やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
Subscribe

Archive for the ‘日記’

□ ニューヨーク5日目:帰国!

4月 11, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

いよいよ帰国の日。本来は夜の便で戻る予定でしたが飛行機が欠航となり早朝の便にて帰国。ホテルのロビーでクラリネット奏者の三浦幸二さんと4:30に待合せ。お互い寝過ごさないように3:30分に電話をして確認!タクシーに乗ってジョン・F・ケネディ国際空港へ直行!渋滞の多いニューヨークもこの時間はスムーズに流れ約30分ほどで空港へ到着。朝というのにカウンターは混んでいましたがJALのサファイア・ワンワールド特典を生かしてビジネスクラスのチェックインカウンターでスムーズにチェックイン!そしてラウンジに直行して出発まで待機。羽田空港のサクララウンジのようにアルコール、食事がサービスという感じでは無かったですが、ワンドリンクと軽食は無料でした。しかしラウンジ内のBARの店員さんがとても親切にしてくれて実はフリーのワインがあるとのこと。次から次へとサービスをして頂いて大満足の出発!約14時間で日本へ帰国。日付変更線を越えて10日(日)に到着します。帰り次第、早速徹夜続きになります。

■ ニューヨーク第4日目:ニューヨーク近代美術館へ!

4月 08, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

予定していた帰国便が欠航となったため明日は早朝の便で帰国します。よってニューヨークで自由を得られるのは本日のみ。午前中はショッピングを兼ねてホテル周辺を徒歩で移動。マンハッタンの街はとてもにぎやか。歩く人、歩く人が笑顔でこちらまで楽しくまってしまう街です。クラリネット奏者の三浦幸二さんのショッピングにお付き合いしてCOACHの専門店へ。三浦さんはどうやらアクセサリーを探していたようで店員さんとディスカッションを開始!その後、あまりにもGODIVAの専門店を見かけるので入店。入るなりチョコレートの試食が自由で驚き!日本では見かけないデザインのチョコレートやクッキーが多く三浦さんも私もまとめ買い。数万円になることを覚悟し会計をすると6000円程度…。なぜこんなに安いの?しかもサービスのチョコまで頂いてしまいました。。。アジア諸国ではGODIVAは日本より高く売られていましたが、ニューヨークではかなりの激安。三浦さんも私も荷物がスーツケースに収納不可能に。シカゴに続いて今回もバックを購入。。。こちらも激安で驚きました。ランチはメキシコ料理にて。

激安に続き何と行きたかったニューヨーク近代美術館が金曜日の夕方より無料開放とのこと!ご丁寧にチケットには0.00ドルと記載!

こちらもカンディンスキー、シャガール、ダリ、ミロといったワクワクするような名画がたくさん。無料ということもあり若干混んでいましたが日本の美術館のように窮屈な感じはなく写真がしっかりと撮れるくらいのスペースは常にあります。何よりも宿泊しているホテルより徒歩3分の距離というのがラッキーでした!

夜は昨日発見したBARへ。メニューには寿司などもあり海外の皆さんは箸をしっかりと使いこなしていました。もちろん私達はウエスタンフードのみ。店員さんもご機嫌!「昨日も来たねぇ!気に入ってくれたかぃ?、明日もぜひ!」とにこやかに話しかけてきます。ちなみにレストラン系、BAR、ファーストフード系の飲食店は日本と同じくらいの物価なので決して安くはありません。又、税金とチップが必要なのでメニューの金額のみで注文すると大変です。我々のようにビールやワインをたくさん呑む方は1回の食事に1人約1万円は必要になりますので日本より高いかもしれません。。。量が恐ろしく多いので納得ですが。。。

■ ニューヨーク第3日目:メトロポリタン美術館へ!

