やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
Subscribe

Archive for 11月, 2010

● 松崎泰賢先生が東京へ!

11月 30, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は東北福祉大学吹奏楽部音楽監督兼指揮者である松崎泰賢先生が東京都江戸川区にいらしているとのことでお会いすることに。グルメな松崎先生をどこにお連れするか、なかなか難しい選択でしたが地元の懐石料理と共に日本酒を楽しんで頂くことにしました。福岡で数日前まで一緒であったにも関わらず話は尽きず既に3時間経過。

場所を変えて本八幡NO,1のBARに行くことに。あっと言う間に深夜12時近く。東北福祉大学との今年一年を振り返ると、CDレコーディングや福岡工業大学吹奏楽団とのジョイントコンサートなどコンクールとして関わってきた3年間以上に濃い年であったと感じます。ですが過去の3年間の交流があったからこそ実現できた充実した1年。この4年間、松崎先生や卒業生を含めた学生さんたちには本当にお世話になりました。心より感謝します。写真はご機嫌な松崎先生。

☆東北福祉大学吹奏楽部全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念・八木澤教司吹奏楽作品集CD「ひと夏の恋」はぜひ多くの皆さんにお聴き頂きたいです。

☆ 福工大&東北福祉大ジョイント!

11月 27, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ福岡工業大学吹奏楽団と東北福祉大学吹奏楽部の全日本吹奏楽コンクール3年連続出場を記念したジョイントコンサート当日です。昨夜は深夜3時まで呑んでしまいましたが何とか目覚め会場に到着。東北福祉大の松崎泰賢先生も笑顔でインタビューの練習!2日間の懇親会の成果もありメンバー全員は仲良し!無事にゲネプロ終了!

開場前にはウインドアート出版の神長一康さんの指導のもとCD【ひと夏の恋】の先行販売ブースを福祉大の学生さんたちが設置。受付やお客様の誘導は福工大の学生さんたちの手慣れた素早い対応で行われ、開場40分前には駅の付近まで待つ人々が長蛇の列!

本番はもちろん大成功!両バンドの単独ステージでは個性豊かな選曲とサウンドが楽しめ、合同150人のステージでは迫力満点のサウンドで聴衆を魅了しました!私が客演指揮を務めた【マヤの紋章】も学生さんたちの集中力の高い演奏のお陰で無事に九州初演を終えることができました。ネオクリエイトの村田努さんご夫婦、大分のユーフォニァム奏者の野口薫さんご夫婦、クラリネット奏者の三浦幸二さんをはじめ2000人の会場にたくさんのお客様がいらっしゃって関係者一度喜びの表情がこぼれていました。

演奏会終了後、関係者全員でレセプション。パートごとに座っていたのをあえて席替えタイムを創りシャッフル。先生方も各テーブルにお招きして益々の交流が深まります。シアトルでスウェアリンジェン氏から学んだことが早速生かされます。九州エリア、東北エリアを代表する両バンドは本来、話す機会も写真を撮る機会もなかったかもしれません。たまたま福工大の柴田裕二先生が武蔵野音楽大学の先輩ということもあり「今年コンクールに出場できない東北福祉大が何か想い出になることが出来ないでしょうか」と相談したところ「松崎先生は全国大会の舞台裏でお話したことがありますし、ウチの学生にとっても励みになることだからぜひ」と今回の企画が生まれました。コンクールの目標が単に全国大会に出場することだけ止まらず、遠い地域で頑張っている仲間たちに再会したいと想って練習に励んでくれれば嬉しいですね。

2次会は柴田先生と福祉大の関係者のみで博多で行われました。ウインドアート出版の神長一康さんも自作が福祉大の単独ステージで熱演された喜びから酔いが早く誰も見ていないのに指揮を降っていました。

3次会は再び長浜ラーメンの屋台へ。柴田先生お薦めの店に行き今日で3日間ラーメン終止、そして替え玉3連覇を達成しました。明日はラーメンも3出休みしなくてはなりません!学生さんばかりでなく先生方、そして私自身にとって本当に貴重な楽しい経験をさせて頂きました。4年間お付き合いした福祉大の4年生とはお会いするのは今日が最後。シカゴに行く関係で定期演奏会には残念ながら伺えませんが、再びどこかで再会できる日を楽しみにしています!柴田先生、福工大の皆さん本当にお世話になりました。ありがとうございました!

