やぎりん日記

ウインドアート出版設立１０周年記念・八木澤教司吹奏楽作品集ＣＤ【太陽への讃歌—大地の鼓動】が１２月１３日（木）に全国一斉発売となります。いつも公式ホームページをご覧頂いている皆様には発売日よりも早く、そして送料サービス、オリジナルポストカード（４種類）付で提供することにしました（12/6より発送開始）。これまで私は〈吹奏楽作品集〉が国内外より６種類発売されてきましたので今回で通算７枚目の作品集ＣＤとなります。特色としてはウインドアート出版からレンタルされている楽譜の音源のみを集めたこと。同出版社の代表である神長一康氏とは武蔵野音楽大学時代の同期であり、卒業後のデビュー時期からこれまで苦楽を共にしてきました。ウインドアートは当初、国内でも全く存在を知られず細々とした経営でありましたが、 今ではアジア諸国では日本の吹奏楽系出版社の中でも絶大な信頼を得ている他、ヨーロッパやアメリカへの開拓も年々増え目覚ましい活躍をしています。毎年、シカゴで開催されている世界最大級の吹奏楽指導者講習会・ミッドウエストクリニックではブースを出店していないにも関わらず、各国の楽譜輸入代理業者が神長氏を探し著説取引を交渉する姿も珍しいものではなくなってきました。神長氏の地道な活動が信頼を呼び、常に現場を大切にしている姿が日本だけでなく世界に広がった大きな理由だと感じます。

さて、そんなウインドアート出版も設立１０周年。神長氏と共に特に海外で人気の高い作品や代表作を再厳選し一枚のＣＤにまとめました〈収録曲は画像をクリック！〉。新たに録音したものから貴重な初演ライヴ、これまで発売されていたＣＤからの名演の引用を試み、音質をワコーレコードの西村和幸さんに再構築して頂く他、ネオ・クリエイトの村田努さんによる心温まるジャケットデザインと充実した内容です。今後のウインドアートの海外展開を目指すものでもあるため作品タイトルは英語に加えて中国語も制作。解説も日本語と英語によって記されています。今はYou Tubeなどの影響で容易に聴きたい音楽を入手できるため、ＣＤはほとんど売れない時代になり業界は益々不景気。売れないから創らないという考えもありますが、デザインも含め“持っていたいＣＤ”を創り続けるのも大切だと信じて、更に価格も抑え発売を決意しました。コンクールや演奏会の選曲だけではなく鑑賞用としてもお楽しみ頂けるものになっていますので、ご協力頂けましたら幸いです。ＣＤの申込みについてはこちら。

先日もお知らせしましたが、ウインドアート出版設立10周年記念事業の一環として来月に発売となる【ウインドアート出版・八木澤教司吹奏楽作品集ＣＤ「太陽への讃歌—大地の鼓動」】に収録される作品の中からいくつかを20名程度で演奏できるよう“小編成版”として改作することになりました。既に完成している【「ひまわり、１５本」〜ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて】【「公慶の悲願」〜 東大寺大仏殿、再建への道】に加えて今回は【眩い星座になるために…】の小編成改作版が完成しました！（レンタル開始は他２曲と共に12月3日より）この作品は最近、小学生の演奏でも聴く機会に恵まれています。小学生に演奏して頂くと私がデビュー当時にお世話になった田川伸一郎先生と市川市立新浜小学校吹奏楽部との【輝きの海へ】【はてしなき大空への讃歌】の誕生を想い出します。この“小編成改作版”によって益々幅広い世代に親しまれれば幸いです。

