昨日は疲れていたこともあり早く寝てしまいましたが、いつも睡眠時間が少ないためか、すぐに目が覚めてしまう。時差は1時間しかないので疲れがある訳ではないので、とりあえず起きよう。部屋の窓から外を眺めるとプールが出現!今日は早速、明後日の演奏会に向けての練習があります。国内ではこれまでに多くのバンドを指揮させて頂く機会に恵まれましたが海外での客演指揮は初めて。何よりも英語の苦手な私にとっては言葉の心配があります…。通訳がいるとのことですがドキドキですね…。とりあえず朝食を神長さんと共に。
午前10時にSteven Phua氏の車で現在、吹奏楽曲の委嘱を頂いているYuying Secondary School(中学校)へ訪問することになりました。学校長や顧問の先生方にご挨拶をした後に生徒さんたちにもお会いしました。最初はとても大人しかったのですが後半は心を開いてくれて笑顔になっていたので良かった。“やぎりんオリジナル・ステッカー”もブレゼントしたら、とても喜んでくれました。写真撮影やサイン会を終えると、もう次の予定の時間!急がないと!
昼食は元・東京佼成ウインドオーケストラで指揮をされていたDouglas Bostock氏と共に。氏とは2003年の京佼成ウインドオーケストラの演奏する【ザ・ウエスト・シンフォニー】のDVD収録以来の再会。私のことを覚えていてくださり、アジア各地で作品が頻繁に演奏されていることを喜んでくださっていました。氏は日本での生活が長かったこともあり日本語もかなりお話になります。
午後からは現在、4月に開催される吹奏楽コンクールに向けて【輝きの海へ】を練習されているYishun Primary School(小学校)へ激励に。指揮は昨日インドネシア料理をご一緒したMohd Faizal氏。顧問の先生も含めて記念撮影。
さて、いよいよ演奏を聴かせて頂くことに。ですが何と通訳の方がいない…。そんな…。写真は必死になって“ヤギ語”で情景を説明している私…。しかしながら演奏は想像をしていたよりもとても素晴らしい!小学生とは思えないレベルで、特に表情豊かな表現とFaizal氏の指揮が深くて良かったです。練習終了後は写真撮影とサイン会。午前中も感じましたがサインを求める姿勢が日本とは違います。日本の場合は列になって順番を待つパターンが多いですが、こちらは私の周りを囲い我先にと色紙や楽譜などを手を伸ばして渡してくる形式。日本では芸能人でない限りこのようなサインの求められ方はしないでしょう。。。今回も“やぎりんオリジナル・ステッカー”をブレゼント!
いよいよ夜は今回ゲストとしてお招き頂いたNTU Symphonic Band(大学)の練習。ですが、その前に夕食とのこと。日本では練習後に宴会のパターンが多い生活なので、何となく慣れない夕食。何よりも練習前なのでお酒が呑めない!夕食は中華料理となりお薦めのラーメンを。但しラーメン終止ではなく開始という感じ。そして、ここで通訳をしてくださるVicky Yuenさんの登場。写真はPhua氏と共に。練習会場に到着すると同大学の指揮者である大浦武洋先生と再会。大浦先生は2005年にシンガポールで開催されたWASBEで【輝きの海へ】を指揮してくださった方で、アジアで八木澤作品が演奏されるようになったきっかけを作ってくださった恩人でもあります。練習は神長さんの指揮をする曲と私の4曲を2時間程度で終えなくてはならないという限られた時間。言葉の問題があって、日本語のように、いつものようにスピーディーな指示が出せない…。何よりも本当に通じているのかの確認も微妙。大浦先生に通訳をお願いして対応するが、当然ながらやはり時間のロスはあります…。合奏にはテンションとコミュニケーションが大切なはずなのに、それが上手くできない。良くトレーニングされているバンドなので私が英語さえ的確に話せればスムーズな練習ができるのにとても歯痒い。時間も限られていたので曲のイメージやアプローチの仕方、テンポの変化などの最低限の約束ごとを中心に大浦先生に伝えて頂き、明日の最後の練習に賭けることとなりました…。
練習終了後はPhua氏と共にホテルのBARでビールを呑みながら打合せ。明日の午前中は観光を予定してくださっていましたが、神長さんの体調も微妙でしたし、何よりも私自身が英語の話せない悔しい気持ちで観光どころではありません…。先程の大浦先生の英語での指示を聞いて、何となく方向性が見えていたので明日の午前中は練習へ向けての予習時間とさせて頂きました。気づくともう深夜の1時過ぎ。すると何とクラリネット奏者の三浦幸二さんがシンガポールに今、到着したとのこと。見聞を広めるために来た、とのことでしたが恐らく彼は私を心配してくださっている気持ちもあったと思います。明日から三浦さんにサポートをしてくださるとのこと、とても勇気が出てきました。当日を楽しみにしてくださっているお客さんのために、そして演奏者の皆さんに楽しんでもらいたい。私が一番頑張らないといけません!