◆ 帰国→武蔵野音大ウィンド!
シカゴからの帰国には最大の難関がありました。シカゴを12/18(日)10:15に出発し飛行時間13時間+時差を換算すると成田には12/19(月)14:30に到着することになります。そして同日の東京オペラシティコンサートホールで開催される武蔵野音楽大学ウィンドアンサンブル演奏会に間に合うためには絶対に遅れることはできません。この演奏会では【ペルセウス】がジェームズ・ランブレクト氏の指揮によって演奏され母校ということもあり私は何があっても駆けつけたい一心。成田に14:30到着し初台に18:00なので一見、確実に間に合いそうな雰囲気ですがそうではありません。毎年、シカゴはマイナスの恐ろしく寒い世界。どんなに防寒しても耳や唇に激しい痛みを伴うことも…。そんな状況なので、吹雪などでしばしば飛行機が欠航になるのです…。昨年も作曲家のフィリップ・スパークが飛行機が飛ばずロンドンに帰国するたいみんぐを逃していましたし、我が国の秋山紀夫先生も帰国出来なかったという経緯もあります。仮に飛行機が動いても出発が何時間も遅れることも予想出来ます。現地を数時間遅れればスムーズな飛行計画は難しい。そんな心配を加味したシカゴ生活でしたが今年はなんと、、、日本よりも温かかったのです!コートも入らないという珍しい気候。少し肌寒い日々が続き最終日にパラリとようやく雪が降った程度。もちろん飛行機も通常通り運行。それどころかチェックインカウンターで「八木澤様はよくご利用頂いているので一つ上のランクの座席に変更しておきました」と事後報告で自動的に無償グレードUPまでして頂きラッキーな13時間を過ごしました。 お陰で武蔵野の演奏会には何とか間に合いました、入国手続きなどもあり17:45分到着。
武蔵野音大の演奏会はとても充実したプログラムでした。指揮者であるランブレクト氏はシカゴのミッドウエスト・クリニックでも話題に挙がっていたほどの実力者。実際の音楽だけでなく曲間の呼吸も大切にされる姿勢は全体のプログラムに一貫性を持たせるパフォーマンスに仕上げていました。【ペルセウス】は今回、ハープなどのオプションパートを加えての改訂版の初公開。委嘱校である京都府立桃山高等学校吹奏楽部顧問である安原敏夫先生もご来場くださった他、大学の同期生たち、関係者の皆様もご多忙のなか多数ご来場頂きました。とても素晴らしい音楽を聴かせて頂きとても充実した一日となりました。母校の学生さんの情熱的な演奏を聴けて心より嬉しく思っています。終演後は関係者でオペラシティ53階で忘年会?とても長い一日となりました。