「神秘の花」- ギユスターヴ・モローに寄せて / The Mystical Flower – An Artwork of Gustave Moreau

■作品名 (Title)
「神秘の花」- ギユスターヴ・モローに寄せて
The Mystical Flower – An Artwork of Gustave Moreau
■委嘱団体 (Commissioned organization)
ヤマハ吹奏楽団浜松 委嘱
■作品No (Work No)
040
■作曲年 (Composition year)
2006
■グレード (Grade)
5
■演奏時間 (Duration)
約7分00秒
■演奏可能最低人数 (musician)
45人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
CAFUAレコード
■解説 (Commentary)
ヤマハ吹奏楽団浜松2006年度委嘱作品。作曲にあたって初演の指揮者でもある堺武弥氏から“どんなに難しくても良いから書きたいものを書いてください”というお言葉を頂いた。私は幸いにもこれまで多くのバンドに新作を書かせて頂く機会に恵まれたが、その大半は題材や難易度、編成、音域に関する細かなものが予め指定され、それを考慮して作曲するものであった。その環境に慣れていた私は一瞬戸惑いもあったが、堺氏のお言葉の意味を踏まえ、これまで多くの邦人作曲家に作品を委嘱し、吹奏楽界に新しいレパートリーを創出してきたヤマハ吹奏楽団に敬意を表し、誠意を持って作曲にあたった。

さて、ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau 1826~1898)と言えば聖書や神話を題材にした幻想的な作品を残したフランス象徴主義の画家である。代表作である《出現》《一角獣》はもちろんだが、私が最も心惹かれたのは晩年に描かれた《神秘の花》であった。殉教者の血に染まる百合の花と同化した聖母マリアの姿は、誰もが一瞬目を疑い、強い衝撃を受けるであろう。言葉を失うほど絵画に魅入ることは私にとって初めての経験であり、それを音楽として伝えようと試みたことも初めてであった。しかしながら、筆を執ると音楽は自然と天から舞い降りてきたのだ。この作品は《神秘の花》を通してモローが語りかけてくる、ある種の感覚を伝統的なソナタの考え方を基に、ハ長調で描いたものである。

■編成 (Instrumentation)

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