やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for the ‘日記’

● 見学!

4月 05, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

名古屋に滞在中。午前、午後とメールの返信や電話など打合せなどを行うといった基本的にオフな日。東京に戻ろうとも思いましたが明日は松本へ行く日なので移動をするとかえって疲労が溜まると思い名古屋滞在を決意したのでした。さて夕方にクラリネット奏者の三浦幸二さんが指導をされている愛知県立幸田高等学校吹奏楽部のレッスンがあるとのこと。せっかくなので勉強になると思いレッスンを見学させて頂くことにしました。よって完全な休暇にはなりませんでした…。夕方に学校付近の喫茶店でコーヒーを、と思ったらハンバーガーも食べてしまいました…。またまた不健康な日となりそうです。

幸田高校の顧問の谷川哲郎先生は偶然にもデビュー当時からのお知り合い。当時まだ日本バンドクリニックが合歓の郷で開催されていた時代、作曲家の福島弘和さん、ウインドアート出版の神長一康さんと3人で参加した時にエレベーターで谷川先生はお声をかけてくださったのです。福島さんも、神長さんも私も全く知り合いもない時代で心細く思っていた時に、たまたま【イントラーダ】を演奏しているということでご挨拶してくださったようです。当時の私の出版されている作品は【イントラーダ】【ディメレンタスII】ぐらい。まだ誰も私のことを知らないしウインドアートも開業前…。そんな私にお声をかけて頂いたことが嬉しく、今でもその記憶が残っています。そんな谷川先生は本年度より幸田高校を離れるとのこと。本日は最後の1日。このタイミングで幸田高校に訪れて良かったと思いました。それにしても谷川先生と三浦さんが繋がっているとは、、本当に縁を感じます。谷川先生のご指導、三浦さんのご指導を見学させて頂き“なるほど”と思うことが多く、とても刺激になりました。たまには他の人の指導を見学させて頂こうと改めて初心に返る時間となりました。

20時より三浦さんによって愛知県在住の作曲家・遠藤秀安氏との会食が企画されました。写真は三浦さんと遠藤氏。遠藤氏は幸田高校の卒業生が中心となって結成された幸田シンフォニックバンドに委嘱作品も書かれている作曲家で主にマンドリンオーケストラの作曲&編曲をされているようです。作品も見せて頂いたり聴かせて頂きましたが実に新鮮でキャッチーな冒頭は印象的でした。途中からウインドアート出版の昨年度のCDに収録させて頂いた作曲家の林愛子さん、そしてNPO法人吹奏楽振興ネットワークの劉さんも加わり楽しい時間となりました。

◎ 名古屋サックスフェスタ2010

4月 04, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は年に1度の東海地区最大のサックスの祭典と言われる名古屋サックスフェスタ2010が名古屋市青少年文化センターで開催されます。私は100人の小学生から社会人に渡るアマチュア参加者で結成されたフェスティバル・サクソフォーン・オーケストラの客演指揮、そして記念委嘱作品【フェスティーヴォ!】の作曲を担当。その他、このサックスオーケストラのために実行委員長の遠藤宏幸氏が編曲した【輝きの海へ】も演奏してしまうといった大掛かりな企画。又、プロステージのゲストとして雲井雅人氏、田中靖人氏といったベテランの先生から名古屋の若手プロ奏者、音大を卒業したばかりの新人など演奏からワークショップなどあらゆるコーナーが設置。本当に大きなイヴェントでした。この企画の素晴らしいところはプロとアマの境界線が無く、皆で音楽を楽しみサッスクという楽器のあらゆる可能性を模索して発展に繋げようとしているところ。一緒に参加していて本当に居心地の良い温かなイヴェントでした。写真(左)は左より遠藤氏、雲井氏、中山順次氏(実行委員)。写真(右)は田中靖人氏。

開演前にはロビーでコンサートなども!演奏しているのはCD【ペルセウス】で【陽炎の舞踏】を演奏してくれた名古屋ウィンドシンフォニーのサックスカルテット!右の写真はこの4人に同じく名古屋ウィンドシンフォニーの打楽器奏者の平林明美が加わったもの。左より藤原愛子さん、佐野功枝さん、平林さん、真室香代さん、柴田沙耶香さん。