4月 07, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日から2日間はフリータイム。今までずっと行きたいと思っていたメトロポリタン美術館に出かけることに。クラリネット奏者の三浦幸二さんは深夜も水を買いに街へ出たりインターネットをできる環境を探したりと大冒険をしていたとのこと。深夜でもニューヨークは安全ということを彼は証明しました。【ヘリングの朝】の冒頭の場面で描写したキース・ヘリングが落書きをしたとうニューヨークの地下鉄乗り場。かつては犯罪に満ちた暗黒ゾーンでしたが現在は至って安全でした。何よりもどこまで乗っても2ドル(165円程度)なのでお得!しかしながら雰囲気は独特。

セントラルパークを散歩しながらメトロポリタン美術館へ到着。世界最大級というだけあって壮大な建物。


古代エジプトのコーナーから周りましたが、あまりの広さに永遠と広がる展示物に圧倒されました。多くの古代遺跡に生で触れることが出来て感動です。

昼食は美術館内のカフェにて。そして今度は絵画を中心に見て回りましたが単純に通り過ぎるだけでも軽く4時間はかかってしまいます。シカゴ美術館も広く驚きましたが今回は古代遺跡の迫力も加わり驚きの連続でした。これでたったの20ドル(1600円程度)は安過ぎます。

○ ニューヨーク第2日目:マンハッタンへ!

4月 06, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

ピーター・L・ボンシャフト博士と昨日のリハーサルの録音を聴いた上での最終ミーティング。昨日お伝えしていない新たなアイディアをお伝えすると早速来週の練習で実行されるとのこと。益々演奏が楽しみです。【ポンペイ】はイタリアの世界遺産。ヴェスヴィオ火山の噴火によって2千年前に埋もれた大都市で、私は昨年の夏に現地へ取材旅行に行きました。クラリネット奏者の三浦幸二さんは「本来ならば日本で八木澤作品の代表作としてすぐに演奏されるべき曲ですけど…あまりに描写が鮮明過ぎて今の日本の状況だと…」私も同感です。ポンペイは火山が噴火する17年前に大地震に襲われます。そして復興を終える前に火山の噴火により大都市は消滅するのです。現在は世界遺産・観光地として世界中の多くの人たちに夢と希望を与える存在になっているポンペイ。その夢のある「今」で幕は閉じているものの…。いくら2千年前の遠い国の話とは言え日本では疑似感が生まれるでしょう。ホフストラ大学の素晴らしい演奏を聴いただけに悔やまれます。

博士の車でニューヨークの中心街であるマンハッタンへ移動。中心地は新宿の高層ビルと銀座の雰囲気を合わせた印象。車の渋滞もあり日本と意外にもイメージは近く驚きました。マクドナルドやスターバックスなど見覚えのある風景ばかりで海外のような気がしません。明日以降はホフストラ大学とは離れ美術館などで取材を出来ればと思っているのでホテルもお手頃なところへ!三浦さんが探し出したフラットーテルというホテル。1泊16.000円程度でこの時期のニューヨークにしては安い方。部屋も広くとても快適かつ中心地でどこに行くにも便利。ちなみに1万円を切るホテルもありますがトイレと風呂が共同であったり微妙なホテルも多いのでセキュリティを気にされる方は備考欄を確認した上で予約してくださいね!又、ニューヨークは都会なだけに英語のスピードが早いです。略語を使うこともあり日本で真面目に英語を勉強された方は文法通りで無いので聴き取れない場合があると思います。逆に私のように英文法などの勉強を怠った人は「こんなんでいいんだ!」と安心できるかもしれません。

夜はフェリーに乗って遠目に自由の女神を見たり夜景を見たり楽しみました。ちなみに日本ではあまり見かけない「ステーキ・ハウス」というステーキの専門店がとても多かったです。今回2回ほど行きましたが目が飛び出るほどの量なので注意が必要です。それにしてもニューヨーク。危険、危険とよく日本で耳にしましたが全然危険な感じがしません。。。深夜に女性1人でも歩いていますし、どう考えても治安が悪いように思えません。。。今のところ危機を感じたのはステーキの量だけです。。。

○ ニューヨーク第1日目:ホフストラ大学へ!

