やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for the ‘日記’

☆ シアトル4日目【メインコンサート】

11月 21, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

いよいよ今日は本番、そしてシアトル滞在最終日になります。本当にあっと言う間に当日を迎えました。メインコンサートは夜ですが、その前に私は一仕事が!詳しいことは全く聞かされず、ブレーンミュージックの村上社長も詳細が判らない未知なる“新譜紹介”の指揮をすることになっています。村上社長の予想では全米から集められた高校生選抜バンドを指揮するということ。そして唯一確実なのは【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】を演奏するということですが、一体どのように進めれば良いのか判らずいよいよ開始10分前。日本語ならばどんな状況でも対応できると思いますが、急に曲の説明や細かなニュアンスを英語で伝えるのはあまりにも無茶!何とか事前に少しでも情報を集めたい。。。そんな時にようやく情報が舞い込んできました。一切、曲の説明も指示もせずに曲を初見合奏で通せば良いとのこと。しかし両曲とも初見で通せる曲ではありません。フェルマータやテンポチェンジなど説明も無しに通すことは絶対に出来ない。そして更なる情報は高校生選抜バンドではなく全米から集まったバンドディクターたちの集まるディレクターズバンドとのこと。。。とりあえず時間になったので会場に行くとスウェアリンジェン氏がトップバッター。確かに大人の人たちが演奏している。本当に初見のようだ。驚くべきことは、その光景ではなくバンドを取り囲むように演奏していない指導者の皆様が、それぞれの演奏されて行く作品にコメントを付けたり、○×を付けたりしているようだ。すなわち現場で使えるかどうかネタを仕入れる“楽曲市場”のような雰囲気。必ず指揮は作曲家とは限らず指導者の方もしているようです。いよいよ私の番。これまでの6曲くらいは明らかにグレード2程度の曲。【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】は明らかに難しすぎるのでは???しかし演奏が止まってしまう訳にはいかない。難しいと嫌煙されては何かと段取りをしてくださったブ村上社長な面目が立たない。。。しかも2曲ともブレーンの契約曲。。。当然ながら危ないところはありましたが…何とか止まらずに最後まで辿り着きました。ちょっと嫌煙されたかなぁ。。。

サクソフォーン奏者の浅利真くんとランチを食べてお互いホテルの部屋に帰って仮眠を取ることに。毎日、かなりの緊張感の中で過ごしているので精神的にも肉体的にもかなりの負荷がかかっています。ゲネプロが18時なので3時間くらい寝ることに。遅くなりましたが今回の部屋はこんな感じ。

18時頃にメインコンサートが開催される会場に行くと明日の大選抜バンドのリハーサルがヨハン・デ=メイ氏の指揮で行われていました。一方、浅利くんは本番前だから初心に返ってロングトーンをすると基本を。

花咲徳栄高等学校吹奏楽部のリハーサル準備をしているとスウェアリンジェン氏が再びお声をかけてくれました。「午前中にあなたが指揮した2曲を指導者の皆さんが私のところに来て美しい興味深い曲だと言っていました」と。私は「しかし今回の趣旨としては難し過ぎたのでは?」と聴くと「大丈夫、心配しないで」と勇気づけてくださいました。本当に優しく温かい人です。ロビーに出るとリハーサルを終えたヨハン・デ=メイ氏とバッタリ(写真)。

いよいよ本番。今日は花咲徳栄高等学校吹奏楽部、James bowie High school wind Ensembleの2本だてのコンサート。前者では【ペルセウス】を指揮し後者では【マチュピチュ】を指揮するので私は2回出演することになります。又、それぞれのバンドでスウェアリンジェン氏、ヨハン・デ=メイ氏が1曲ずつ指揮されます。物凄い数のお客さん、全米から集まった高校の先生や生徒さん、そしてバンドディレクターの方々といった雰囲気で、どう評価されるのかが心配。

