やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 9月, 2011

◆ やる事がたくさん。

9月 25, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

シンガポール、香港での公演の疲れがぬけず体調も完全では無い上にゆっくりと休めぬ毎日が続いています。嬉しいことですが、やる事がたくさん。残念なことは年々歳の関係か集中力や体力が無くなっていることを痛感します…。数年前までは5日間寝ずに作曲なんと当たり前でしたが今は2日間以上は厳しくなってきました。そう考えると学生時代やデビューしたての「夢に向かって突き進む」エネルギッシュな時期が一番楽しかったのかもしれません。もちろん今は別の意味で多くの楽しい経験はさせて頂いていますが。今日はそんな新しい夢に向かう若い世代の人たちにお会いすることができました。尚美の体験入学で今回は作曲家を志望する十数名の高校生や大学生、在校生の皆さんとの出会い。どうやって作曲家になったのか、どういう方向で音楽と向かい合うべきかなどを60分お話したところ、悩みや疑問も積極的に発言してくれました。作曲しても誰にも知られず机の上に置いてあっても音楽にはなりません。作曲家は直接音は出せないのです(ピアノやソロ楽器は別として)。演奏者を通して自分の気持ちや音楽を聴衆に語らなくてはならないという現実的な話題、自分の音楽が世界中の不特定多数の人々の人生や想い出に影響を及ぼす素晴らしさと責任の重さをレクチャーしました。

明日はスタジオでレコーディングの指揮(スタジオで指揮するのは初めて…不安)、夕方は武蔵野音楽大学で学生さんの練習に立ち会い、明後日からは久しぶりの関西遠征です。

◆ 尚美の体験入学9/25(日)!

9月 19, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

私の勤務する尚美ミュージックカレッジ専門学校で今回も【アレンジ・作曲学科】の体験入学を行います。高校生以上で「作曲に興味を持っている」「吹奏楽に興味を持っている」「私の話を直接聴きたい」という方ならば誰でも参加できます。今年も約1時間の講座形式で「八木澤教司の吹奏楽作品」をテーマに曲の背景を含めたエピソードや裏話などをレクチャーしていきます。又、「今の時期から吹奏楽関係の作曲家を目指したいけど間に合うか心配…」「何から勉強したらよいのか判らない」「作曲家として生活していくためにはどうすればよいか」など不安を抱えている皆さんの質問にもお答えします。もちろん「八木澤作品を演奏している!」という皆さんも大歓迎です!

★ 詳しくは下記をクリック!皆さんとお会い出来るのを楽しみにしていますね!

【9月25日(日)開催】アレンジ・作曲学科『”やぎりん”の吹奏楽 作・編曲セミナー』

□ ファンファーレ「はやぶさ」楽譜&CD発売開始!

9月 18, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

「吹奏楽はコンクールだけではない!」と信念を持って近年、私は積極的にファンファーレや行進曲、小品を手掛けてきていますが、この【ファンファーレ「はやぶさ」】もそのシリーズです。単にファンファーレで終わるのではなく短い曲の中でもドラマが欲しい、という委嘱団体の要望に応えた作品でオランダのデ・ハスケ社から楽譜とCDが秋の新譜として発売されました。この作品の委嘱団体はNEC玉川吹奏楽団。なぜ「はやぶさ」なのかはNECのホームページをご覧ください(クリック)。NECグループの総帥にもお気に入り頂けたようで吹奏楽の域を超えてグループ会社全体の行事にも使用されていると伺っています。私自身も先日のシンガポール公演、香港公演でもオープニングに演奏させて頂きました。You Tubeにではイメージ動画も付けられた委嘱団体の演奏が聴けます。

楽譜はこちら。デ・ハスケ版のCDはハンス・レーデンス指揮、オランダ王国陸軍バンド‘ヨハン・ヴィレム・フジョーでこちら。とてもエキサイティングな演奏です。

ファンファーレ「はやぶさ」You Tube

★ 香港5日の旅!コンサート大成功!

