やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for the ‘日記’

● 北海道にて!

7月 30, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

熊本での一週間はとても楽しい時間を過ごしました。懐かしい方にお会いしたりも出来て貴重な時でした。福岡ではデザイナーの村田努さんと佐賀県の呼子までイカを食べに行ったり。フィリピンのバンドデイレクターの方も尋ねてきてくださり新しい情報も得ることが出来ました。さて今は北海道の苫小牧というホッキ貝で知られる地域に滞在中。本日はまた【あすという日が】関連で多くのメールやお問い合わせを頂きました。「八木澤さん、新聞見ました〜」というメールに私も仕事を終えてコンビニへ行って確認。私の知らないところで広がりがあって、こちらには情報は無く…。下記、その新聞記事転載。

■復興希望の歌、同時発売!

歌手の夏川りみ(37)とテノール歌手の秋川雅史(43)が、合唱曲「あすという日が」をシングルで同時発売する。同曲は仙台市内の中学校の吹奏楽・合唱部の生徒が、被災直後に避難所で歌ったことから、被災地発信の曲として注目を集めている。より多くの人に知ってもらうため、実力派2人がレコード会社の垣根を越えてタッグを組む。発売日は「夏」川と「秋」川の間の9月21日。

夏川の透き通った癒やしの歌声と、ダイナミックで力強い秋川の歌声が、復興に向けて歩み始めた被災地、日本全国に届けられる。

きっかけは、大震災の影響で全国大会出場を断念した仙台市立八軒中学校の吹奏楽・合唱部の生徒が、避難所の体育館で発表会を兼ねた支援コンサートを行い、「あすという日が」を披露したことだった。その模様がニュース番組で報じられると、「勇気をもらった」「感動した」という声がやまず、被災地から発信された“希望の歌”として注目を集めた。

4月12日放送の「NHK歌謡コンサート」で、夏川が同曲を歌唱し、注目度はさらに上昇。放送翌日には、レコード会社への問い合わせが殺到。インターネット上での反響も大きかったため、急きょ発売が決まった。

偶然にも「親交のあった秋川さんも同じ考えでいることを知り、より多くの人に伝えましょう!と意気投合した」と夏川。ビクターエンタテインメントから夏川版を、テイチクエンタテインメントから秋川版を、それぞれの名字「夏」と「秋」の間をとり、9月21日に同時発売される。

夏川は「被災された方々に何ができるのか、何をしてあげられるのか、と随分考えた。『歌で伝えること』『痛みを和らげること』こそ、私にできることだと思った。多くの方から、この曲を被災者の方に伝えてほしいという反響があり、この曲を歌うことを決めた。微力ながら頑張りたい」。

秋川も「一歌い手として何ができるかを考えていた時、この素晴らしい曲に出会った。この歌を多くの人に知ってもらい、歌ってもらうことに、力になることができるならと思い、歌うことに致しました。日本中に響き渡らせるつもりで歌います」と言葉に力を込めた。

◆「あすという日が」 詩人・山本瓔子さんの詞に、吹奏楽曲を手がける作曲家・八木澤教司氏が曲を付け、これまでは、主に卒業ソングとして歌われていた。「いっしょうけんめい 生きること なんて なんて すばらしい」「あすと いう日が あるかぎり しあわせを 信じて」という歌詞が印象的。もとの詩は、詩集「山本瓔子詩集1 心のメッセージ しあわせの角度」に掲載されている。

◆ あすという日が

7月 20, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

すっかり更新が出来ぬ生活になっていました。。。海外と日本を行き来する。楽しいですが、なかなか慣れるまで大変そうです。今日からは熊本〜福岡〜北海道〜茨城と国内を大移動。8月中旬からはヴェネツィア〜パリに再び行きます。

