吹奏楽のための詩曲「はてしなき大空への讃歌」
Poem for Wind Orchestra “Hymn to the infinite sky”
■委嘱団体 (Commissioned organization)
千葉県市川市立新浜小学校吹奏楽部 委嘱
■作品No (Work No)
014
■作曲年 (Composition year)
2003
■グレード (Grade)
3
■演奏時間 (Duration)
約6分40秒
■演奏可能最低人数 (musician)
35人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
デ・ハスケ
■解説 (Commentary)
吹奏楽のための詩曲「はてしなき大空への讃歌」
~千葉県市川市立新浜小学校委嘱作品~
Poem for WindOrchestra “Hymn to the infinite sky” (2003)
Commissioned by Nihama Primary School, Ichikawa City, Chiba Pref.吹奏楽のための詩曲「はてしなき大空への讃歌」(2003)「はてしなき大空への讃歌」は吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」〔2002〕に続く,千葉県市川市立新浜小学校吹奏楽部の委嘱シリーズ第二弾として 2003年5月に作曲しました。「輝きの海へ」は直接的に海の情景を音楽上に描写した作品でしたが,この「はてしなき大空への讃歌」は直接的に空を描写したというよりも,内面的な世界を描写したものになりました。「空は平和の象徴でなくてはいけません。でも子供たちが空を見上げても、戦闘機が飛んでいる国もあるのですね。とても悲しいことです・・・。争いごとがこの世からなくなれば・・・。世界中の子供たちに大空に夢を持ち続けてもらいたい。はてしなき大空に平和の祈りを込めて・・・」と年初め頃に新浜小吹奏楽部顧問の田川伸一郎先生がお話されたことを思い出し、この願いを全面的に曲想に反映させようと試みたからです。このように空に対する「感謝」や「祈り」という精神的な表現力が要求される作品になりましたが,田川先生と子供たちは私の想像を超える演奏と感動を多くの聴衆に届けてくれました。●パーカッション奏法や楽器に関する基本情報(日本語訳)●
Bird Call (2 to 3)
バードコールを2~3個を使用。
舞台の上手、中央、下手に配置すると会場全体が森の中にいるような雰囲気になります。
波線が引かれている小節まで演奏し続けること。
但し、コラールを消すぐらいうるさくならぬよう注意も必要です。Beautifullly and mysteriously(美しく神秘的に)
バードコールは美しく神秘的に優しい音になるよう工夫しましょう!
Rub with a contrabass bow(コントラバスの弓で擦る)
グロッケンの指定の音をコントラバスの弓で弾く。
垂直に擦り上げることによって「ヒィーン」という美しい響きが鳴ります。
グロッケンが錆び付いていたり、コントラバスの弓の状態が悪いと全く鳴りませんので、どうしても判らない場合は打楽器奏者や楽器店に相談することをお薦めします。
Beat with a triangle stick(トライアングルの撥で(叩く))
Beat any two of instruments simultaneously without worrying about pitch(音程を気にせずに任意の二台を同時に叩く)
4台(又は5台)のティンパニのうち好きな2台を選び同時に叩く。
この時の音程はその時にセットされているものがなるので、ある意味、人それぞれの音になります。
どちらかというとティンパニの音程を求めている奏法ではなく、打撃音とパフォーマンスを求めている奏法なので音程は気にしなくて結構です。
Put a cymbal on timpani and roll it(ティンパニの上にシンバルを乗せて(シンバルを)ロールする)
Move the pedal of timpani up and down and change pitch freely (ティンパニのペダルを上下し自由に音程を変化させる)
ティンパニの上にシンバルを(横から見てV字になるように)乗せて、
そのシンバルをマレットでロールします。
その時、ティンパニのペダルを上下に動かし音程を変えます。
すると「ヴォーン」「ウィーン」といった、うなり声のような音が聴こえます。