◎ 台湾 第4日目【本番】
本日はいよいよ本番。日中交流音楽会という内容の演奏会で明日から開催される第4回台湾クリニックのプレ・イヴェントのような雰囲気。練習を続けてきた私の客演指揮する一般バンド・桃園汲音管楽団の演奏を前半、そして伏見宣秀先生と秋山紀夫先生の客演指揮による福岡県の嘉穂高等学校吹奏楽部の演奏による後半による2部構成の形式。午前中はフリータイムだったので英語の勉強や確認をこなし会場の近くへホテルを変えるためチェックアウト。14時の会場リハーサルに合わせての出発。ギリギリの時間に到着し日本人チームはハラハラしていましたが、どうやら14時はリハーサルの「準備」の開始のよう。16時から嘉穂高校のリハーサルと書いてあるけど大丈夫なのかな?まだ楽器の積み降ろしなどをしている感じだったので 昨日の練習で気になっていたBass Drumの音色調整を東北福祉大学吹奏楽部音楽監督の松崎泰賢先生が自らミュートなどをしてくれました。松崎先生は仙台フィルハーモニー管弦楽団のトロンボーン奏者でありますが以前、打楽器もされていたようでとても詳しいです。クラリネット奏者の三浦幸二さんもチェックを手伝ってくれました。そして私と一緒に写っている台湾娘はティンパニスト。とても上手で確実にテンポを合わせてくれ、しかも演奏中にニコっとキュートな笑顔も見せてくれます。
15時頃よりリハーサル開始。バランスを松崎先生と三浦さんに聴いて頂く。適切なアドバイスを頂くことができてスムーズなチェックができました。30分ほどで練習を終えると担当者より本番まで時間が空くのでホテルに帰ってお休みくださいとのこと。しかしバンドのメンバーとコミュニケーションの時間にしたいので三浦さんと共に会場にいることに。皆んとトーキングしたり写真を撮ったり。とても仲良しになりました!写真のような大きな肉の乗っている弁当も食べました!
本番はもちろん大成功!3日前の練習が信じられないくらいの完成度の高い演奏!やはりコミュニケーションは大切ですね。音楽は国境を超える。言葉は通じなくても気持ちは通じるという意味をこれほど肌で感じることはありません。特に三浦さんの独奏で演奏した【インテルメッゾォ】(写真)とメインで演奏した【モーセとラメセス】は感動的な演奏になりました。楽しいし嬉しいし今までやってきた経験が全て出せた台湾での生活。明日の台湾クリニックのメインイヴェントである中華民国空軍楽隊(The Air Force Band)の客演も気合いが入ります。演奏を終えてロビーに出るとウインドアート出版のブースに多くの人々が!ブースを出店する神長一康さんは色々な質問をされて大変なご様子。神長さんは“ヤバい!困ったことになった。予想を遥かに超える勢いでCDが売れている!明日、明後日まで在庫が持つか判らない…”と珍しく生き生きとした口調で話しかけてきます。一方、三浦さんも聴衆の皆さんと写真を撮ったりサインをしたり。多くの人たちに声をかけて頂き充実した時間を過ごしました。写真はウインドアートのブースと神長さんの様子。一番空いている状態でこの人の数!
全てのプログラムが終わるとお別れの時間。せっかく仲良くなれたメンバー。日本ならば“またの機会”があるかもしれない。でも国が違うと可能性は薄い。まだホールに残っているメンバーを何とか集めてもらい三浦さんと共に「終わりの会」を臨時開催。こういった会は日本式なのかもしれない。前回のシンガポールではありませんでした。でもそうするべきだと思いました。日本語を少し話すメンバーの青年に気持ちを中国語で伝えてもらいお別れの挨拶を。感動のラストで今日を終えることができました。終了後は昨日と同様にアジア諸国の吹奏楽指導者の先生方と大宴会!色々な不思議な料理に圧倒されながらも楽しい時間を過ごさせて頂きました。ちなみに私は食べませんでしたが神長さんはカエルとかワニとか食べていました。よほど機嫌が良かったのでしょう!