△ 福岡にて!

11月 26, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

博多のホテルで目を覚ます。昨夜は2時頃までラーメン屋にいたこともあり、ぐっすり眠りたいところですが朝早く起きて雑務をこなし9時には東北福祉大学の松崎泰賢先生や学生さんたちと待合せをしてCD【ひと夏の恋】を演奏した学生さんたち全員分を贈呈。そして今回お世話になる福岡工業大学吹奏楽団の学生さんたち全員にもお土産として贈呈することにしました。又、明日の本番会場で先行販売するものも含め約300枚近くのCDを何名かで手分けして現地に運ぶことに。写真はCDを出そうとする松崎先生。その後、私はツアーからいったんはずれ昨夜お世話になった出口貴浩先生の務める福岡大学附属若葉高等学校吹奏楽部(元・九州女子高等学校で学校名変更)の校舎に訪れ生徒さんの何名かとトーキング。そして教育芸術社の営業マンである永井篤さんと3人でランチタイム。出口先生のお薦めする究極の寿司屋にて奇跡を体験することに!入口が写真のように小さい。知らないと入いづらい雰囲気…。カウンターのみ5席ほどで高級感が漂います。全ては紹介できませんが本当に感動的な味。思わずクラシック好きというマスターにCD【ひと夏の恋】をプレゼント。本当に驚きました。

夕方からは本番のホールにてリハーサル。今回も合同ステージは3名の指揮者で30分程度の割合で練習することに。さすが両バンドは全国大会出場レベル。昨日指摘した点は全て克服して本日を迎えています。私の練習前には福祉大から福工大の学生さんにCDを手渡しでプレゼント!合奏の雰囲気も和やかになりました。昨日の懇親会もきっと影響しているはず。福工大の単独ステージでは指揮者である柴田裕二先生自らのトランペットによるソロも披露。松崎先生もCDにトロンボーンのソロを収録していますが、現役のプロの奏者が指揮者を務める両バンドは本当に説得力のあるサウンドをしています。

練習終了後にCD【ひと夏の恋】のジャケットのデザインをして頂いたネオクリエイトの村田努さんが久留米より駆けつけてくれました。福祉大の学生は初対面なのでジャケットの御礼も兼ねて全員でご挨拶。又、CDのディレクターを務めたウインドアート出版の神長一康さんも駆けつけてくれました。学生代表の“はるぴょん”と共に記念撮影。

その後、校舎近くの居酒屋にて先生方と両バンドの幹部による懇親会。そして偶然同じお店でフルート&オーボエパート、クラリネットパートの懇親会も別席で開催!座席を移動して写真撮影も含めたコミュニケーションを!松崎先生もいつもとは違うノリで学生さんたちを和ませました!福祉大の学生さんたちは柴田先生から多くのアドバイスを頂くなどでとても貴重な機会に!

博多に戻ると長浜ラーメンの屋台へ!写真右は松崎先生と副部長の本間雅人先生。写真右は“私達は芸能人です!”とノリノリでラーメン屋の主人と冗談トークを楽しむ福祉大生。松崎先生は遠い目をされています…。ホテルに到着したのは深夜3時…。明日は午前中からゲネプロ。はたして上手くいくか!

■ 福岡へ!

11月 25, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

徹夜で出発準備をして福岡へ!土曜日に開催される福岡工業大学吹奏楽団と東北福祉大学吹奏楽部の全日本吹奏楽コンクール3年連続出場を記念したジョイントコンサートのためです。さすがにシアトルでの疲れがピークに…。ですが私が両団体をお引き合わせした経緯もあり客演とは言えお客様モードでは絶対に行けません。むしろ私自身がノリノリで学生さんたちの交流のお手伝いをしなくては!空港から練習会場である福工大の校舎までタクシー移動。ちょうど両バンドの合同150人ステージの練習が始まる時間。福工大の指揮者である柴田裕二先生(写真左)と福祉大の指揮者である松崎泰賢先生(写真右)と軽く打合わせをして本番の曲順通り松崎先生、私、柴田先生で約30分ずつ練習していくことに。さすが両バンド全国大会に出場するレベル。150人で演奏しているとは思えないクォリティの高い一体感と音圧。お互いで練習してきたものを始めて一緒に合わせる緊張感も漂います。聴いている柴田先生も私も「初合わせにしては、なかなか良いんじゃなぁい〜」と話していたら松崎先生が「全然タイミング合ってない!バランスも考えて!」と第一声!イヴェントのようなノリではなく本気で向かい合う松崎先生の姿勢に学生さんたちの集中力は急激に高まりました。そのお陰もあって順調に練習終了!福祉大副部長である本間雅人先生や何人かの学生さんから「八木澤先生の今日の指揮はレコーディングの時より大人しめでしたょ」と。ダメ出し?!言いませんでしたが、疲れで身体中痛くて…。でも本番は大丈夫です!ちょうど福祉大のCD【ひと夏の恋】が完成したので制作に貢献した実行委員の学生さんたちに手渡し。他の学生さんたちは明日配布予定!

