□ ロンドンへ!

アムステルダムからロンドンへ飛行機にて移動!ロンドンはあくまでも日本に帰る飛行機の中継地としての滞在。今までなかなかお会い出来なかった方に会ったり、作品の題材になり得る観光など若干の休暇も含めての数日間。飛行機の窓か見た景色はとても美しかったです!

飛行機が遅れフランスのサクソフォーン奏者のジェローム・ララン氏、そして氏と先日結婚したばかりの武蔵野音楽大学同期の保井理恵さんとのディナーに間に合うか微妙な時間。入国審査もオリンピック前だからか質問も多く長蛇の列。ヒースロー・エクスプレスという便利な電車とタクシーを利用して何とかホテルに到着!ホテルの隣には図書館やセント・パンクラス駅やハリーポッターでお馴染みのキングス・クロス駅があります。

保井さんのお薦めのJamie’s ITALIANというイタリア料理店へ!予約しないと入れないようなレベルの人気ぶり。ロンドンは食事が美味しくないと多くの人に言われましたが決してそんなことはありません。きちんとした料金を支払えば美味しい料理には出会えます。結婚のお祝いデイナーとなりました!尚、ララン氏は夏にシンガポールで開催される吹奏楽フェスティバルで台湾のバンドと私の「サクソフォーン小協奏曲」を演奏してくれるようです。

翌日もララン氏ご夫妻と共にバッキンガム宮殿にて衛兵交替とおもちゃの兵隊さんパレードを見ました!なんと馬に乗ってのマーチングバンドも登場し、その豪華さに圧倒されました。

ロンドンでは他に行きたいところも無いので、やはりストーンヘンジへ!ウインザー城、バースを回ってストーンヘンジへ行く日本語ツアーがあったので参加して一日旅行。日本語ツアーと言ってもツアー参加するまでのピックアップ時点では英語のみの対応。日本人のバスはどこで待つか、集合時間なども英語で言われてしまうので知らずに日本人ツアーと思って参加すると大変な感じです。あくまでも日本語対応のツアーという意味だったようで多国籍バスでした。予想通り日本人は待ち合せ場所が分からず遅れて到着していました…。しかしながらストーンヘンジはとても刺激になりました。ただ観光地になり過ぎて入場料も取るし、お土産店もあるし、遺跡の周りにロープもあるし…太古の神秘性までは感じることはできず…。こういった遺跡は作品を書く時に歴史的な題材にしないとダメだと痛感する瞬間でもあります。「八木澤さんは世界遺産シリーズを書く時に現地に行って影響を受けて書いたのですか?」と多くの質問を受けますが、あのシリーズは歴史的な題材で書いていて実際には行かずに書いています。書いた後に行ったところも多々ありますが、観光地としての現実を見たらドラマチックな楽想にはならないと今では確信しています。

最終日は飛行機が夜だったので大英博物館へ!とても大きく体力勝負ではありましたがエジプトやギリシャの展示物の迫力は他では味わえないです。無料というのにも驚きました。

今回、ロンドン滞在で最も感動したのはヒースロー空港のブリティッシュ・エアラインズのファーストクラスラウンジ!JALと同じワンワールドグループなのでエメラルド会員の特権で入室できました!噂には聴いていましたが凄い規模で食事、ワインの種類も多い。サービスもとても良くリラックスできる最高の空間でした。今後、ヨーロッパ遠征ではロンドンに滞在しなくても乗換えでラウンジを使用することに決めました。




ヘーレンフェーンに到着してロナルド氏と再会。本社まで車で20分程度。ヴァン・デル・ヴィーン社長 が早速お出迎えをしてくださり作品の出版スケジュールなどデスカッションを行いました。ここまでは問題無くいきましたがその後、様々なニュアンスで細かな質問をされると私の語学能力では厳しい…。英語の全く話せない4年前にハロー!しか言えない状態でシカゴで初対面した時に比べれば、今日ここまで辿り着いたことや出版計画を打合せできるだけ進歩かもしれませんが、この4年間の海外遠征では慣れたとは言え旅行で使用する英語のレベルとビジネスレベルは雲泥の差があると痛感。悔しい思いをしながらも会社内の案内をされることに。正面はあまり大きいイメージは無かったですが実際に中に入ってみると想像を絶する広大な面積。




