「桜桃の実る季節 」~ 大地に輝く紅い宝石 / The Time of the Cherries – Red jewels coming up from the ground

■作品名 (Title)
「桜桃の実る季節 」~ 大地に輝く紅い宝石
The Time of the Cherries – Red jewels coming up from the ground
■委嘱団体 (Commissioned organization)
山形大学吹奏楽団第30回定期演演会記念・同窓会委嘱
■作品No (Work No)
109
■作曲年 (Composition year)
2010
■グレード (Grade)
4+
■演奏時間 (Duration)
約13分00秒
■演奏可能最低人数 (musician)
40人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
ウインドアート
■解説 (Commentary)
~ 山形大学吹奏楽団第30回定期演演会記念・同窓会委嘱作品 ~
「桜桃の実る季節 」~ 大地に輝く紅い宝石
——————————-
「桜桃の実る季節」~大地に輝く紅い宝石[世界初演]山形大学吹奏楽団第30回定期演奏会記念、同窓会委嘱作品。
昨年、山形大学吹奏楽団のOBであり山形県吹奏楽連盟事務局次長を務められる岩井宏樹先生から突然のお電話を頂きました。“来年開催される山形大学吹奏楽団の記念すべき第30回定期演奏会のために頑張っている後輩たちに同窓会として何かをしてあげたい”“現役の学生たちに希望を聞いたところ八木澤先生に新作を書いて頂けたら…”と、表情が見えるような熱い口調でお話をされていたのが印象的。私は以前にも何度か山形大が作品を演奏してくださっていたことは知っていましたし、何よりもデビュー当時から岩井先生をはじめ卒業生の皆さんには何かとご縁がありお世話になっていたこともあり、とても光栄なお話だと思いました。そして、一度練習に伺い、学生さんたちと夜遅くまでお酒を呑み交わし、山形らしい題材という希望から“さくらんぼ”をテーマにすることになりました。次第にテーマは膨らみ、単に山形の名産としての“さくらんぼ”をイメージするのではなく、“さくらんぼ”を作る農家の人たちの苦労や喜びも音楽で表現できないか、音楽として“山形の素晴らしさを多くの人に伝えられたら…”という方向になっていきました。その後、学生さんたちは農家まで取材に行ったり、関連する記事を新聞や雑誌から探し出し、まとめて資料を創り私の作曲の手助けをしてくれました。結果として作品は約14分の大作として完成しました。
曲は大きく5つに分かれています。第1部:春とはいえ、まだ寒い時期に“さくらんぼ”が立派に実るの夢見みる農家の人たち、
1つ1つがキラキラと光り輝き壮大な畑に広がることを願って。
第2部:いよいよ作業開始!子供たちも新しい出発を一緒にワクワクした気持ちで見ている。
第3部:農家の人たちの強い意志を表す労働節、長く厳しい道を歩む苦労。
第4部:台風などの災害による“さくらんぼ”の危機、そして克服、収穫の喜び。
第5部:桜桃の実る季節は山形から全国の多くの人たちに幸せを届ける瞬間。
“さくらんぼ”を食べた人たちの笑顔、農家の人たちを讃える讃歌。学生さんたちの音楽に対する情熱、それを支える卒業生の皆さんの温かい気持ちも含め、私は心を込めて作曲させて頂きました。本日は私も会場で聴衆の1人として世界初演を聴かせて頂きます。【初演:プログラムノートより】
作曲家:八木澤教司

■ 第一回けやき楽曲研究会にて

■編成 (Instrumentation)

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