4月 05, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

羽田空港付近ホテルよりクラリネット奏者の三浦幸二さんと共に国際線ターミナルへ向かい早朝4時半に到着!今回使用するのはアメリカン航空でしたがワンワールド加盟航空会社ということもありJALサファイア会員の特典で様々な待遇を受けることが出来ました。サクララウンジにて三浦さんと打合せをしながら出発まで待機。

—————————————————

日付変更線をまたいだ関係で13時間経過したはずなのにニューヨークへは同日の早朝6時半に到着。入国審査がとても混んでいて1時間近くも待ちました。。。シカゴの入国審査のような意地悪は無く「よく来たねぇ!きっと観光だねぇ!」といった感じで歓迎された雰囲気で質問をほとんど受けず無事に入国クリア。空港にはホフストラ大学シンフォニックバンドの指揮者であるピーター・L・ボンシャフト博士が何と自らお迎えにいらしてくださいました。車で大学近くのヒルトン系列のホテルへ。練習は夕方からということで仮眠を取らせて頂くことになりました。本来チェックインは15時からですがボンシャフト博士がフロントに早くチェックインできるよう頼んでくれました。ディナーを共に楽しんだ後、ホフストラ大学へ。遂に同大学委嘱作品【Pompeii – The Ruins know the Long and Magnificent History】のリハーサル。まだ日本語タイトルが決まっていませんが【ポンペイ】というメインタイトルは日本語でも変わりません。ボンシャフト博士は既に【マチュピチュ】【ナスカ】を全米各地からカナダに渡るまで何十回と客演指揮をされているとのこと。どんな音楽創りをされるのか本当に楽しみです。写真は博士の功績を讃える賞状など。右は博士と娘さんです。娘さんはホルン奏者として演奏に加わっています。

基礎合奏を聴いて三浦さんも私も驚きました。サウンドが深い。アメリカは大学バンド、軍隊バンドのレベルが高いと聴きますが、高いだけでは無く、深い。数週間前から30名以上の学生さんから本日を楽しみにしているという内容のメールが届きましたが、誰もがボンシャフト博士の下で音楽をしていることを誇りに思っている様子が伺えました。それがこの一体感のあるサウンドに通じているのだろうか。100名ほどのメンバーは音楽の方向性をしっかり持って演奏しています。何より驚いたのが本当に明るく楽しい雰囲気でリハーサルが進んでいくということ。単語力の少ない私の言葉を判りやすく、しかも一瞬のロスタイムも無く学生に伝達する博士のリハーサル能力にも脱帽。これまでD.ホルジンガー、D.ギリングハム、R.W.スミス、S.メリロ、S、ヘイゾ、F.スパーク、デ・メイといった名だたる作曲家に委嘱し、世界初演をされた博士ならではの作曲家立ち会いのプロセスなのか。日本語を使用していないのに、こんなにスムーズにリハーサルが進むとは。あっと言う間に3時間が経過。とても、とても勉強になる時間を過ごせました。本来ならば東北福祉大学吹奏楽部音楽監督である松崎泰賢先生も同行する予定でしたが地震の影響で実現できませんでした。本当に残念です。

リハーサル終了後、学生さんたちと共に記念撮影をしながら噂に聞くニューヨーク・ヒザを食べました。 学生さんたちはとても積極的で色々と話しかけてきてくれます。高校の時に【マチュピチュ】を演奏したという学生さんたちが本当に多く嬉しい限り。しかしながらニューヨークに来たというのにまだホテルとレストランと練習会場にしか滞在していません。。。これでは日本と同じ環境。。。本当に海外なのだろうか、、、と思ってしまうほど三浦さんも私も溶け込んでしまいました。それにしても三浦さんはスコアを初めて見たのに一瞬で貴重なアドバイスをしてくれました。お陰ですぐに演奏に反映することが出来ました!世界初演は5月7日(土)とのこと。現在のところ日本初演は決まっていません。

◆ 新たな出会い〜LEGEND!

