「アルルカンの謝肉祭」― ジョアン・ミロに寄せて / Harlequin’s Carnival – An Artwork of Joan Miro

■作品名 (Title)
「アルルカンの謝肉祭」― ジョアン・ミロに寄せて
Harlequin’s Carnival – An Artwork of Joan Miro
■委嘱団体 (Commissioned organization)
ブリッツ・ブラス 委嘱
■作品No (Work No)
067
■作曲年 (Composition year)
2008
■グレード (Grade)
5
■演奏時間 (Duration)
約7分10秒
■演奏可能最低人数 (musician)
50人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
ウインドアート
■解説 (Commentary)
洗足学園音楽大学を卒業した若手プロフェッショナル奏者によって結成されたブリッツ・ブラスの委嘱作品。2003年4月に開催された同団の第4回定期演奏会において常任指揮者である松元宏康氏によって世界初演となった。

この作品はギュスターヴ・モローの「神秘の花」、サルバドール・ダリの「ナルシスの変貌」、クロード・モネの「散歩、日傘をさす女性」、ヴァシリー・カンディンスキーの「優位な曲線」といった画家とその絵画をテーマに描いた私の“絵画シリーズ”として位置付けられ、他の作風とは傾向の異なるアプローチで描いている。

今回のテーマとなったミロは20世紀を代表するスペインの画家。“アルルカン”とは小布をはぎ合わせた服をまとい、黒っぽい仮面をつけた道化役者のことである。この絵画は貧乏生活のなかで、しばしば飢餓状態に陥り、その際に生じた幻覚に基づいて描いたものでオートマティスム(自動書記)傾向を持つ作品と言える。“長い時間、裸の壁を見つめて、その影像を書きとめたもの”だとミロは語っている。

シュルレアリスム(超現実主義)であった、ミロならではの不可思議な世界観を、私なりの音楽語法で表現してみた。

■編成 (Instrumentation)

関連記事

  1. ファンファーレ「ミュージック・シティ」 / Fanfare “Music City”

  2. 「伊賀伝承譜」~ 悠久なる忍びの掟 / The ”Iga” Mythology -The Old-established Ninja

  3. 「グラティチュード・ジャーニー」~ 永遠なる陸奥への想い / JOURNEY OF GRATITUDE – Caring Together with The Tohoku Region of Japan

  4. 「リヤン・エテルネル」~ 浄められた天使たちの愛 / Les Liens Éternels – The Love of Angels in the Disaster

  5. 「けやきの杜で…」― 独奏トロンボーンとウインドアンサンブルのために / Sanctuary in the Zelkova Forest

  6. March – Tin – Sagu

  7. 行進曲「平和の鐘」/ March “Bell of Peace”

  8. 勇往の嚆矢 / Towards a New Horizon – The Fearless Pursuit

  9. 「ラビリントス」~ クレタ島の伝説 / THE LABIRINTOS – The Myth of Crete

  10. 華麗なる終焉へのオマージュ / Homage To A Glorious Ending

  11. きらめく星たち / The Twinkling Stars

  12. オルガンと吹奏楽のための祝典ファンファーレ / The Celebration Fanfare for Organ and Wind Orchestra

  13. 暁光の幻 / A VISION OF THE FIRST LIGHT

  14. 眩い星座になるために… 【小編成改作版】 / To Be Vivid Stars

  15. 「時のあとに」― 我が故里へのオマージュ / After the time we had