演奏会の休憩の時にも絶えず音楽が流れている環境。写真(左)はバリトンサックスのみの4重奏といった貴重なライヴ。何と私のバリ・テューバ四重奏【オアシスの娘と3匹の狼たち】まで演奏してくれました!そして写真(右)はデ・ハスケよりリリースされている作品集CD【シンフォニック・エピソード】で同曲の中間部のソロを担当された渡辺志穂さん。レコーディング当時は名古屋芸術大学の学生さんでしたが今はプロとして活躍中!しかも彼女は先日、客演指揮でご一緒させて頂いた春日井西高等学校の出身とのこと。ご縁を感じますねぇ。

私の担当した100人オーケストラは本番は奏者の皆さんがとても集中していて練習の時よりも数段良い奇跡的な演奏になったと思います。また臨時に加わってくれたプロ奏者たちもアマと気持ちを一つにして演奏してくれていて温かい空間が舞台に広がったように思えました。昨年までこのオーケストラの指揮を務められていた雲井雅人先生も本当に喜んでくださっていて感動的な演奏会となりました。私自身も心から楽しめた本番でした!企画してくださった実行委員の皆さん、100人オケの皆さんありがとうございました!終了後はプロ、アマ、ゲスも含めた打上げ!全員参加のためアルコール無しでのパーティー。最近ようやく知られてきた“やぎりんゲーム”をしたり楽しい時間でした。終了後は大人のみで大宴会!ホテルのチエックイン門限がある関係で深夜12時頃に先に失礼させて頂きましたが、本番の興奮が冷めずに昨日に引き続きクラリネット奏者の三浦幸二さんとホテル付近で軽く宴会。居酒屋にラーメンがあったのでワインと共に食べてみましたが…。このラーメン、、、マズい。こんなの数年ぶりの体験。。。やはり良いこと、悪いことはバランス良く訪れるのですね。教訓となりました。。。

◎ 名古屋へ!

4月 03, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は明日の名古屋サックスフェスタ2010の客演指揮本番の前日入りとして自宅より名古屋へ出発!またまた今日から長い旅が始まります。また本日は誕生日だったこともあり多くの“お誕生日メール”というのを頂きました。何と今日で35歳になってしまいました。生誕35周年記念という言い方もありますね。年を重ねるごとに身体に負担がかかっていくのを感じます。ということで名古屋まではグリーン車を利用。普通車両より照明も落ち着いているし毛布などもあってリラックス!何よりもガラガラで快適!ぐっすり眠りながらの移動だったので気づくと到着!現在、20時過ぎ。

せっかく名古屋に来ていることもあり大学の先輩でもあるクラリネット奏者の三浦幸二さんとシンガポール無事帰還祝いを行うことに。今回のホテルは駅前ではなかったこともあり三浦さんのお薦めの店で宴会!と、写真のメニューを注文した時、サックスフェスタの実行委員長の遠藤宏幸氏より電話があり、近くでプロのメンバーで呑んでいるとのこと。明日ゲスト出演される雲井雅人先生、田中靖人先生もいらっしゃるとのことだったので少しばかりご挨拶に伺うことに。とりあえず注文したものが5〜6品あったのでビール4杯と共にペロっと食べて出発!合流し一時間くらいした段階で明日のこともあるということでお開き!再び三浦さんと共に3次会〜となり朝4時頃まで呑んでしまいました…。

◇ 尚美の会議!

4月 02, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は本年度も引き続き講師を務めることになった尚美ミュージックカレッジ専門学校(元・東京ミュージック&メディアアーツ尚美)の会議に出席。本年度より学校名を新たにしたスタート。本年度の私の任務は例年通り音楽史の講義やアンサンブル指導、体験入学などでの吹奏楽講座となりますが、管弦打楽器学科の業務に加えて作曲学科のレッスンも担当することになっています。今年はどんな学生さんが入学してくるのか楽しみなところです。

会議終了後はいつもおせわになっているサクソフォーン奏者の中村均一先生、そして本年度から尚美にの講師に就任されたサクソフォーン奏者の波多江史朗さんと共にランチ!波多江さんとは以前にコンクールの審査やレコーディングを通して何度もお会いしていましたが久しぶりの再会でした。3人とも“チキンランチ”を食べましたので記念撮影!

