◇ 東京理科大学の定演!新作初演!
本日は東京理科大学吹奏楽部第29回定期演奏会。会場に少し早めな半端な時間に着いたので近くで発見した小樽食堂で海鮮丼を食べました。正直、本場の味とは異なりますが札幌のスープカレーや帯広の豚丼、ジンギスカンなど基本的に北海道の名物料理が擬似的に楽しめるようです。またチャンスがあったら行ってみたいと思います。
会場の野田市文化会館に着くとメンバーはちょうど昼タイムで本番まであと少しというところ。常任指揮者である金田耕一先生と本番の流れを打合せしていると、どこかで聴いたことのある曲が!【トリプルあいす】だ!音の聴こえる方向に行くと開演前のロビーコンサートで演奏するということで練習中。せっかくなので記念写真!金田先生は5年前よりご指導されていていますが本日は、着実にバンドのレベルが高まっていることが演奏だけでなく聴衆からも伝わって来ました。当時300人弱しか会場にはお客さんはいなかったそうですが、本日は子供からご年配の方までほぼ満席になるほど足を運んでいました。オリジナル作品からポップスに至までの選曲、そしてトークや演出で盛上げるステージは感心するほど面白い。センスも知的かつユーモアの溢れるもので会場からは常に笑いが絶えませんでした。【太陽への讃歌】に続き、委嘱作品である【吹奏楽のための譚詩「追憶の波状」】も熱演でコラールではエネルギーと全身全霊で奏でる歌が客席に響き渡りました。文句無しの演奏会!ですが、会場の座席が硬く少し痛かったのが唯一の惜しかったところかもしれません。本当に金田先生と学生さんが共に「音楽」を楽しんでいるのが判る、気持ちの良いバンドでした。
今回の委嘱作品は金田先生のご要望もあり日頃より顧問として学生を見守って下さる、同大学理工学部工業化学科教授である阿部正彦先生の「研究」に絡んだテーマとして、阿部先生に音楽を通して恩返しをしたいというものでした。阿部先生の「研究」は今後、日本の、世界の大きな環境問題を良き方向へ導く一般の人々にとっても重要なもの。当然全てを私が理解できる訳もないし、10分弱の作品にまとめることも不可能。そこで、その精神とロマン、苦悩を氷山の一角ではありますが「音楽」としてまとめてみました。写真は阿部先生ご夫妻。学生さんたちは演奏会終了後にし清々しい笑顔で目標を完全燃焼できた様子でした。
打上は何とメンバー全員参加。このバンドはチームワークが何よりも素晴らしい。打上げの席でも先輩、後輩を思いやる言葉が多く、互いに励まし合い今日の日を迎えたことが外部の私でも判り、そのドラマが見えてきます。とても明るく素直な学生さん、そして宴会でも知的な演出が盛りだくさん。金田先生は音楽だけではなく、人として思いやる気持ちも教えているのだと痛感します。学生さんの立場、同じ目線で色々考え、苦しみ、楽しんだ5年とい節目を迎えた金田先生。今後、益々のバンドに成長するよう心より応援しています!写真はご機嫌で少し酔い気味の金田先生!人気のある「指導者」というのは、こういう人なんだ、と感じました!