■作品名 (Title) |
「輝蹟の龍」― 聖域への挑戦 The Ascending Dragon – Get over it ! |
■委嘱団体 (Commissioned organization) |
岐阜聖徳学園大学ウインドアンサンブル 委嘱 |
■作品No (Work No) |
047 |
■作曲年 (Composition year) |
2006 |
■グレード (Grade) |
3 |
■演奏時間 (Duration) |
約7分20秒 |
■演奏可能最低人数 (musician) |
35人 |
■参考音源 (Audio Sample) |
■出版社 (Publisher) |
ウインドアート |
■解説 (Commentary) |
2004年5月に合歓で開催された日本バンドクリニック。私は朝方になるまでホテルの一室で、その日に出会った各地の先生方と吹奏楽に対する熱い歓談をしていました。その席に唯一若い青年が混じっていました。その青年はバンドの運営や指導に関する相談や悩みを真剣な表情でベテランの先生方に打明けていて、とても印象深く好感を持ったことを覚えています。その青年の名は増田昇正くん。そう、岐阜聖徳学園大学ウインドアンサンブルの学生指揮者でもあり、フルート奏者であるお馴染みの彼です。その時はまさか新作を書くことになるとは想像もしていませんでしたが、時が経ち指揮者の堺武弥先生とのつながりもあり、今回このようなご縁を持たせて頂きました。とても運命的なものを感じています。
2005年12月末、親しくさせて頂いている岐阜県吹奏楽連盟の小島正浩さんからご連絡を頂き、東京で堺先生と増田くんたちで忘年会をしませんか?とお誘いを受けました。実はこの忘年会の席で今回の新作のご依頼を頂くことになりました。合歓で増田くんの熱い想いも知っていましたし、聖徳大が同年の東海大会で素晴らしい演奏をしていたのを偶然にも生で聴いていた経緯もあり、私は喜んで作曲を引受けさせて頂きました。 それから色々な機会で学生さんたちとお会いしたり、メールをするなかで『作品は龍をテーマにしたものにしてほしい』という強い意向が判りました。『自分自身との戦いに勝利した龍はたちまち神龍になり天に昇っていった』というストーリーと共に、レポート用紙に各パートからの細かな要望がぎっしり書かれた資料?も受取りましたので、それになるべく忠実に作曲するように心掛けました。聖徳大の魅力の一つでもあるバリ・テューバアンサンブルも作品中に活躍するようにしています。「輝蹟の龍」というタイトルについても学生さんたちが完成した作品を初見合奏してから名付けて頂いたものです。 曲目解説というよりも、作曲をすることになった経緯のような文章になりましたが、この作品にはこのように関係した全ての人たちの熱い想いが込められています。又、堺先生からは『岐阜県から、聖徳大から全国の吹奏楽ファンに愛される新たなレパートリーを発信したい』という願いも伺っていました。この作品の主役である龍が自分自身との戦いに勝利したように、聖徳大が、そして岐阜県の吹奏楽が更に発展することを祈り作曲させて頂きました。 |
■編成 (Instrumentation) |