「ラビリントス」~ クレタ島の伝説 / THE LABIRINTOS – The Myth of Crete

■作品名 (Title)
「ラビリントス」~ クレタ島の伝説
THE LABIRINTOS – The Myth of Crete
■委嘱団体 (Commissioned organization)
千葉県立成東高等学校吹奏楽部 委嘱
■作品No (Work No)
166
■作曲年 (Composition year)
2015
■グレード (Grade)
4
■演奏時間 (Duration)
約8分10秒
■演奏可能最低人数 (musician)
45人
■参考音源 (Audio Sample)
■出版社 (Publisher)
■解説 (Commentary)
 数年前にギリシア・アテネに取材旅行に行きました。壮大な古代の遺跡群を肌で感じる毎日が感動の連続でした。ある日、アテネ市内からクルーズで近郊の島々を周遊するツアーに参加しましたが日本人は私一人だけ。心細い気持ちもありましたが海外の方はフレンドリーな方が多く、少し安心した時に興味深い話題を聞きました。

「もちろん君はクレタ島にも行くんだろう?神話の世界のミノタウロスの迷宮が実在したなんて…」

英語だったこともあり耳を疑いましたが、すぐにインターネットで検索すると…本当でした…。ギリシア神話に登場する頭が牛、身体が人間のミノタウロス。迷宮(ラビリントス=ラビリンス)に閉じ込められ生贄を待ち望む半獣人…。悠久の時からこの迷宮は神話の中の空想と思われていましたが、この迷宮がクレタ島で既に発見されていたのです。そして複雑な迷宮からは「牛」にまつわる壁画や出土品が数百点も見つかっています。これはミノタウロスも実在したことを想像されせる神秘的な出来事だと言えるのです。

この作品は私自身がギリシアで体感した記憶とミノタウロスの神話を重ね合わせた冒険ストーリーなのです。(作曲家:八木澤教司)

■編成 (Instrumentation)

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