練習終了後は先生方と大人だけで懇親会をすることになっていたので学生さんたちにはパートごちに交流するよう軽くアドバイス。こういったイヴェントは最終日にようやく話せるようになり、仲良くなった途端にお別れの時間ということが多いです。だからはじめの一歩が大切なのです。私達はイカや刺身など美味しいものをたくさん食べてしまいましたが…。

宿泊ホテルのある博多に電車で向かうため駅に行くと懇親会を終えた学生さんたちと偶然の合流。博多に到着すると福岡大学附属若葉高等学校吹奏楽部(元・九州女子高等学校で学校名変更)顧問である出口貴浩先生の案内により博多ラーメンにて3次会を。福祉大の学生さんたちは初めて食べる博多ラーメンに感動!もちろん私は替え玉も忘れずに!たくさん食べて呑んだので明日は完璧です!

▽ シアトル5日目→帰国…。

11月 22, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

シアトルのホテルで目が覚める。とても達成感のある目覚め。多くの人と出会って発見があったシアトル滞在。緊張感の中で全力で向かい合った経験は自分自身の成長に必ず生きてくるはず、そしてこの経験を日本で生かしていかなければ勿体ない。夢のような現実の中で帰国準備。サクソフォーン奏者の浅利真くんとロビーで待合せの時間となりエレベータに乗ると「マチュピチュ素晴らしかった、あなたの指揮で聴けて良かった」とお声をかけて頂きました。そしてロビーで通りすがる全ての方々から笑顔でお声をかけて頂き、昨日のステージは夢ではなかったのだと再確認。浅利さんと出会いチェックアウトする頃には数十人といった人々にお声をかけて頂きました。素直に嬉しい。浅利くんも同様な気持ちで共にシャトルバスで空港へ向かいます。この時期シアトルでは珍しいと言われる雪が降っていました。

空港では意外にもスムーズにチェックイン出来てショッピンクをしてシアトル最後のランチタイム。このリアルな感動が落ち着く前に、なぜ今回は多くの皆さんに喜んで頂けたのか、そしてどうすればもっと喜んで頂くことが出来たのかをお互い確認し合い、今後の反省点と目標を明確に話し合いました。今回ご講評を頂いた中で印象的だった言葉。「アメリカで学びこちらの音楽の影響を受けた作品を書く人は多いですが、あなたは自身の感性と経験を音楽として世界に発信しています」。それが正しいのか、そうでないのかは判りませんが、私には私のスタイルでやるしかないですし、それしかできません。まだまだ浅利くんも私も新参者。今回の短くも濃い5日間は普段の1年分の経験と言っても過言ではないと浅利くんと結論を出し飛行機に搭乗。飛行機が凍り2時間遅れで出発。何とか無事に帰国出来ました。日付変更線を超えたため明日は尚美、頑張らないと。写真は浅利くんとビール。

