古代都市「ペトラ」― 砂漠に眠る薔薇色の彫刻 / Ancient City of Petra – a rosy engraving asleep in desert

■作品名 (Title)
古代都市「ペトラ」― 砂漠に眠る薔薇色の彫刻
Ancient City of Petra – a rosy engraving asleep in desert
■委嘱団体 (Commissioned organization)
東海大学附属相模高等学校吹奏楽部 委嘱
■作品No (Work No)
043
■作曲年 (Composition year)
2006
■グレード (Grade)
3+
■演奏時間 (Duration)
約7分40秒
■演奏可能最低人数 (musician)
35人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
ウインドアート
■解説 (Commentary)
東海大学附属相模高等学校吹奏楽部第40回記念定期演奏会の委嘱作品。顧問であり大学の先輩でもある矢島周司先生の指揮によって初演。「ペトラ」とは今から2300年程前に栄えた中東ヨルダンの砂漠の中央に位置する幻の都のこと。近年では映画『インディー・ジョーンズ~最後の聖戦』のロケ地としても注目を浴びた世界遺産である。「ペトラ」の唯一の入り口は「シク」と呼ばれる細長い岩谷で、高さ100mに及ぶ巨大な岩の間を、幅2mという細い道が1.5キロも続く。まず初めに姿を見せるのが「エル・ハズネ」と呼ばれる岩壁に高さ40mで彫り込まれている建物で、さらに奥に進むと約3万人が暮らした都市空間が一気に広がり、千を超える住居跡や神殿跡が当時の名残を残している。調査によるとオアシスの無い砂漠の中で当時の人々が豊かな暮らしができたのは、現代の水道設備と同様な技術を持っていたからだという。又、最盛期のペトラを訪ねたギリシャ人の記録には、奴隷を使わず互いに助け合う、人々の完璧な調和がそこにあったとされている。彼らが薔薇色の岩壁に刻んだ「平和」という文字は、現代の私たちへの時代を超えたメッセージなのかもしれない。
■編成 (Instrumentation)

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