9月 17, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日、帰国しました!今回の香港ツアーは今までの海外での経験が全て生かせた旅となりました。今回のプロジェクトを紹介して頂いたシンガポールのスティーヴン氏からは香港は通訳はいると聞いていましたが、結局いませんでした(笑)。現地に到着し、今から用意しましょうか?と言われましたがあえてお断りしました。自分の成長のためにも自力で全てやる必要があると思いましたし、やはり合奏は直接の言葉でないとメンバーのテンションも上がらないかつ説得力に欠けます。幸い主催者側もメンバーも素晴らしい方で意欲的でしたので何の不自由も無く楽しい5日間を過ごせました。ちょっとお腹の調子を崩しましたが…。写真は本場のジャスミン茶!とても美味しい!

現地で事情を聞くと今回のバンドはHKBDAバンドディレクターズ・ウインド・オーケストラで今回が旗揚げ公演となるようでした。香港では学校でもオーケストラが主流で吹奏楽の認知度がまだ低いとのこと。ですがバンドディレクターやプロのオーケストラ奏者たちが結成して香港の吹奏楽の発展を目指す第1回目のプロジェクト。演奏会は香港の著名な作曲家と若手作曲家の新作を演奏する第一部と私の作品集として第二部が構成され全て作曲家の自作自演。私に与えられたリハーサルは2時間制限のものが2回でしかも7曲も練習しなくてはならない環境。彼らの事前練習も無く一回目の練習が初見合奏と本来、難しい環境ではありましたが、一度指摘したことはすぐに改善され面白いほど順調に進みました。逆に通訳がいたら間接的になり2時間で7曲を音出しすることは不可能でした。またリハーサルはYAMAHA楽器店内のホールで行われていて、入口を見ると吹奏楽楽譜コーナーも。ブレーンの楽譜や日本の吹奏楽コンクールの課題曲が販売されていました。私の海外向け作品集CD【マヤの紋章】も販売されていました!見る度にCDが売れていて嬉しかったです。

練習後は毎回、ドリンキング・パーティー(宴会)もあり毎夜、遅くまで体力勝負!しかしながらフリータイムもあり同じくゲストであるクラリネット奏者の三浦幸二さんと共にマッサージ通いをしました。香港のマッサージは70分で約1500円と、とても安く驚き。しかしちょっと指圧力が強いです。中国語しか通じず我慢勝負の時も、しばしば。写真はカスタードマンを喰いちぎる三浦さん。そして台湾からメンバーに加わったユーフォニァム奏者のゾィちゃん。ゾィちゃんは日本大好き娘でした。演奏会はもちろん大成功!ウインドアートのブースも大盛況で神長一康さんも大喜び。ちなみに神長さんは現地に一人で残り休暇兼現地取材をしています。メンバーの皆さんもフレンドリーで本当に楽しい時間でした!日本から4時間と気軽に行ける距離なので、今度はグルメツアーに行きたいと思います!

★ 明日より香港へ!

9月 12, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日はまた多くの方々からメールを頂きました。 アメリカで起きた同時多発テロ事件から10年を迎えるのを前に、ニューヨークで10日犠牲者を追悼するコンサートが開かれた様子がNHKテレビニュースで流れたようです。このコンサートでも【あすという日が】を歌って頂いたようです。このような様々なところで歌って頂けて作曲家として、人間として、ほんの少しでも人に勇気や夢を与えられることができていると感無量です。私は直接何もする力はありませんが、多くの人たちが歌うことによって言霊となり明るい未来がやってくることを願っています。