4月 04, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

一週間ほど前にザ・カンパニーという音楽事務所の高川さん、そして所属されているオペラユニットLEGEND代表の吉田知明さんからほぼ同時にメールを頂きました。「NHKテレビニュースで仙台市立八軒中学校の生徒さんが歌う“あすという日が”を聴いて感動しました」という内容と共に、【あすという日が】を彼らのユニット用に編曲しチャリティコンサートや全国ツアーで歌わせて欲しいとの熱いメッセージを頂きました。又、ぜひ一度お会いして熱い想いを直接聞いて欲しい、ということから関西から羽田空港へ到着した本日、ニューヨークへ出発する前に空港内でお会いすることになりました。プロデューサーの堀越さんは「ちょうどここ羽田空港でNHKテレビニュースを見たんですよ、曲が流れた途端に周囲の人たちが皆んな泣いているんですよ、この曲しか無いと思いました、ぜひ彼らのツアーで歌わせて頂きたい」と熱く語られた。メンバー代表の吉田さんは同世代かつ吹奏楽経験者ということもあり意気投合、私と同じく岩手県出身であるメンバーの菅原浩史さんは故郷被災地への想いを語られた。高川さんは「早速4月6日にニッポン放送でLEGENDに歌わせたい、許可を頂けますでしょうか」と、誰もが熱い想いを持った人たちでした。できれば違った形で笑顔で出会いたかった人たち、ですがこういった環境にあるからこそ出会えた人たちでもあります。素晴らしい出会いに感謝!

明日は朝6時ニューヨークに出発。従って同行するクラリネット奏者の三浦幸二さんと共に羽田空港付近のホテルに前泊。明日の朝は4時過ぎに空港へ到着する必要があります。現地で我々を待ってくだったているのはピーター・L・ボンシャフト博士とホフストラ大学シンフォニックバンドの学生さんたち。既に学生さんたちから多くのメールを頂いていてお会い出来るのが楽しみです。

★ 深い感動に感謝〜磯城野の奇跡!

4月 03, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は私の誕生日。昨日の奈良育英中学・高等学校吹奏楽部の生徒さんたちのお祝いの歌で想い出しました。私は今日で36歳となります。この誕生日に私は奇跡の舞台を見ることが出来ました。初めて田川伸一朗先生の指揮する千葉県立市川市立新浜小学校吹奏楽部の【輝きの海へ】を聴いた時と同じくらいの奇跡的な舞台。こんな衝撃は何年も体験していない。10年くらい?こんな新鮮な感覚を体験できる私自身にも驚いたくらいです。「舞台」というのは本日体験したのは「音楽劇」だからです。奈良育英の吹奏楽部顧問である廣岡圭司先生より「ご多忙とは思いますが、どうか恩師の演奏会で八木澤先生の作品を取上げるので翌日に立ち寄って頂けませんか」と頼まれていたことが、きっかけではありましたが、既に先約で兵庫に行くことが決まっていました。ですがお伺いする予定であった六甲ヴェルデ吹奏楽団にご理解を頂き練習時間を少し遅らせて頂くことが出来たので、リハーサルを見させて頂くことが出来たのです。さてこのリハーサルは全体の約半分くらいのみを見ることが出来ましたが、言葉では表せない深い感動に包まれるものでした。音楽劇をされているのは一昨日にお会いした加藤義明先生率いる奈良県立磯城野高等学校吹奏楽部とKII-HINTファミリー・ウィンドアンサンブルの皆さん。脚本・演出は現在、新しい合唱曲の詩を依頼している山本まはるさん。演技、演奏、脚本、演出、大道具、小道具など全てに渡って細かな気配りがなされていて現実とは思えない舞台。しかも絶えず温かい空間に包まれている。知らず知らずのうちに舞台の作り出す世界に自分が入っていってしまう。作曲を仕事とする立場上いつも客観的な分析をどこかで行う自分がいますが、そういった感覚さえも失うほど。正直、こんな素晴らしい舞台は生まれて初めて見ました。しかしながら公演は小さなホールで1回きり。本当に勿体ない。。。まだまだ世の中知らないことがあると改めて初心に戻る36歳です。一瞬で心を幸せにする奇跡の舞台。時間の関係で全て見ることが出来ませんでしたが本日舞台を見ることが出来て心より光栄に思います。

