悠久慕情譜 〜 静御前の涙に寄せて(小編成改訂版) / Tears of Shizuka Gozen

■作品名 (Title)
悠久慕情譜 〜 静御前の涙に寄せて(小編成改訂版) / Tears of Shizuka Gozen 
■委嘱団体 (Commissioned organization)

ロケットミュージック 委嘱作品

■作品No (Work No)
246
■作曲年 (Composition year)
2023
■グレード (Grade)
3.5
■演奏時間 (Duration)
6:40
■演奏可能最低人数 (musician)
13人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
ロケットミュージック
■解説 (Commentary)

  奈良県立高田高等学校創立90周年記念委嘱作品として、2011年に作曲し、同高校吹奏楽部(指揮:谷村厚先生)によって世界初演されました。作曲から12年が経ち、新たな気持ちで改訂し、少人数バンドでも取り組める編成で出版しました。
 同高校が所在する大和高田市には、源義経が吉野へ向かう途中、家臣と共に座って休憩したとされる七つ石など、さまざまな伝承が残る興味深い土地です。作品の副題となっている女性、義経の側室として知られる静御前は、京の都でも有名な白拍子でした。平家滅亡後、義経の兄である頼朝から追われる身となり捕らえられた静御前は、生き別れとなった義経を恋い慕う歌を謡いました。このことに頼朝が激怒し、北条政子が取り成したという逸話が残っています。
 心身が疲れ病気となった静御前は、出家して母の故郷である大和高田市磯野に戻ります。笠神の杜へ病気平癒を祈願に通っていた彼女は、その途中、松に衣を掛け小休憩したと伝えられています。その衣掛けの松があった場所に立てられた記念碑が、今も高田高校に伝わっています。義経の無事と子の冥福を祈り続けた静御前が、どんな想いでいたのかを想像せずにはいられません。彼女の半生は謎に包まれていますが、どんな状況にも怯むことなく自分の意思を貫く強い性格の持ち主であったことがうかがえます。

 

 

■編成 (Instrumentation)

Flute 1
Flute 2 (Optional)
Oboe (Optional)
Bassoon (Optional)
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2 (Optional)
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2 (Optional)
F Horn 1 & 2 (2nd Optional)
Trombone 1
Trombone 2 (Optional)
Euphonium
Tuba
String Bass (Optional)
Timpani
Mallet Percussion(Optional)
Percussion 1
Percussion 2

 

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