先日、東北福祉大学吹奏楽部の東北大会を応援しに盛岡の会場へ行った時、偶然にも岩手県代表の宮古市立千徳小学校吹奏楽部の演奏する【「ひまわり、１５本」〜ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて】を聴かせて頂きました。昨年も【眩い星座になるために…】を演奏し東日本学校吹奏楽大会で名演を残された噂を聴いていた小学校です。今回は演奏も聴くことが出来ましたし、指揮者の北田智和先生と子供たちにもお会いすることが出来て良かったです。会ったことも、話したこともなかった人たちが一生懸命に自分の作品を演奏して頂けているという感覚は喜びでもあり、責任もあります。海外はもちろん、日本でも私の作品を演奏し続けているにも関わらず、まだ一度もお会い出来ていないバンドがたくさんあります。こういった機会にお会い出来ることは本当に嬉しいですね。“数ある名曲が世の中にはたくさんあるのに、私の作品を選曲してくれてありがとう！”と御礼を言いたいです！

◆ 宮古市立千徳小学校吹奏楽部（指揮：北田智和先生）「眩い星座になるために…」You Tubeで発見しました！

本年度の吹奏楽コンクールでも多数演奏され東日本学校吹奏楽大会でも演奏された【「ひまわり、１５本」〜ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて】【「公慶の悲願」〜 東大寺大仏殿、再建への道】の編成や必要最低人数に関するお問い合わせが最近多くなりました。実質的に原曲は３５名を想定して作曲しています。しかしながら現場からの声はやはり「もっと少ない人数で工夫して演奏出来ないか」「初心者もいるので30人メンバーがいても実際は20名くらいしか戦力がいなく…」というもの。ウインドアート出版代表の神長一康さんと協議の結果、ウインドアート八木澤教司吹奏楽作品集ＣＤ【太陽への讃歌—大地の鼓動】のリリースを記念して、このＣＤに収録されているいくつかの作品の《小編成改作版》を新しく制作しようという展開になりました。先駆けて【「ひまわり、１５本」〜ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて】【「公慶の悲願」〜 東大寺大仏殿、再建への道】が完成し2012年12月3日レンタル開始となります。これらはサンプルスコアの通り２０名程度でも演奏できますので、皆様の現場でのご苦労が軽減されるのではないかと願っています。続けて【眩い星座になるために…】【「ザ・リング・オブ・ブロッガー」—太古の聖なる祭壇】の《小編成改作版》がレンタル開始予定ですのでご期待ください！

下記でお知らせしたウインドアート企画の八木澤教司吹奏楽作品集ＣＤ【太陽への讃歌—大地の鼓動】とは別に11月初旬に東北福祉大学吹奏楽部と共に八木澤教司アンサンブル作品集ＣＤ【パフェ・パラダイス！】のレコーディングを行いました。もちろん前回のＣＤ【ひと夏の恋】と同じく今回もワコーレコード。松崎泰賢先生と学生さんたちは全国大会を終えてすぐのこの時期にシビアなレコーディングだったので精神的にも肉体的にもお疲れになったことでしょう。しかしながらディレクターの神長一康さん（ウインドアート出版代表）やワコーレコードの西村和幸さん、そしてアドバイザーとしていらしてくださったクラリネット奏者の三浦幸二さんのお陰もあり無事に録音を終えることが出来ました。今回のＣＤには【トリプルあいす】に続くフルート三重奏曲【パフェ・パラダイス！】（演奏者は左写真）や【お団子ヘアの女の子】に続くクラリネット三重奏曲【ツインテールの女の子】などのユーモア溢れる作品もたくさん。ジャケットのデザインはネオ・クリエイトの村田努さんに可愛らしいものを依頼しています。モデルとなる３人組は右写真。

又、アンサンブルコンテスト向きでは無いかもしれませんがホルン八重奏曲【ふぁんふぁーれ！】や混合アンサンブルとして生まれ変わった【イントラーダII】や【パーテル・ノステルIII】なども収録します。そしてボーナストラックには本年の全国大会で披露した自由曲【「リヤン・エテルネル」〜浄められた天使たちの愛】（全曲版）や合唱と吹奏楽のための【光を抱こう】から仙台フィルハーモニー管弦楽団トロンボーン奏者でもある松崎先生のソロなど盛り沢山。その他も多数レコーディングしているのでＣＤ収録制限時間に納まるのかがちょっと不安です。。。このＣＤの発売は来年になってしまいますがご期待ください！