午後は六甲ヴェルデ吹奏楽団の第20回記念定期演奏会委嘱作品【夢の華—六甲山に咲き誇る】のリハーサル。なかなか練習日が合わず本番直前になりつつある本日に伺うことになりました。ベテランの深田哲也先生による音楽創りを基に私のイメージをお伝えしディスカッションする方向で練習。メンバーの皆さんはとても反応が早く基礎能力も高いのが印象的。この作品は重い重力のある前半から重力が軽くなる後半へ動機がハズルのように散りばめられながら展開する作風。作曲にあたって“神戸”“山と海”“異文化”“輝き”“若さ溢れる”“泣けるフレーズ”というキーワードが団から寄せられました。作品は定期演奏会5月8日(日)【詳細】に世界初演となります。私はシンガポール吹奏楽コンクールの審査を終えて兵庫へ直行します。深田先生の深い音楽創りと団の皆さんの情熱的な演奏を聴くのが今から楽しみです。夜は深田先生や各パートの代表者と共に懇親会。皆さんとても良い方ばかりで楽しい時間を過ごすことができました!ありがとうございます!

□ 奈良県に滞在中!

4月 02, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日は愛媛県松山市より大阪の伊丹空港経由で奈良に入りリハーサル。私の愛用するJAL便は松山空港から関西に運行していなく泣く泣くANAを利用。この際、ANAも積極的に使用することを決意し、この日のためにANAのクレジットカードも申込み承認までされましたが地震の関係か手元に届かず…。又、飛行距離が近い関係か小さな小型の飛行機。バスよりも小さい感じのプロペラ機。ちょうどプロペラの近くの席になり“ブ〜ン”と蜂やハエのような音が絶えず鳴り仮眠を取れず伊丹へ到着。そこから、やまと郡山城ホールへ向かいました。ちょうどゲストでいらしていた大阪交響楽団トロンボーン奏者の矢巻正輝さんが【ヴォカリーズ】のリハーサルを。素晴らしい音色と音楽性に生徒さんもどんどん引き寄せられて行くのが目に見えて判り改めて矢巻さんの才能の豊かさを感じました。実は愛媛でお会いしたユーフォニァム奏者の阿部竜之介さんとも矢巻さんは親しい仲。世の中狭いですねぇ。夜は奈良県立磯城野高等学校吹奏楽部顧問の加藤義明先生とKII-HINTファミリー・ウィンドアンサンブルの皆さんと懇親会。ウインドアート出版の神長夫人も里帰りしていたこともあり参加、ウインドアンサンブル奏のクラリネット奏者の北川靖明さんも駆けつけてくださいました。しかしながら2次会以降は疲労もあり眠気にやられ大変でした…。休んでいるつもりでも休めていない。。。このままニューヨークまで持つか心配。。。

本日は奈良育英中学・高等学校吹奏楽部第28回定期演奏会。作曲家の福田洋介さんをはじめ多くのゲストが出演する豪華なイヴェントとなりました。大阪市立高津中学校吹奏楽部顧問の田中雅朗先生をはじめ多くの先生方が駆けつけてくださいました。創部50周年記念委嘱作品【「公慶の悲願」〜東大寺大仏殿、再建への道】の世界初演は現役の生徒さんと卒業生の合同によって素晴らしい演奏となりました。すっかり忘れていましたが明日、誕生日ということもありサプライズの歌まで贈って頂きました。さて、公慶は奈良の人にとって実はそんなに知られた名前ではないとのこと。私がこのテーマを選んだのは以前シンガポールから帰る飛行機の中で公慶の東大寺再建におけるエピソードの秘話を偶然見たことに始まります。雨の中で公慶は「私には傘があるのに、大仏様には傘どころか屋根も無い…」と深い疑問を持ち、周囲の理解を得られぬまま資金調達をし実現に向けて多くの人々の心を動かします。作品が完成したのが3月10日。大地震の前日ということもあり顧問である廣岡圭司先生は感慨深く想われ、このテーマを震災に重ね演奏会を急遽チャリティコンサートに変更し義援金を集めることを生徒さんと決意されました。関西でも電車の部品が支給されず電車の本数が今月より減るとのこと。関東だけではなく関西方面にも影響が出始めました。多くの心配を抱えながらニューヨークへ間もなく旅立つのが心苦しくも思えます。

★ 愛媛県松山市へ!

