□「つくコン」リハーサル!
本日も徹夜ですが川崎市教育文化会館大ホールへ向かいます。明日開催される“つくコン”こと「つくろうよコンサートvol.8」の客演指揮者として約200名の公募で集まった音楽愛好家の皆さんをたった1日の練習で明日の本番に挑むという大イヴェントです。約10曲の練習を本日行わなくてはならないので、実際にやってみないと何が起こるか判らない危機感溢れるもの。今回第1部のクラシックステージでは同世代の邦人作曲家の作品を取り上げることにしたので、例年よりも関係者から難しい選曲だと予想されていました。何十年も演奏され続けている誰もが知っているオリジナル曲を選曲する方が確かに無難かもしれませんでしたが、やはり私らしさを出したかったので同世代の作曲家の作品の傾向のまま続行。それならば「作曲者自身の指揮なのだからオール八木澤作品でも」という案も頂きましたが、それはそれでプログラミングとして飽きるだろうし…と思い最終的に大学の後輩でもある樽屋雅徳くんの【ペドロの奇跡の夜】と開催地である神奈川県在住の清水大輔くんの【I will…】を演奏させて頂くことにしました。私の作品は短いファンファーレである【はやぶさ】と【稜線の風】を加えてバランスを取りました。1曲の練習時間は約30分くらい。しかし想像とは裏腹に練習は順調に。メンバーの中には「数年ぶりに楽器を吹きます」という方や「毎年このコンサートの時だしか合奏をする機会が無くて…」という声もありましたが、それを全く感じさせない一体感のあるサウンドでした。裏方として事務局を担当された川島美涼さんの的確な対応、川崎吹奏楽連盟の先生方の援助によって大人数のメンバーがいるにも関わらずスムーズな流れで練習を終えることができました。
夜は「八木澤さんに会いたい」ということで参加をしてくれていた洗足学園音楽大学の皆さんを中心に前祝い!又、せっかくの機会だったので同じく参加していた洗足学園の作曲専攻の学生である、斎木あゆみ、さんもお誘いしてお引き合わせをしました。斎木さんは友達と共にこの演奏会に参加していたのでメンバーも増え、音楽に対する想いや悩みなどお互いに話をしていました。私も学生時代は「将来、音楽で生活していけるのか」という不安を持ちながら生活していましたので、とても共感します。全国各地、世界中に「音楽の世界で生きたい」と思う学生さんが数えられないほどいると思いますが結局のところ「どうして良いのか判らない」という人がほとんどだと思います。人それぞれ性格も環境も違うので確実なバイブルは無いと思いますが、その答えを見つける手助けをすることも私の世代の役目なのではないかと最近は思っています。明日はいよいよ本番。頑張ります!