☆ シアトル4日目【メインコンサート】

11月 21, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

いよいよ今日は本番、そしてシアトル滞在最終日になります。本当にあっと言う間に当日を迎えました。メインコンサートは夜ですが、その前に私は一仕事が!詳しいことは全く聞かされず、ブレーンミュージックの村上社長も詳細が判らない未知なる“新譜紹介”の指揮をすることになっています。村上社長の予想では全米から集められた高校生選抜バンドを指揮するということ。そして唯一確実なのは【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】を演奏するということですが、一体どのように進めれば良いのか判らずいよいよ開始10分前。日本語ならばどんな状況でも対応できると思いますが、急に曲の説明や細かなニュアンスを英語で伝えるのはあまりにも無茶!何とか事前に少しでも情報を集めたい。。。そんな時にようやく情報が舞い込んできました。一切、曲の説明も指示もせずに曲を初見合奏で通せば良いとのこと。しかし両曲とも初見で通せる曲ではありません。フェルマータやテンポチェンジなど説明も無しに通すことは絶対に出来ない。そして更なる情報は高校生選抜バンドではなく全米から集まったバンドディクターたちの集まるディレクターズバンドとのこと。。。とりあえず時間になったので会場に行くとスウェアリンジェン氏がトップバッター。確かに大人の人たちが演奏している。本当に初見のようだ。驚くべきことは、その光景ではなくバンドを取り囲むように演奏していない指導者の皆様が、それぞれの演奏されて行く作品にコメントを付けたり、○×を付けたりしているようだ。すなわち現場で使えるかどうかネタを仕入れる“楽曲市場”のような雰囲気。必ず指揮は作曲家とは限らず指導者の方もしているようです。いよいよ私の番。これまでの6曲くらいは明らかにグレード2程度の曲。【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】は明らかに難しすぎるのでは???しかし演奏が止まってしまう訳にはいかない。難しいと嫌煙されては何かと段取りをしてくださったブ村上社長な面目が立たない。。。しかも2曲ともブレーンの契約曲。。。当然ながら危ないところはありましたが…何とか止まらずに最後まで辿り着きました。ちょっと嫌煙されたかなぁ。。。

サクソフォーン奏者の浅利真くんとランチを食べてお互いホテルの部屋に帰って仮眠を取ることに。毎日、かなりの緊張感の中で過ごしているので精神的にも肉体的にもかなりの負荷がかかっています。ゲネプロが18時なので3時間くらい寝ることに。遅くなりましたが今回の部屋はこんな感じ。

18時頃にメインコンサートが開催される会場に行くと明日の大選抜バンドのリハーサルがヨハン・デ=メイ氏の指揮で行われていました。一方、浅利くんは本番前だから初心に返ってロングトーンをすると基本を。

花咲徳栄高等学校吹奏楽部のリハーサル準備をしているとスウェアリンジェン氏が再びお声をかけてくれました。「午前中にあなたが指揮した2曲を指導者の皆さんが私のところに来て美しい興味深い曲だと言っていました」と。私は「しかし今回の趣旨としては難し過ぎたのでは?」と聴くと「大丈夫、心配しないで」と勇気づけてくださいました。本当に優しく温かい人です。ロビーに出るとリハーサルを終えたヨハン・デ=メイ氏とバッタリ(写真)。

いよいよ本番。今日は花咲徳栄高等学校吹奏楽部、James bowie High school wind Ensembleの2本だてのコンサート。前者では【ペルセウス】を指揮し後者では【マチュピチュ】を指揮するので私は2回出演することになります。又、それぞれのバンドでスウェアリンジェン氏、ヨハン・デ=メイ氏が1曲ずつ指揮されます。物凄い数のお客さん、全米から集まった高校の先生や生徒さん、そしてバンドディレクターの方々といった雰囲気で、どう評価されるのかが心配。

ですが花咲徳栄高等学校吹奏楽部の皆さんの熱演のお陰で2曲目に演奏したにも関わらず聴衆の皆さんはスタンディングオベーションで賛辞を送ってくれました。又、ポップスステージではパフォーマンスがかなり好評でした。浅利くんのステージも盛り上がり、顧問の川口智子先生はさすが海外での演奏豊富なだけあってよく考えられた選曲で素晴らしかったです。又、私の編曲した【アメージング・グレイス】では私の隣で聴かれていたスウェアリンジェン氏が最後まで歌い続けてくださり感激でした。「私にとって大切な曲を美しいハーモニーでアレンジしてくれてありがとう」と何度も御礼まで言われていまい想わず涙ぐんでしまいました。James bowie High school wind Ensembleはクラシカルな選曲でしたが、日本のバンドとは異なる独特な雰囲気で演奏を披露。ゲストバンドだというのに聴衆は意外にもシビアで、曲によっては拍手をしなかったり、もちろんスタンディングオベーションもない時も。浅利くんはここまで反応が露骨だと恐い、、、と。次は私なんだけど、、、浅利くんどうしょう、、、と弱音を…。しかしスウェアリンジェン氏の笑顔に見送られ再び勇気を頂いて舞台へ。心配とは裏腹に生徒さんたちは私の指揮に本気で付いて来てくれました。サウンドの厚みが違う、鳴りも違う、多少危ないところはありましたが限界値を超える情熱的な演奏をしてくれました。コンサートミストレスと握手をして客席を振り向くと大きな拍手とスタンディングオベーション。私が日本からわざわざ来ているから歓迎の意味での拍手なのかもしれません、ですが笑顔で拍手を送る聴衆の姿を、全力で演奏してくれた生徒さんに見せることができて本当に良かったです。