さて明日からは香港に出発。9月16日(金)がコンサートです。「八木澤教司×香港原創管楽作品」と題されるチラシがようやく手元に到着。これによると香港の何名かの作曲家の作品が前半に演奏され、後半が私の作品展ということで客演指揮を務める雰囲気です。演奏団体はHKBDA Band Directors Wind Orchestraという名称なので指導者やプロの演奏家などによって構成されるメンバーだと思います。今回はニューヨークのホフストラ大学の委嘱で作曲した【ポンペイ】をメインに【サクソフォーン小協奏曲】【ザ・リング・ブロッガー】など6曲を演奏します。そしてクラリネット奏者の三浦幸二さんにもゲスト出演をします。今回は先方の予算の都合もありJALは使用できず…。ただ同じワンワールド系のキャセイパシフィック航空を使用するのでラウンジなどグローバル会員の特権は有効です。香港は両親と2月に行っているので今年2回目ですが客演は初めて。何が起こるか今からワクワクします。よって9/13(火)〜9/17(土)までは連絡が取りにくくなりますので予めご了承ください。

◎ CDあすという日が/夏川りみ&秋川雅史!

9月 08, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

既に「あすという日が」は私の手を離れ多くの出版社から様々な形態で編曲され出版されています。当初は私に編曲許可を求めることもありましたが最近はそれぞれの出版社が著作権協会(JASRAC)の権利使用申請の手続きを済ませ法的に話を進めています(法的な手続きをしていれば作曲者への承諾は必要無いようです)。私も海外への遠征が多いので許諾の連絡へ対応できないこともあるので個人的にはスムーズな流れで良いと思っています。ただ逆に私の知らないところで出版されているものに対して、私に問合せを頂くこともあり情報が無くお答えできないこともあります。多くの方に必要とされていることに感謝すると共に情報が手に無く申し訳ないと思うこともしばしば。今回は9月21日(水)に発売される夏川りみさんと秋川雅史さんのCDについて、私も情報が直接無いのでインターネットで調べお知らせします。ちなみに私のホームページはアクセス解析によると検索ヒットの上位を占めるのが〈あすという日が〉〈あすという日が 楽譜〉〈あすという日が CD〉〈明日という日が〉と吹奏楽曲では無くなってしまいました…。

【新聞記事はこちら】

◆CD「あすという日が」夏川りみ

4月にテレビ放映されたNHK「歌謡コンサート」で夏川さんが歌い大反響があり、その後は事務所にCDの発売に関する問合せが殺到したようです。今回はその時と同様に編曲は村松崇継さん。そしてバックコーラスも同じく合唱団ユマニテの皆さん(ブログにレコーディングの様子あり)。テレヒ放映の時よりもアレンジはヴァージョンアップされ、ギター、ベース、ピアノ、シンセサイザーを入れ、夏川りみの歌を主体に、 合唱(コーラス)&ストリングス(ダブルカルテット)も加え、優しく暖かい、それでいて歌の説得力を増すモノニナッテイルそうです。村松さんは作曲家でもありリベラが歌う「彼方の光」など感動的な作品を書かれた素晴らしい方なのでとても楽しみです。ご本人のブログにもポップに素敵に仕上がったというコメントがありました。尚、このCDカラオケ版も付いている他、私の好きな曲でもある「切手のないおくりもの」も収録されています。税込1200円、ビクターより全国一斉発売、現在インターネットなどでも先行予約受付中。サンプル音源はこちら。とても素敵!

◆CD「あすという日が」秋川雅史

関係者を通じて以前から夏川さんと親交のあった秋川雅史さんも「あすという日が」に興味を持ち“それならば、それぞれの世界観で表現し、一人でも多くの人に伝えましょう”ということでそれぞれのレーベルから同日発売することに決定。テノール歌手である秋川さんは「千の風になって」や日本の歌で人気のあるアーティストなのでクラシカルスタイルになると思われます。なんとCDには特典ピアノ楽譜も付録とされています。又、こちらも私の好きな曲である「翼をください」も同時収録。税込1200円、テイチクより全国一斉発売、現在インターネットなどでも先行予約受付中。サンプル音源は見つからず…。

尚、9月は「あすという日が」がANAの飛行機内でも聴けるようになりました。私はJAL派なので聴くことはできませんが…。

★ シンガポール公演!

