やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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★ 第34回全日本合唱教育研究会全国大会

1月 29, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は「第34回全日本合唱教育研究会全国大会」が千葉県習志野市にある習志野文化ホールにて開催されます。私は中学生向け、すなわち混声のクラス合唱の委嘱を受け本日は習志野市立第五中学校をモデルに公開レッスンを行います。今回、世界初演となる【光を抱こう】はいつもお世話になっている詩人の山本瓔子先生がご多忙の中、書き下ろしてくださった詩によるもの。これまでは「本」として出版されている詩から「選んで」作曲していましたが、今回は初めて「書き下ろし」をお願いして、作曲させて頂きました。講習ではこの詩のもつエネルギー、そして“光を抱く”とはどんなことなのか、という話題に始まり、この詩だからこそ、こういったメロディーを付けたという想いを語らせて頂きました。又、習志野市立第五中学校の教諭であり吹奏楽部顧問の織戸弘和先生とは私が大学に入学する前からのお付き合い。織戸先生は既に同中学校吹奏楽部を吹奏楽コンクール、アンサンブルコンテストで何度も全国大会に導いたベテランの指導者になられています。そんな織戸先生と私の「吹奏楽」の縁も生かそうと臨時にピアノ伴奏しか無い楽譜にフルート、クラリネット、そしてコントラバスを加えて実験的な演奏を「合唱界」にアピールしてみました。生徒さんは本日初めて楽器で合わたにも関わらずとても素晴らしい演奏。楽器が加わったことでクラス合唱の生徒さんたちの“歌声”が明らかに変わり、光の明るさが表情として明確に現れました。その他、質問コーナーや出席されている先生方全員での大合唱など単に細かな音に対する注意に止まらず、参加型の「楽しい公開レッスン」を目指しました。合唱の講習会としては異質であったようですが、多くの先生方から明日からでも「歌いたい」というお言葉をかけて頂き、合唱界で入門者の私にとってとても励みになる機会となりました。又、今回、事前指導として合唱指導者の渡瀬昌治先生が熱いレッスンをしてくださったことが本日の素晴らしい初演につながりました。この場をお借りして御礼申し上げます。(写真提供:フォトライフ)

会場の教育芸術社のブースには【光を抱こう】の楽譜&CDが並び早速、発売となりました。【あすという日が】も知らぬ間に多く歌われるようになってきているようです。最近「クラスで歌っています」と言われることが頻繁にあり嬉しいですね。音楽の好きな生徒さんだけが集まって部活動として演奏する「吹奏楽曲」と、音楽に興味が無い、極論的に言うと嫌いな生徒さんがいるかもしれない授業で歌われる「クラス合唱曲」。今回、習志野市立第五中学校の生徒さんたち、特に吹奏楽部でない男子生徒が熱唱する姿を見て「合唱もいいな」と改めて思いました。織戸先生と習志野市立第五中学校の生徒さんたちに心より感謝申し上げます。

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