演奏終了後に多くの方にお声をかけて頂きました。【マチュピチュ】は本当に素晴らしかったと。「あなたの作品はどこで売っていますか」「あなたのCDはアメリカで入手できますか」「今度は私の学校にも来て頂くことはできますか」「新作を書いて頂くことは出来ますか」と予想以上の反響で夢のような気分。振り向くと浅利くんは高校生たちにサイン攻め。私が共演した高校生たちも満足した表情で握手を交わして帰っていきました。そして、ブレーンの村上社長をはじめ日本人グループで祝杯をあげて本日終了!浅利くんと私は明日帰国しますが花花咲徳栄高等学校吹奏楽部はサンフランシスコに行き演奏旅行はまだまだ続きます。写真は今回毎日のように呑んでいたビールの銘柄。あまりにも美味しいのでスペルを教えて頂きました!次は12月のシカゴ。今回多くの人たちと再会を約束したので楽しみです!

○ シアトル第3日目!

11月 20, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ全米のトップバンドと言われるテキサス州のJames bowie High school wind Ensembleとのリハーサル。サクソフォーン奏者の浅利真くんとホテルのロビーで出発の準備をしていると突然スウェアリンジェン氏が近づいていらっしゃって「一度お会いしたことがありますね。どこででしたか?」とお声をかけてくださいました。シカゴでお会いしたことを覚えてくださっていたのです。浅利くんも私も緊張のあまり頭が真っ白に。私にとってスウェアリンジェン氏は本当に重要な方です。中学一年生で始めて吹奏楽に興味を持ち吹奏楽部に入り一番最初に練習して演奏したデビュー曲が氏の「インヴィクタ序曲」だからです。何とか自己紹介をすると、何と既に私の作品をご存知とのこと!感激で涙が出そうでした。

時間となり昨日と同じ中学校へ向います。ギリギリの段階で通訳の方がいらっしゃることになり少しは安心感がありましたが今までの経験上、リハーサル中はなるべく通訳を通さない方が練習のテンションと流れがスムーズである確信があったので、通訳の方には曲の細かなイメージを伝える時と私の言ったことが奏者が理解出来ていない時にのみ助けて頂くことにしました。練習時間が約40分と限られていたので簡単な自己紹介をしてすぐに!意外にも反応が良くホッと!リハーサル中は真剣に私の指揮を見てついてきてくれる。テンポの変わる場面や雰囲気の変わる場所をどう指揮するかを説明し、フレーズの感じ方や処理、不安定な箇所を他の楽器で補うなど日本のリハーサルと同じペースで何とか無事に終了。

そしてホテルに戻るとちょうど良いタイミングでスウェアリンジェン氏が全米から集められた高校生選抜バンドを指導するリハーサルが始まる時間。氏は物凄いオーラ。始めて出会うだろう高校生たちを一瞬で引き付けるカリスマ性を目にして浅利くんと共に興奮!呼吸の感じられる指揮にも引き付けられます。気付くと14時過ぎでランチを食べるのも忘れていました…。そして近くにあるデニーズに。日本とは違いやはり全てがビッグサイズ!その後は軽く仮眠。

夜は花咲徳栄高等学校吹奏楽部のリハーサル。ゲスト出演するスウェアリンジェン氏のリハーサルを再び見学できます。通訳はブレーンの社長令嬢の明希さん。さすがに丁寧で見事な通訳をされます。ですが、残念ながら昼間のようなスウェアリンジェン氏の人柄のにじみ出るようなリハーサルを見ることができませんでした。理由は判りませんがご自身が直接母国語で生徒さんたちに話すことが出来ない遠慮があったのだと思います(昼間とは違い簡単な単語を選んで話しているように感じました)。これは私自身が何よりも悩んでいる問題なので改めて考えさせられました。

そして、私が指揮をする【ペルセウス】のリハーサル、浅利くんのソロを交えてのリハーサルも終えて22:30よりJames bowie High school wind Ensembleと花咲徳栄高校とのレセプション。生徒さん同士ゲームをしたりダンスをしたり言葉を超えたコミュニケーションをとっていました。かなり盛り上がり若いエネルギーは凄いと思いました。明日はお互いの演奏を聴くことになるので本当に良い機会になったと思います。その後浅利さんとBARで前祝いをして本日を終了!明日はいよいよメインのコンサート!