☆ 音源公開!母なる北方の大地!

4月 01, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日より新年度を迎えました。今年より私の勤務する東京ミュージック&メディアアーツ尚美が尚美ミュージックカレッジ専門学校と校名を改めるなど何かと気持ちが新たになる一年が始まりそうです。シンガポールに引き続き今度は4月下旬に台北で開催される第4回台湾クリニックへ空軍音楽隊の客演指揮、レクチャー、コンクール審査に招かれるなど、またまた英語の苦手な私にとって緊張感のあるイヴェントもあり気が引き締まるところです。

さて、初演後にとてもお問合わせの多かった陸上自衛隊北部方面音楽隊の創隊50周年記念委嘱作品【交響詩「母なる北方の大地 — すべての生命を讃えて」】の音源公開の許可がでましたのでここでmp3にてご紹介します。北海道の夏から春に向ける四季をドラマチックに描く作品。あえて最近使用していなかった【輝きの海へ】はてしなき大空への讃歌】【稜線の風】といった初期の作風を基にした楽曲。それは単に音を並べるだけでは全く音楽にならない、指揮者の“こうしたい”という意志がダイレクトに出る作風で以前、【マチュピチュ】でエネルギッシュな指揮で感動的な演奏に導いてくださった隊長である澤野展之さんとの信頼関係で作曲しています。澤野さん、音楽班長である山下顕さん、隊員さんたち、そして私の想いの込められた約15分の作品となります。人と人との繋がり、縁あって生まれた作品をご拝聴ください!

●音源mp3はこちら

尚、楽譜に関するお問合わせも頂いていますが、自衛隊側のご厚意により制限無くどの団体でも演奏することができるようになりました。まだ出版、レンタルなどの具体的なことは決まっていませんのでご興味のある団体は直接、八木澤までお問い合わせください。

▽ 鎌ヶ谷高校定演!

3月 30, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

朝起きると昨日よりは体調が良い。でも何かまだベストコンディションではない…。しかしながら本日も本番!気合いを入れなくてはなりません!今日は千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部の定期演奏会の客演指揮に招かれています。ここ数年は地元である千葉県の学校とあまり関わることはありませんが、顧問の小林武己先生にはデビュー当時に可愛がって頂いたことや武蔵野音大の先輩でもあることから今回は出演させて頂くことになりました。今回の楽しみは大学の同期でもあるサクソフォーンの浅利真くんもゲストで招かれ、私の【サクソフォーン小協奏曲】を演奏することから舞台上でソリスト、指揮者の関係で共演できることです。これまで何度も本番を一緒にしてきましたし、舞台上でトークもしてきましたが〈共演〉というのは今回が始めて。会場に到着すると他プログラムのリハーサル(写真)をされていたので様子を見ながらバランスの研究。私たちのリハーサルも無事に終えて楽屋で記念撮影。左からヴィーヴ!のテナーの鶴飼奈民さん、尚美の学生である藤井一弥くん、浅利くん。鶴飼さんは浅利くんに雇われソロと吹奏楽のバランスやタイミングを確認。藤井くんは一回目練習の時に浅利くんの代わりにソリストを務めてくれた経緯から、本番を見届けに駆けつけてくれました。お陰で本番は無事に終えることができました。本当に少ない時間の合わせしかできなかったのですが、生徒さんも卒業生の皆さんも集中して演奏してくれて嬉しかったです。本当に楽しい本番でした!皆さんありがとうございました!終了後は小林先生や卒業生の皆さんと懇親会!体調も完全ではなかったので早めに失礼して自宅へもどりました。ラーメンは見たくない感じだったので開始も終止も無し…。でも、楽しい一日だったので体調はだいぶ良いです。

東京・府中へ!