実際に楽譜を印刷する工場や保管庫の広さも想像を絶するもの。大きなショッピングモールのような空間で圧倒されます。


デ・ハスケはゴールデン・チューリップホテルという素敵なホテルもご用意してくれました。ホテル内のレストランで社長とディナーミーティング!ウインドアート出版についてたくさんの質問を受けました。どうやらウインドアート出版の管理曲である「太陽への讃歌—大地の鼓動」が間違ってデ・ハスケに問合せが来ることもあるようで…。日本は一人の作曲家がいくつもの出版社と契約し単曲レベルでレンタル(出版)されますが、アメリカ、ヨーロッパは一人の作曲家が一つの出版社と専属契約を結ぶことが一般的。よってデ・ハスケがヨーロッパから私を売り出していることもあり、消費者は「太陽への讃歌」もデ・ハスケから出版されていると先入観で思うようです。ウインドアート出版が今の勢いでアジアだけでなくヨーロッパ進出していくと、そういった問題も出てくることになるので代表の神長一康さんとは早い段階で方針と対策を練らなくてはなりません。多くの発見と刺激を受けた成長のある一日でした!翌日は社長自らデ・ハスケ車でホテルから駅まで送迎してくださいました!
お馴染みJALを使用しパリ経由でアムステルダムに。パリまで約12時間近くかかりますがビジネスクラスだったので疲れずに行けました。ヨーロッパ線でのビジネスクラスは初めて使用しましたが本当に快適でした。シートも平面になりますし食事も好きなタイミングで何度でも注文できたりと既に「旅」を楽しむことができました。パリからアムステルダムは乗換えの飛行機に乗ってしまえば一瞬で着いてしまう感じ。今回はバタバタして宿泊ホテルへの行き方など調べずに日本を発ったため飛行機内では買ったばかりのガイドブックを読みながら学習。初日は移動日だったのでビール好きの私ならではのハイネケン・エクスペリエンス(ビール博物館)へ!入場料17ユーロを支払えば






さて、毎年恒例になってる
翌日は滋賀県に移動し松崎先生と共に大津シンフォニックバンドの定期演奏会に伺いました。デビュー当時にお世話になった澤正徳先生(初代音楽監督)が今回の演奏会では客演指揮をされるということで、こんなチャンスは無いと思い駆けつけました。一度しか澤先生の指揮は見たことがありませんでしたが音楽的でとても印象に残っていました。今回も素晴らしい指揮で松崎先生も心より感銘を受けていたご様子です。そして澤先生による指揮でアンコールで「あすという日が」が演奏されたのは感激でした。又、客席では龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督の若林義人先生と偶然お会いし、打上まで時間があるからということで松崎先生と共に龍谷大学の練習室を見に行くことになりました。素晴らしく環境の整った練習室に驚き、更に学生さんたちの熱心な姿勢にも驚きました。笑顔の素敵な学生さんたちばかりでした!







本場の中華料理でマカオの皆さんとディナーミーティング!マカオではブレーンミュージックもウインドアート出版も残念ながら知られていません(今回で知ることになりましたが!)。ただやはりオランダのデ・ハスケのことは知っていますし、私の作品集CD「モーセとラメセス」や楽譜「サクソフォーン協奏曲」なども既に購入されていました。ただ日本のように簡単に楽譜やCDを購入する場所が無いようで、入手方法に関してとても困っていたのが印象的でした。香港と近いこともあり吹奏楽も団体は少ないながらも盛んなようです。また再びマカオに行く機会がありそうなので流通方法などウインドアート出版代表の神長一康さんと吟味して行きたいと思います。それにしてもペキンダッグや小龍包の味は本当に感動的でした!こちらは日本ではなかなか食べれない味。




もちろん昼は浜松ならではの鰻を食べたり、夜は居酒屋が閉まると部屋で懇親会をしたりと食べて呑んでと全国各地から集まった数百名の皆様と交流をすることが出来ました。毎年、欠かせないイヴェントの一つです。