◆ シアトル第2日目

11月 19, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

シアトルのホテルで目を覚ます。今日の午前中は本来予定はありませんでしたが、日曜日のメインとなるコンサートで共演するテキサスのJames bowie High school wind Ensembleが近郊の中学校で公開練習をするというのでサクソフォーン奏者の浅利真くんと共に見学をさせて頂くことに。明日、初めてお会いしてたった40分のリハーサルで【マチュピチュ】をこのメインのコンサートで演奏する不安もあったのでブレーンミュージックの村上健社長のアドバイスもあり様子を見させて頂くことになったのです。彼らが滞在する近くのホテルへ行き同高校を指導するBruse Dinkins氏(写真)にお会いして生徒さんたちと共に、どこにあるかも名前も分からぬ中学校へ。今までの経験上、海外では情報が無いことがほとんどでしたし、あっても随時変更があるため現場に行き自分自身で状況を判断し決断することが常に要求されます。何より彼らは練習終了後に観光に行くようなので私達はどうやってホテルに帰れば良いのか…。バスを飛ばすこと30分、森や山を超え遂に中学校に到着(写真)。明らかに近くに駅も無ければタクシーも走っていない。民家がぽつぽつと…。

練習が始まった。日本のバンドと全く違うサウンド感で浅利くんも私も興味深く聴きます。アメリカの吹奏楽は部活ではない。授業として週に数回行うのみでこんなに吹けてしまうのかと驚く。さすが全米のトップクラスというだけはあります。どうやら次はDinkins氏の指揮で【マチュピチュ】を聴かせてくださるようだ。これは凄い!スケールが大きく味のある演奏!明日のリハーサルが言葉の問題で不安な反面、楽しみになってきました。又、ヨハン•デ=メイ氏の指揮で同高校と共演するトロンボーン奏者のMark Babbitt氏(写真)が【マチュピチュ】に興味をお持ちくださりお声をかけてくれました。そして彼のお薦めのレストランで一緒にランチを食べようという展開に。やがて同高校がダウンタウンへ観光に行くことも判り、そこまでバスに乗せて頂くことになりました。ダウンタウンは昨日電車で行っているので少しホテルに戻れる希望が!

到着後、Babbitt氏はツアーと離れることを決意され私達と一緒にランチを!彼の薦める生ガキの専門店に。 生ガキは少し危険を感じましたが今が旬とのこと。物凄い種類があり圧倒されましたが本当に美味しい!サーモンも感動的!

彼は再びツアーに戻り私達は偶然にも昨日利用した駅が近くにあることが判りました。見慣れた風景を見ながら無事に帰還!本当にラッキーでした!

Western International Band Clinic 2010に日本から参加する花咲徳栄高等学校吹奏楽部が私達より遅れて本日の夜に到着し合流するが、、、生徒さんのほとんどの部屋のキーが上手く操作せず中に入れないというアクシデントが!今回2回目となります。。。顧問の川口智子先生もお疲れの表情。何しろ今日の朝7:30に空港に到着してずっと観光をしていたのですから…。時差があるので生徒さんにとっても本日は長い日。私のように普段あまり寝てなければ時差ボケはありませんが規則正しい生活をする先生や生徒さんにとってはかなりの疲れでしょう。しかもようやく到着したホテルで部屋に入れないのですから…。ほとぼりが冷めた頃、浅利くんと私はコロラド州の高校の演奏を聴きに会場へ!昼間も感じましたがアメリカのバンドはコラールの歌い方に味がある。音に方向性があって聖歌を聴いているようです。やはり教会の文化があるからなのでしょうか。とても興味深いです。

川口先生たちはツアー中に夕食を取られたということで浅利くんと二人でホテルのBARへ!ビールで乾杯していると偶然にもクリニックの会長であるScott Makee氏の御一行がいらっしゃってお声をかけてくださいまし た。とても皆さん親切で歓迎してくださり感激でした!又、何と先程の演奏会で客演指揮を終えたヨハン •デ=メイ氏が遅れて到着すると、わざわざ私達のテーブルまでいらしてくださりお声をかけてくださいました。昨年のシカゴでお会いしたことを覚えていてくださり感激でした。氏の「指輪物語」は大好きな曲ですし高校生の時に最も憧れる作曲家でもありました。日曜日に同じ舞台で指揮することが夢のような感じです。とても非現実な世界に迷い込んだ気分で浅利くんと今後の目標や同時期にデビューして10年経った今を見つめる話題で盛り上がりました。明日はいよいよ本格的に練習開始。頑張らないと!