さて、フェザンレーヴから仙台市立八軒中学校の歌うCD「あすという日が」が遂にリリースされました。この収益は東日本大震災の復興支援に全額寄付されることになっています。先日、フェザンレーヴの担当者がご多忙の中ご挨拶にいらっしゃり色々なお話を伺うことが出来ました。このCDは「すかいらーくグループ」が賛同することからジョナサン、ガスト、ハーミヤンといったお馴染みのファミリーレストランの店頭で購入(1000円)することが出来ますし、近畿日本ツーリスト、読売新聞も賛同することからあらゆる機会で見かけることができます。プロモーション用の動画も発見しました。

一方、ブレーンミュージックから海外向けにCD「八木澤教司作品集」がリリースされました。早速、台湾で開催されたWASBE吹奏楽世界大会で公開され海外より多くのお問い合わせを頂いています。シンガポール課題曲も含め日本人もまだ聴いたことのない未出版音源も収録されています。あくまでも海外向けの制作ですが、いずれ日本でも購入が可能になると思います。ご興味をお持ち頂ける方は直接、ブレーンまでお問い合わせください。

また少しずつ更新していきます。今後共、宜しくお願いします。そろそろ飛行機に乗り遅れるので、今日はこの辺で。。。

☆ 本日よりタイに遠征のため留守にします。

6月 06, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

あまりの激務で全く日記が更新できない状況が続いています。フランスから戻ったばかりですが本日6/6(月)〜6/10(金)までタイの大学で客演指揮を務める関係で留守にします。今回もクラリネット奏者の三浦幸二さんが同行し【インテルメッゾォ】のタイ初演をします。又、ウインドアート出版の神長一康さんご夫婦も演奏会に間に合うようタイに行き現地の皆さんとミーティングを予定しています。帰国と同時に名古屋へ行きフルートオーケストラのために書いた【マンハッタンの印象】の初演に立ち会い東京に戻ります。また連絡が取りにくくなりますがご了承ください。尚、今後8月まで海外遠征はありませんので帰国後は連絡が取りやすくなります。

★ 本日よりフランス遠征のため留守にします。

5月 23, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

あまりに時間が足りず日記の更新もできぬまま本日よりフランスに出発します。出発前だというのに疲労でクタクタです。シンガポールから帰国後は六甲ヴェルデ吹奏楽団の委嘱作品が世界初演になったり、浜松で開催された日本吹奏楽指導者クリニックに行ったりと多くの出来事がありましたが、また改めて記事にさせて頂きます。フランスへは本日5/23(月)〜5/31(火)まで行ってきます。クラリネット奏者の三浦幸二さん、そしていつもお世話になっている松本の音楽社のヤリ手営業マンの宮坂さんも同行します。今回はパリとニースという南フランスに行き【サクソフォーン小協奏曲】のフランス初演を聴かせて頂いたり美術館に行ったりと、大移動で大変ながらもリフレッシュしてきたいと思います。今日までの〆切に間に合わずご迷惑をおかけしている団体もありますが、どうかご容赦ください。フランスから戻ると今度はすぐにタイで客演指揮の演奏会もあり再びバタバタしてしまいそうです。しかしながら海外にいる時は常に刺激的で過酷な徹夜生活を一瞬忘れることができます。今回も多くのトラブルに巻き込まれると予想されますが、何とか無事に戻って来たいと思います。そんことで本日より連絡が取りにくくなりますので予めご了承ください。

○ シンガポール第2日目:コンクール審査!