3月 31, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日から四国〜関西〜ニューヨークと12日間の長期出張となります。一昨日は千葉立市川西高等学校吹奏楽部の最後の定期演奏会が計画停電も無く無事に市川市文化会館大ホールで開催することができました。ただ予定していた夕方からの開演ではなく、お昼からの開演。平日ということもあり誰もが集客は期待していなかったかもしれません。ですが統合となり学校名を失ってしまうということもあり会社を休んで多くの卒業生たちが集まり多くの聴衆のいる中で生徒さんたちは思い切った演奏を披露することになりました。同校は【ザ・ウエント・シンフォニー】をはじめ共に多くの作品を世に送り出したデビュー当時の私にとって最も重要なバンドでした。現顧問である豊田英文先生の前に着任されていた内田慎一先生、吉田直先生にも大変お世話になり、当時の生徒さんたちとは本当に仲良くし、まだ名も無き時代に多くの勇気を与えてもらっていました。そんな関係もあり「市川西」という名前としての最後の演奏会というのは私にとってもショックなもの。母校を失うほどの想いでもありました。豊田先生と生徒さんは作品のテーマを相談し“最後の美”としました。私は【華麗なる終焉へのオマージュ】として全身全霊を込めてドラマチックな作品に仕上げました。地震や計画停電もあり完成したのは1週間前。ですが、生徒さんは慣れぬ停電の中でも一生懸命に練習を続け演奏会のラストを盛大に飾ってくれました。終演後は先生方や久しぶりに再会した卒業生たちと遅くまで打上げを行い懐かしく新鮮な気持ち、新しい出発となる1日となりました。

昨日1日で約2週間分の荷造りをして本日愛媛県松山市へ出発。愛媛県立北条高等学校吹奏楽部と愛媛県立松山中央高等学校吹奏楽部のジョイントによる東日本大震災チャリティコンサートに客演指揮として伺いました。こちらでは何とヨーロッパから帰国され四国を拠点に国際的に活躍されている阿部竜之介さんもゲストでいらっしゃり、私がソロ・クラリネットのために書いた【インテルメッツォ】を何とユーフォニァムのソロで世界初演(このヴァージョンとして)してくださいました。お人柄の良さは以前から存知ていましたが、ドラマテッィックな音楽を生で聴かせて頂き益々ファンになりました。又、ユーフォニァムで演奏することを全く想定して書いていない私にとって刺激的でした。両校の合同演奏では【輝きの海へ(中編成改作版)】を四国初演させて頂きました。両校が一緒に合わせたのも、私と共に練習したのも本日のリハーサル40分程度でしたが顧問である池田努先生、土居俊一先生のご指導のお陰で「初めて」を感じさせない練られた音楽を創ることができました。生徒さんの情熱も肌で感じることができて楽しい時間を過ごせて頂きました。本日も徹夜で出発したこともあり打上げの途中で眠気にやられてしまいましたが…夜まで温かみのある空間に包み込まれホッとできた1日でした。明日は奈良へ。愛媛から大阪はJAL便が運行していず泣く泣くANAを使用予定。。。

【インテルメッツォ(ユーフォニァム版)】
[独奏:阿部竜之介 指揮:土居俊一 松山中央高等学校吹奏楽部]

◆ 長期留守のお知らせ

3月 31, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

△ 長期留守のお知らせ

本日3月31日より四国〜関西と本番のため移動、そのままニューヨーク(USA)のホフストラ大学に行きます。4月5日(火)〜4月10日(日)の6日間のニューヨーク滞在中はパソコンメール及び、携帯電話&メールは確認できません(国内に戻ってから受信します)。よって返信が遅れご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。日記の更新もできぬまま、作品も仕上がらぬまま、そして何よりもまだ日本が落ち着かぬままの出発で多くの不安を抱えていますが、一つ一つ全力で取り組んでいきたいと思います。帰国するとすぐに尚美の授業も開始となります。