3月 29, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

名古屋のホテルで目を覚ます。熱は微熱程度。関節の痛みや頭痛はほとんど無い。薬の関係か胃が痛い感じもあり体調不良であることは間違いない。だるい感じは当然ありますが昨日に比べれば良い感じ。今日は東京の府中で開催される第3回春の合唱セミナー〈クラス合唱新曲発表会〉へ。来年開催される第4回の合唱セミナーにクラス合唱向けの作品を2曲委嘱頂いていること、そして講師をさせて頂くことになっていることもあり今回は見逃す訳にはいきません。全日本合唱教育研究会・東京支部長の渡瀬昌治先生の貴重なお話を伺える講座や合唱界で人気のある若松歓先生、栂野知子先生の講座も大変勉強になりました。そして私がいつも吹奏楽で意識している、音の方向性やイントネーションに関する考え方は合唱の世界でも全く同じなんだ、と少しホッとしました。また《マイバラード》で全国的に人気のある松井孝夫先生にもお会いできて色々なお話を伺えたのは感激でした。私も先生方に少しでも近づけるようハートフルな合唱曲を書きたいと気合いの入る1日となりました。

ようやく地元の駅に着いたのは20時頃。体調はだいぶ改善されていますが、まだ完全ではありません。昨日の食べきれなかったトラウマを解消すべく、とりあえずラーメンという気分では無かったので駅で蕎麦を。駅で蕎麦を食べるなんて何年ぶり、何十年ぶりだろう?なかなか無い機会なので記念に撮影!全部食べれました!これで明日は大丈夫か!な?

▽ 名古屋へ再び。

3月 28, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

茅ヶ崎のホテルで目を覚ます。物凄い頭痛…。関節も痛い。まだ熱もある。昨日の41度を見てから気合いがぬけそうで計っていませんが明らかに判ります…。しかも腹痛まで加わっている…。暴飲暴食が続いていたので自業自得かな…。そんな反省をしつつも名古屋へ行くため駅に向かいます。今日はナゴヤ・サックス・フェスタの最後の練習日。前回と今回の2回しか練習が無く、打楽器を加えての練習は今日のみ。絶対に弱音を吐く訳には行きません。新横浜駅の薬局で購入した薬が効いたのか名古屋に到着する頃にはだいぶ楽にはなってきました。ですがベストコンディションではありません。今日は3時間以内に委嘱作品【フェスティーヴォ!】サックス版【輝きの海へ】、そしてフォーレ=八木澤の【夢のあとに】の3曲を仕上げなくてはなりません。今回は体調不良を参加者の皆さんに気づかれないよう無事に練習を終えることを最優先したので写真が極端に少ないです…。余裕がありませんでした。唯一の写真は名古屋ウィンドシンフォニーバリトン奏者の真室香代さん(左)、サクソフォーン奏者の中山順次さん(右)、中山さんには打楽器に欠席がいたので臨時にバスドラムを手伝って頂きました。始めての経験とのことでしたが見事なタイミング。プロは何でもできるんですねぇ。練習はお陰様で無事に終えることが出来ました。

練習終了後は先日【パーテル・ノステル】をロンドン初演をして頂いたメンバーである田中典子さんが一時帰国ということで30分ほどミーティング。ロンドン初演の様子やロンドンの音楽事情などを教えて頂く貴重な時間となりました。その後、やはり懇親会は体調的に懇親会への参加は厳しいと思い2日連続で泣く泣く断念。もう夜なのに今日は何も食べていない…。栄養をと思いクラリネットの三浦幸二さんとよく食べに行くお店で味噌カツ&きしめんセットを注文。半分くらいしか食べれませんでした…。今までどんな体調が悪くても食欲が無くなったことは無かったので、かなりのショックでホテルへ向かいました…。明日は5日ぶりに自宅へ戻れる日。あと一息!