9月 06, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日はいよいよ「八木澤教司”LIVE” in シンガポール II」の公演!今日までの私のリハーサルはたったの2回。しかも社会人バンドということで日本と同じく仕事を終えてから練習に参加する人も多く、2回ともだいぶメンバーが違いました。1回目はテューバ1人だったのが2回目は4人。トランペットは今日の本番には一気に10人になると言います。1回目のリハーサルは手際良くかなりのところまで詰めましたが、2回目のリハーサルでメンバーが変わり振り出しに戻り何かと不安もある中、当日を迎えましたが本番は凄く集中力のある演奏となりバンドの限界以上の音楽を感じることができました。特にリハーサル中は何度伝えても譜面にかじりついていた奏者たちが本番では私と目がしっかりと合いニコっと笑顔で会話し呼吸を合わせてくれたことには熱い魂を感じました。同じくゲストであるユーフォニァムの三浦徹先生の繋がりから国立音楽大学の学生さんたちも数人演奏に参加。シンガポール大使館から公使・山本広行氏ご夫妻を招いての満席の聴衆は日本では考えられないくらいの熱狂ぶり。奏者の頑張りや聴衆の熱気に応えるため私も臨時に生まれて初めての英語でのスピーチ。2年前は「ハロー!」しか言えませんでしたが今回は聴衆に笑いも取れました!とても楽しめた想い出に残る演奏会でした!写真はクラリネットパートの皆さん。見た目は日本語が通じそうに見えますが全く通じません!そしてシンガポール初演となる【マリンバ協奏曲】のワンシーン。

終了後は三浦徹先生と共にサイン会。中学・高校生が「アリガトウ」「アエテウレシイ」など片言の日本語で話しかけてくれるのは嬉しいですね。奏者の皆さんとはすっかり仲良し。リハーサルの時間は限られていましたが、限られた時間かつ“言葉の壁”があったからこそ、集中力のある密度の高い時間を共有できたのだと思います。来週は香港での公演。今度はどんな出会いが待っているのか楽しみです!

★ 今年3度目のシンガポール!

9月 04, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日は台風の影響は無かったものの成田空港のトラブルで飛行機の出発が遅れホテルに3時間遅れでチェックイン!1月の課題曲講習会、5月のコンクール審査に続き今回で今年3度目のシンガポール訪問。今回の目的は演奏会の客演指揮のため。リハーサル時間が限られているので結構大変なプロジェクトではありますが、逆にフリータイムがたくさんあったので肉体的にはとてもリフレッシュできます。さて今回のホテルはラッフルズシティにあるSwissotelでとても豪華!62Fの部屋かつキングベットで一人で過ごすには本当に勿体ないほど広いです。そして何よりも景色が素晴らしい。写真は一角ですがマーライオンやカジノやシンガポールフライヤーなど主要観光名所が部屋から見えてしまいます。昼と夜を写してみました。

さて今回は「八木澤教司”ライヴ” in シンガポール II」という露骨なタイトルのコンサート。既にチケットは完売で当日券が無い状況。今年のシンガポールの課題曲を作曲者自身の指揮で演奏するということもあり中学・高校生で大半が埋まったと聞きました。バンドはシンガポール・ウインド・シンフォニーというバンドディレクターが7割を占めるという一般バンド。課題曲講習会の時にお会いした方やFace Bookで問合せをよく頂く方なども所属していて意外にもスムーズな流れでした。そんなことで通訳はいませんでしたが何の苦労も無くいつも通り自然に過ごすことが出来ました。演奏会では熱い演奏になるよう精一杯頑張ります!

○ シンガポールへ出発!

9月 03, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

台風も大丈夫そうなので、これよりシンガポールへ予定通り出発します。ちなみに今年3度目のシンガポール。今日は到着次第、ユーフォニァムの三浦徹先生のリハーサルを見学させて頂き、明日の私のリハーサルに繋げてゆきたいと思っています。今回も色々な方々にお会い出来るのを楽しみにしています。シンガポールからは7日(水)の夕方に戻ります。良いリハーサルをして、多くの聴衆に喜んで頂けるよう頑張ります。写真は前回のもの。