管弦楽のための譚詩曲「飛翔の時」

■作品名 (Title)
管弦楽のための譚詩曲「飛翔の時」
■委嘱団体 (Commissioned organization)
越谷市民交響楽団委嘱作品
■編成 (Instrumentation)
2管編成
■作品No (Work No)
001
■作曲年 (Composition year)
1998
■グレード (Grade)
中級程度
■演奏時間 (Duration)
約9分
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
■解説 (Commentary)
管弦楽のための譚詩曲
飛翔の時
~越谷市民交響楽団第15回定期演奏会記念委嘱作品~
 飛翔の時(1998)

 越谷市民交響楽団より曲の委嘱を受け、当楽団の練習風景を見学させて頂く機会に恵まれました。私自身、中学生の頃、吹奏楽でトランペットを担当していたこともあり、その練習風景にはとても共感が持て、懐かしささえ感じることが出来ました。見学中、この楽団にどんな作品がふさわしいか、またどんな作品が気に入って頂けるのかを考え、ふと思いついたのが当作品『飛翔の時』でした。“飛翔”には字のごと<“飛び立つ”という意味が込められています。弦楽器が主体となる古典的な用法を用いず弦楽器と管楽器がお互い広がりを持っていくことにより団員の皆様の団結力のある音楽を例えました。
自由に聴いて頂きたいと思いますが、あえて解説をするとこんな感じの曲です。

大地の上に生を受ける。頭上に広がる大空に憧れを抱<。飛ぴたい。しかし、失敗の連続。それでも試行錯誤を縁リ返すうち、ヒントをつかむ。一筋の光が差し、霧が晴れるように迷いが消えていく。同時に気が収束していく。焦らず落ち着いてもう一度。ほら、いつの間にか飛んでいる。すると眼下に広がる大地がしっかり感じられる事に気が付く。視線は地平線の彼方。次の目標を見定めて真っ直ぐ飛んでいく。それは、挫折から這い上がった者の迷いの無い姿であった。
(初演プログラムより抜粋)

演奏レベル:中級程度
編成   :2管編成
演奏時間 :約9分
参考演奏 :越谷市民交響楽団(指揮:藤崎 凡 氏)

関連記事

  1. ピアノとオーケストラのための霧の道

  2. 管弦楽のための狂詩曲「極氷の光」

  3. 陽炎の遺跡