○ 茅ヶ崎北陵高校定演→ダウン…。

3月 27, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

宿泊した愛知県小牧駅付近のホテルから神奈川県茅ヶ崎市へ大移動。しかも明日は再び名古屋に戻らなければならない。今日は北陵ウインドアンサンブルの第30回記念定期演奏会があり委嘱作品【パンドーラの箱】が世界初演されます。今日は基本的に客席で演奏を聴いてステージでインタビューに応えるという形式で指揮をする訳ではないのでリラックスして1日楽しめそうだ!しかも今日はCD【ペルセウス】でもお世話になったマリンバ奏者の高田亮さんもゲストで【マリンバ協奏曲】を演奏する!演奏も楽しみですが高田さんとは久しぶりの再会!夜の宴会まで楽しみが続きそうだ!そんな想いを込めて会場へ!写真は楽屋で高田さんが本番用のヘアをセットしている様子。セットを手伝っているのは高田さんの指揮をしている橘高校の生徒さん。かなり慣れていました(笑)。

演奏会がいよいよ開始!今日も昨日に続き満席の演奏会!と、ここまで順調でしたが急に寒気が、あれ?気が遠くなって行く…。さすがに疲れが出たかな?と思いながら演奏を聴いていたら、こりがまた迫力満点の演奏!顧問の丸山透先生と指導をされている土屋吉弘さんの指揮で演奏会がどんどん盛り上がって行きます。良い演奏を聴いていると寒気なんて意識しなくなるものなんですねぇ。とても流れの良い演奏ばかりで楽しめました!第1部が終わり感想を先生方に伝えに行こうとすると足下がフラフラ。あれ?ちょっとマズいかな?とりあえず楽屋に戻り長旅のため一応持って来ていた体温計で体温を計ってみると何と41度とのこと。喉もカラカラ。ちょっとかなり気合い入れないと舞台に上れないなぁ。しかも体調悪いのを先生や生徒さんに気づかれると良くない。生徒さんたちの演奏会。演奏に集中してもらわないと。そんなことを想いながら再び客席に。なるべく舞台に近い端寄りの席で待機。そんな状態でも演奏が魅力溢れるため音楽に引き込まれてしまう。音楽って素晴らしい、と改めて感じます。【マリンバ協奏曲】を暗譜で素晴らしいクォリティで聴かせてくれたのは高田さん。丸山先生と生徒さんはしっかりと高田さんに協奏していきます。これまでの何度もライヴで聴いた高田さんの演奏も素晴らしかったですが今回の演奏は更に気合いの入った感じと、既に自分の音楽として消化し語りかける雰囲気が強く新鮮で感動的でした。二楽章では想わず涙するような美しいハーモニーを奏でていました。続けて演奏された【パンドーラの箱】も熱く力のこもった熱演でした。新作の初演というのは参考になる演奏が全く無い。自分たちの演奏のみしか存在しない。楽譜からよくここまで感じ取ってくれたなぁと思うほど練られた演奏で作曲者として感激でした。演奏が終わりインタビューではそんなことを話した、気がします。写真は左から丸山先生、ゲストのアレクセイ・トカレフさん、土屋さん。

休憩時間に丸山先生に御礼と感動をお伝えし、何名かの生徒さんたちと写真を撮ったり。その後、高田さんと土屋さんのみに事情をお伝えし、演奏を引き続き聴かせて頂き限界値が来た段階でホテルで休むことを決意。丸山先生と生徒さんにきちんとご挨拶できないのは失礼と思いながらも…。しかも先生や生徒さんは茅ヶ崎の美味しいラーメン屋さんをわざわざ探してくれていたらしい…。食べれないなぁ。夜の打上も…。とりあえず一旦、休んで後で電話してみよう、と思いながらホテルに到着。あまりの寒気で毛布を借用。とりえず熱を下げなくてはと思い水を2リットル購入。フロントで薬ももらってすぐに寝ました。何度か目は覚めましたが身体中の関節に激痛が走り立つのもやっと。2メートル先のトイレに行くのもやっと。 電話をしようとしても声がガラガラ。電話を何度も開くが途中で意識を失う情けないコンディション。今日の連絡は諦めよう…。

☆ 春日井西高校定演!