5月 03, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

あまりに時間が無く、すっかり日記の更新が遅れてしまいました。昨日よりシンガポールに滞在しています。昨日は早速、ホテル部屋のセーフティボックスが故障したりしてトラブルは予定通りありました…。今日はシンガポール・ユース・フェスティバル期間内に行われる吹奏楽コンクールの高校生部門の審査。高校のことを現地では“ジュニア・カレッジ”と言います。30度を超える熱帯気候。しかし冷房はガンガン惜しみなくかかっていて寒いくらい。しかしながら審査員の顔ぶりには腰を抜かしました。ワシントン大学ウインドアンサンブル指揮者のティモシー・O・サルツマン氏、インディアナ大学のジェフリィー・D・ガーシュマン氏、オランダWASBE役員のブルト・アルダース氏、タイのカサツァート大学ウインドシンフォニー指揮者のニパット・カンチャナアタ氏に加えシンガポールのプロフェッショナル2名、そして私。シンガポールの吹奏楽事情を全く知らない審査員が5人かつ上下カットの方式、究極の公平が保たれます。昼食はビュッフェスタイルで好きなだけ食べれるかつ休憩が2時間とゆったり。審査員の何名かで散歩をしながら喫茶店へ行きました。私が【マチュピチュ】の作曲者だと知ると皆さんとても興味を持ってくださりインチキ英語でも親身に聞いてくださいました(シンガポール課題曲の作曲者というだけでは反応が薄く焦りましたが…)。

夜はシンガポールの友人であるスティーブン・プア氏と日本語ペラペラのヴェッキーさんと合流して食事を。夜景を見ながらBARで美味しいお酒を呑みました。今回は単身で来ているのであまり日本語を話す機会が多くありません。英語のみの生活がこんなに疲れるとは思っていませんでした。。。

★ 仙台市立八軒中学校&大阪市音楽団!

4月 29, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

大阪のホテルで目を覚ます。朝から多くのお電話とメールを頂きました。何があったのかと思えばYahoo!ニュースで仙台市立八軒中学校と【あすという日が】についてのエピソードが注目記事で扱われているとのこと。早速検索して見ると【仙台の中学合唱部 復興シンボル曲で「嵐」と競演!】【ユーチューブで火がついた中学生の復興ソング】などあらゆる記事とブログがヒットしました。作詞の山本瓔子先生からも5/3の「TBSの昼の番組から出演依頼が来ました」というご報告も頂きました。記事やその他の情報を合わせると、どうやら5/3は八軒中はJリーグ・ベガルタ仙台の開幕戦【あすという日が】を2万人の前で熱唱し、TBS「ひるおび!」(11:00-13:50)では山本瓔子先生が八軒中と共に出演、NHK「歌でつなごう〜いまあなたに届けたい」(19:30-20-45)でも八軒中が出演することになります。中学生の純粋な歌が多くの人を勇気づけることを期待しています。私はシンガポール吹奏楽コンクールの審査員、陸軍軍楽隊とのレコーディングがあって現地に5/2より行ってしまうので、残念ですが生で見ることができませんが心より応援しています。またスポーツニッポンの記事を武蔵野音楽大学時代からの親友である小野慎也くんが、写真を撮って送ってくれました。彼は大学時代には【秋風の訴え】などの世界初演の指揮をするなど私の作品16年の変遷を知り、更には【あすという日が】の権利出版社である教育芸術社の営業マン。今回のあらゆる問合せに対しても「八木澤くんは全国を駆け回り大変だろうから」と親身になってサポートしてくれています。災害がきっかけであるのは残念ではありますが、毎日のように親友と話し大学時代の絆を想い出すことが出来ることは嬉しいことでもあります。改めて多くの人たちに支えられていることが実感できる今日です。

さて午後からは大阪市音楽団の吹奏楽フェスタ2011。公開リハーサルを無事に終え、本番も素晴らしく感動的な【吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」】を聴くことができました。横島勝人先生の熱い指揮と想いの込められた団のサウンドが会場に鳴り響きました。「多くの困難を乗り越え、希望のある未来に向かって」というこの作品のテーマは今の日本に大切なこと。会場も熱気でみなぎっていました。打上では横島先生、団の皆さん、楽器メーカーの皆さんと色々お話することができました。団の皆さんは本当に穏やかな方ばかりで居心地の良い雰囲気。日本を代表するプロフェッショナルバンドとして音楽性も人間性も吹奏楽ファンの模範になるものだと確信しました!今後のご活躍を応援しています。素晴らしい演奏に心より感謝します。ありがとうございました!

