Capriccio―for Clarinet octet~東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部委嘱作品~
Capriccio for Clarineet Octet●曲目解説:カプリッチョこの作品は東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部の委嘱により、2002年11月,クラリネットパートのために作曲しました。「カプリッチョ」の語源には“気まぐれな”“空想的な思いつき”などの意味が含まれ、音楽用語としても“形式にあまりとらわれない陽気な器楽曲”という意味合いがあります。同高校吹奏楽部顧問の畠田貴生先生から「コンテストだけではなく、普段のパート練習の合間にも気軽に楽しめる作品を」というご要望を頂いたことが、この陽気な楽想のヒントとなりました。今後はより多くの団体にコンクールや演奏会はもちろん、クラリネットパートの基礎的なアンサンブルを学習する練習曲としても、お気軽に取り組んで頂けましたら嬉しく思います。◇初演メンバー(敬称略)
Es Cl:稲毛のぞみ、Cl:中川由衣、牧野可奈子、嘉村知恵、荒川真貴子、
A.Cl:菅谷真佑子、B.Cl:岡崎麻子、C.A.Cl:佐村 葉●演奏上の注意
冒頭からCまでは常に勢いよく演奏してください。そのなかで強弱を意識すると共に縦の線、横の線を合わせていきましょう。CからEの間は表情をつけて歌いましょう。八分音符で掛け合う伴奏パートは滑らないように気をつけ、旋律の歌い方に合わせて抑揚をつけてください。Gからは音楽が先へ先へと進むよう心がけ,旋律にcresc.dim.などオリジナルの表情をつけて、自由に演奏すると一層楽しくなるでしょう。Jからは丁寧な演奏を心がけ、徐々に音楽の緊張感が高まるよう演出してください。Kの5小節目からは表情豊かに美しく歌いあげてください。何よりも大切なことは聴いている人々の心が暖まるよう,気持ちを込めて演奏することです。LはMからの再現に向かって前進し、そして終結に向かって勢いよく幕を閉じましょう。各団体のオリジナリティ溢れる演奏を期待しています。
・A.ClはBb Clで演奏しても構いません(パート譜あり)
・C.A.ClはString Bassで代用が可能です(パート譜あり) |