◇ シアトル第1日目

11月 18, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

徹夜で準備をして成田空港へ向います。昨夜は深夜までシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010に一緒に出演するサクソフォーン奏者の浅利真くんと何度も電話をして持ち物チェック。そして朝が来て成田空港に到着しチェックインを!しかしデルタ航空の自動チェックイン機が何故か反応悪く一人あたり10分近くもかかり大行列。帰りのシアトルでもこの機械ならばかなり恐い。当然、英語表示だろうし…。飛行機に乗る前に浅利くんと前祝い?かなり呑んでしまいました…。飛行機に乗っても勢い止まらずビールとワインをガンガンと!現地時間 7:30に到着、無事に税関を通過!色々と質問を受けましたが昨年 のシカゴのような苦労はありませんでした!親切な方がホテルまでの無料リムジンバスを教えてくれて信じられないほどスムーズにホテルへ到着!写真は宿泊するDoubletree Hotelのロビーと浅利くん。

しかし、ホテルのチェックインが15時まで出来ないとのこと。まだ6時間もあります…。スーツケースをホテルに預け浅利くんと共にアメリカ初体験となる電車に乗りダウンタウンへ!

しかしかなりの寒さ。しかも雨が振ったり止んだり面倒な気候…。近くにシアトル美術館があって「ピカソ展」をやっていたのでラッキーと思い入場。かなりの規模の大きさで驚きました!日本のように混んでなくて全て目の前でゆっくり見れるのが良いです。ちょうど良い時間となりホテルに向いますが…。15時なのに部屋の準備がまだ出来ず…と第一回目のアクシデント発生!ちょうど良いところにブレーンミュージックの村上健社長とご令嬢で英語堪能な明希さん、そしてブレーンのフロリダ支社のMark Humphreys氏がいらっしゃいましたが、、、やはり解決できず浅利くん以外の部屋は16時頃まで用意出来ないということで諦めて立ち話を。

夜はHumphreys氏のお薦めのメキシコ料理を食べに行きましたが、量の多いこと!とても美味しいのですが食べ切れませんでした…。デザートも甘くしっとりしていて美味しい!しかし食べ切れず、、、。ホテルに帰り浅利くんと再びBARで呑んで本日は終了!今回も時差ボケはありませんでしたが朝は2日酔いでした…。いよいよ明日から頑張らないと!

☆ CD「ひと夏の恋」先行予約開始!

11月 17, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

△ 長期留守のお知らせ

明日、11月18日(木)〜11月23日(祝)の6日間はシアトル(USA)遠征のため留守にします。この期間はパソコンメール及び、携帯電話&メールは確認できません(国内に戻ってから受信します)。よって返信が遅れご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。

東北福祉大学吹奏楽部全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念制作CD八木澤教司作品集Vol.4〜デビュー10周年の軌跡【「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…】が遂にに完成することになりました。私のホームページでも特典を付けて先行予約を開始しましたので、ご興味のある方はぜひお申し込みください(シアトルに行く関係で返信は11/24以降、発送は月末になります)。過去の日記にも書きましたが本当にライヴ感のある感動的な演奏で収録されているのでご期待ください!

詳細はこちら

そして11月27日(土)には九州を代表するバンド福岡工業大学吹奏楽団と東北福祉大学吹奏楽部のジョイントコンサートが福岡にて行われます。もちろん【ひと夏の恋】も九州初演されますし、私の指揮で両大学の合同バンドで【マヤの紋章】を演奏する予定になっています。こちらもぜひ多くの皆さんにいらして頂ければ嬉しいです。会場で皆さんにお会い出来れば幸いです!

詳細はこちら

シアトル→尚美→福岡とハードなスケジュールになりますが気合いを入れて頑張ります!