5/2〜5/6までシンガポール遠征のためメールの確認が難しい状況になります。ご迷惑をおかけしますがご了承ください。

■ 大阪へ!

4月 28, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

時間が本当に足りない…。3日ほとんど寝ずに曲を進めても間に合わない状況…。今日も徹夜で出発。本日は明日の大阪市音楽団の吹奏楽フェスタで【吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」】の2011年中編成改作版が演奏されるためリハーサル立ち会い。指揮者は横島勝人先生で初めてお会いしましたが気さくな方でリハーサルも和やかに。団のメンバーも個人的にお会いしたことのある方が多く楽しい時間を過ごせました。私のりはーさるが終わった後も課題曲クリニックのリハーサルも見学させて頂き大変勉強になりました。その後、今回の案内役を務めてくださつた大阪市立高津中学校吹奏楽部顧問である田中雅朗先生と共に高津中を訪問し激励の言葉を。何と八木澤作品を3曲も疲労してくれました。 保護者の皆さんもご多忙の中ビデオカメラを持っていらしてくれていました。とても素直な生徒さん、音も純粋な温かく、田中先生の指導力を垣間見ることができました。

夜は合唱曲【あすという日が】を世界初演された大阪市立文の里中学校の安藤寛先生、【愛の歌】を世界初演された大阪交響楽団テューバ奏者である潮見裕章先生、バンドディレクターの堀詳範先生、クラリネット奏者の北川靖明さんが駆けつけてくださり宴会を。さすがに後半は睡魔に負けましたが楽しく充実した1日となりました。今日はホテルなのでゆっくり寝ることにします。写真は潮見先生と北川さん。

○ 仙台から松崎先生が、再会!

4月 19, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

大震災の数日前に仙台で一緒に東北福祉大学吹奏楽部の学生さんと楽しくお酒を呑んだ音楽監督の松崎泰賢先生。一時は連絡が途絶え本当に心配をしました。一緒にニューヨークのホフストラ大学に向けて出発する予定もキャンセルし仙台に残られました。その松崎先生が仙台フィルハーモニー管弦楽団の東京公演のためトロンボーン奏者として東京にいらっしゃることになり、もちろんお会いすることにしました。当初は2人で打合せをする予定でしたがオーケストラの同僚でもあられる三上恭伸先生、そしてその教え子であり尚美の学科助手を務める関井うららさん、そして東北福祉大の全ての委嘱作品を扱っているウインドアート出版の神長一康さんご夫婦も参加することになり計6人で、仙台のお二人の無事と再会にドイツ料理、ドイツビールで祝杯。松崎先生の「生きて八木澤先生とこうして呑めるとは思えませんでした…」という言葉には本当に物凄い体験をされたのだと感じるようでした。また嬉しい話では「大学がまだ開始できないけど、学生と連絡を取り皆んな早く練習したい気持ちと再会したい気持ちで以前より絆が深まると思います」といったことも伺えました。「まだ楽器がどんな状態かも、練習室が使える状態かも判らない…」という不安はお持ちのようでしたが、以前にも増して生命力に溢れた明るい笑顔で熱く語られる先生に心より安心しました。一次会を終えた後、松崎先生と2人でワインを呑みに行きました。本当に学生想いの素晴らしい先生です。震災後、最も心配であった松崎先生にお会い出来て本当に良かったです。

■ 「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…
指揮:松崎泰賢 演奏:東北福祉大学吹奏楽部

★ NHK歌謡コンサート!

4月 13, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日より新年度初の尚美ミュージックカレッジ専門学校の授業が開始されました。新入生たちと早速対面し授業のガイダンスを行いました。今年も全国から音楽の仕事を夢を見るたくさんの学生さんたちと出会えてこれからが楽しみです。中学・高校生時代に私の作品を既に演奏しました、あの時にお会いしましたが覚えていますか?、といった言葉もたくさんかけて頂きました!未来のある学生さんたちを力いっぱい応援していきたいと思います!