3月 26, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

名古屋のホテルで目を覚ます。まだお腹いっぱい…。当然か。。。あれだけ食べたのだから…。今日は愛知県立春日井西高等学校吹奏楽部の第20回記念定期演奏会。記念ステージの客演指揮として【モーセとラメセス】を演奏します。リハーサルからクラリネットの三浦幸二さんとご一緒。実は三浦さんには私が1回しか練習に行くことができなかったので、一度レッスンに行って頂いていました。三浦さんの指導は何度か見せて頂きましたが実に的確。八木澤作品のアプローチの仕方を熟知している上に、奏者側の視点も加えてのレッスンスタイルなので生徒さんも学ぶことは2倍だったはず。そんなこともあって、どんな雰囲気になっているか期待を込めて会場入り。到着後すぐに練習開始。顧問である橋本毅先生の指揮する【ペルセウス】を聴かせて頂くと良い雰囲気に響いている。しかも客席には名古屋ウィンドシンフォニー打楽器奏者の和泉麻里さんが!何とCD【ペルセウス】のレコーディングに関わったメンバーが三浦さんと私を含めて3人!和泉さんは打楽器パートを指導されているとのこと最強!すると卒業生でもあり同じく名古屋ウィンドシンフォニークラリネット奏者の深尾早苗さんも登場。午前のうちから凄いメンバーが揃って来た。私の指揮する【モーセとラメセス】も簡単な打合せのみで充分という感じ。橋本先生やもう1人の顧問である山口先生のご指導の元で生徒さんは本当に頑張ってくれたんだなぁと、しみじみ。ここまで生徒さんが頑張ってくれたのだから後は私が頑張らないと!写真は左から三浦さん、山口先生、橋本先生。

と、音楽面はここまで順調。ですがお昼は!三浦さんは味噌カツ丼、私はノーマルなカツ丼を普通に食べました、のはずが!次に差し入れとのことでサンドウィッチ&おにぎりセットが届きました。ちなみに写真は1人前。三浦さんは一瞬で全5種を食べました。私はさすがにこのペースはマズいと思い夜まで寝かせることに。そして夕方になり残りの私の分である5種(写真は同じですね)を三浦さんと分けて食べました。すると夕食は深尾さんの差し入れということで私の大好きな天むす、とフライなどが到着。これがまた美味しくて食べてしまう。“八木澤さんは指揮するからカロリー消費しますょ〜大丈夫ですょ〜”という三浦さんの誘惑に負けました…。9分指揮しただけで今日これまで食べた量のカロリーが消費されるならば皆んな指揮者になりたがるだろうなぁ、と思いながらも食べてしまう私。

そんな楽屋生活も終わり本番。橋本先生の指揮する【ペルセウス】はとても感動的!迫力のある音楽創り!ゲネプロとはまた一味違うアプローチに生徒さんはしっかりと着いて行く。集中力の高い演奏で三浦さんも大絶賛の演奏でした!【モーセとラメセス】も生徒さんの意気込みが指揮棒に響く感じで、私も全力で彼らの期待に応えるハートを届けました。ゲネプロの時に楽譜にかじりついていた生徒さんも本番はしっかり私を見てくれていて、舞台上で会話が上手く成り立っていたように思えます。1年生から3年生までの気持ちが一つになった演奏だったと思います。生徒さんにとって私が想い出の一部になれていれば嬉しいです。本当に楽しい本番でした!マーチングステージやポップスステージも楽しい演出で会場を盛り上げていました。今年も含め毎年満席になるのが判る濃い内容でした!写真は山口先生の指揮するポップスステージ。演奏会終了後は先生方と卒業生たちと共に打上げ。写真は卒業生でもあり同じく名古屋ウィンドシンフォニーサクソフォーン奏者である藤原愛子さんとライオン。こう考えると卒業生にたくさんプロがいて凄い高校ですね。今回出会った生徒さんもプロとは言いませんが音楽を続け、再びどこかでお会いできたら嬉しいですね!素晴らしい機会を与えて頂いた橋本先生、山口先生に心より感謝します!