さて仙台市立八軒中学校の生徒さんたちが避難所で私の合唱曲【あすという日が】を歌いNHKテレビニュースで放映されて以来、多方面より多くのメッセージを頂いています。この状況下で音楽家として何が出来るのか、と無力感でいっぱいであった私が少しでも人々に勇気を与えることが出来ている…とても救われた気持ちでいます。又、昨日はNHK歌謡コンサート(歌コン)において「涙そうそう」でお馴染みの夏川りみさん、LIBERA「彼方の光」などの作曲家としても名高い村松崇継さんのピアノ、一橋大学生と津田塾大学生で構成される混声合唱サークル“合唱団ユマニテ”の皆さんのコーラスによって全国放映されました。残念ながら普段テレビを見る習慣が無い、というより見る時間も無く自宅にいる時は作曲をしている私は生放送を見逃してしまいましたが電話やメールでお知らせ頂きYou Tubeで早速、拝見しました。想いの込められた歌となり心より嬉しく思っています。先日お会いしたクラシカル・オペラユニットLEGENDの皆さんも現在は被災地の避難所を訪れ【あすという日が】を歌い続けているようです。もともと、この曲は5年前、私が始めて中学生用のクラス合唱曲の依頼を受けて書いた作品で、関西八木澤作品指導者連合会を会長の田中雅朗先生と共にいつも幹事をしてくださる安藤寛先生との出会いの曲でもありました。安藤先生が初演の時、大阪市立文の里中学校の生徒さんたちに笑顔で詩の素晴らしさを話されていたのを今でも覚えています。改めて山本瓔子先生のメッセージの込められた詩に出会えたこと、良き出会いがあったことに感謝しています。これからも多くの出会いを大切に仲間たちと共に頑張っていきたいと思います。

◆ 印税全額を義援金に。

4月 12, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

ニューヨークに出発する少し前にデビュー当時からお世話になっているブレーンミュージック楽譜事業部長である荒野聡さんよりお電話を頂きました。東日本大震災義援金プロジェクトとして作曲家の承諾を頂ければチャリティー用としての楽譜を準備し、楽譜の売上金、作曲者への印税も全て義援金として寄付したいとのこと。被災地全体に多くの義援金が必要であることに加え、吹奏楽という小さな分野をとっても楽器が流されてしまったけれど楽器を購入できる予算が無い、破損しているけれど修理する予算が無いと東北の関係者からも日々声が届きます。もちろんホールが使用出来ない、練習場が壊れてしまったという大きな難題もありますが、まずは多くの吹奏楽愛好者には早く友達でもある楽器を手にできる環境になってほしい。ですが、それが出来ないのが現状。震災の以前であっても高い楽譜を買うことが厳しい現場の実情、リードを購入することさえも厳しい環境にあるバンドも少なくなかった。震災によって状況は益々厳しくなってしまった。これまで貴重な予算を使って私の楽譜を購入し一生懸命情熱的な演奏をしてくれていたバンドも東北にはたくさんありました。そのお陰でこれまで私は作曲家としてやってこれたのです。そのご恩返しが出来るなら…。何よりも東北は私の出身地でもあり、むしろ喜んで荒野さんのご提案に賛同させて頂きました。他の作曲家も同じ気持ちだと伺い、胸が熱くなる想いでした。

荒野さんからのご要望もあり私の作品はまだ日本で初演されていない、5月にようやく日本での演奏が解禁となるシンガポール吹奏楽コンクール課題曲【メモリー・オブ・フレンドシップ】、既に出版され広く親しまれている編曲作品【アメージング・グレース】【Believe】の3曲がチャリティー用の楽譜として準備されることになりました。他の作曲家の楽譜も義援金になりますので、私の作品だけではなく他の作品も積極的に演奏してください。被災地を皆で一緒に応援していけると良いですね。一人一人の小さな力がやがて大きな力となることを願っています。

★ 義援金に寄付される楽譜の一覧はブレーンのホームページをご参照ください。