ですが花咲徳栄高等学校吹奏楽部の皆さんの熱演のお陰で2曲目に演奏したにも関わらず聴衆の皆さんはスタンディングオベーションで賛辞を送ってくれました。又、ポップスステージではパフォーマンスがかなり好評でした。浅利くんのステージも盛り上がり、顧問の川口智子先生はさすが海外での演奏豊富なだけあってよく考えられた選曲で素晴らしかったです。又、私の編曲した【アメージング・グレイス】では私の隣で聴かれていたスウェアリンジェン氏が最後まで歌い続けてくださり感激でした。「私にとって大切な曲を美しいハーモニーでアレンジしてくれてありがとう」と何度も御礼まで言われていまい想わず涙ぐんでしまいました。James bowie High school wind Ensembleはクラシカルな選曲でしたが、日本のバンドとは異なる独特な雰囲気で演奏を披露。ゲストバンドだというのに聴衆は意外にもシビアで、曲によっては拍手をしなかったり、もちろんスタンディングオベーションもない時も。浅利くんはここまで反応が露骨だと恐い、、、と。次は私なんだけど、、、浅利くんどうしょう、、、と弱音を…。しかしスウェアリンジェン氏の笑顔に見送られ再び勇気を頂いて舞台へ。心配とは裏腹に生徒さんたちは私の指揮に本気で付いて来てくれました。サウンドの厚みが違う、鳴りも違う、多少危ないところはありましたが限界値を超える情熱的な演奏をしてくれました。コンサートミストレスと握手をして客席を振り向くと大きな拍手とスタンディングオベーション。私が日本からわざわざ来ているから歓迎の意味での拍手なのかもしれません、ですが笑顔で拍手を送る聴衆の姿を、全力で演奏してくれた生徒さんに見せることができて本当に良かったです。

演奏終了後に多くの方にお声をかけて頂きました。【マチュピチュ】は本当に素晴らしかったと。「あなたの作品はどこで売っていますか」「あなたのCDはアメリカで入手できますか」「今度は私の学校にも来て頂くことはできますか」「新作を書いて頂くことは出来ますか」と予想以上の反響で夢のような気分。振り向くと浅利くんは高校生たちにサイン攻め。私が共演した高校生たちも満足した表情で握手を交わして帰っていきました。そして、ブレーンの村上社長をはじめ日本人グループで祝杯をあげて本日終了!浅利くんと私は明日帰国しますが花花咲徳栄高等学校吹奏楽部はサンフランシスコに行き演奏旅行はまだまだ続きます。写真は今回毎日のように呑んでいたビールの銘柄。あまりにも美味しいのでスペルを教えて頂きました!次は12月のシカゴ。今回多くの人たちと再会を約束したので楽しみです!

○ シアトル第3日目!

11月 20, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ全米のトップバンドと言われるテキサス州のJames bowie High school wind Ensembleとのリハーサル。サクソフォーン奏者の浅利真くんとホテルのロビーで出発の準備をしていると突然スウェアリンジェン氏が近づいていらっしゃって「一度お会いしたことがありますね。どこででしたか?」とお声をかけてくださいました。シカゴでお会いしたことを覚えてくださっていたのです。浅利くんも私も緊張のあまり頭が真っ白に。私にとってスウェアリンジェン氏は本当に重要な方です。中学一年生で始めて吹奏楽に興味を持ち吹奏楽部に入り一番最初に練習して演奏したデビュー曲が氏の「インヴィクタ序曲」だからです。何とか自己紹介をすると、何と既に私の作品をご存知とのこと!感激で涙が出そうでした。

時間となり昨日と同じ中学校へ向います。ギリギリの段階で通訳の方がいらっしゃることになり少しは安心感がありましたが今までの経験上、リハーサル中はなるべく通訳を通さない方が練習のテンションと流れがスムーズである確信があったので、通訳の方には曲の細かなイメージを伝える時と私の言ったことが奏者が理解出来ていない時にのみ助けて頂くことにしました。練習時間が約40分と限られていたので簡単な自己紹介をしてすぐに!意外にも反応が良くホッと!リハーサル中は真剣に私の指揮を見てついてきてくれる。テンポの変わる場面や雰囲気の変わる場所をどう指揮するかを説明し、フレーズの感じ方や処理、不安定な箇所を他の楽器で補うなど日本のリハーサルと同じペースで何とか無事に終了。

そしてホテルに戻るとちょうど良いタイミングでスウェアリンジェン氏が全米から集められた高校生選抜バンドを指導するリハーサルが始まる時間。氏は物凄いオーラ。始めて出会うだろう高校生たちを一瞬で引き付けるカリスマ性を目にして浅利くんと共に興奮!呼吸の感じられる指揮にも引き付けられます。気付くと14時過ぎでランチを食べるのも忘れていました…。そして近くにあるデニーズに。日本とは違いやはり全てがビッグサイズ!その後は軽く仮眠。

夜は花咲徳栄高等学校吹奏楽部のリハーサル。ゲスト出演するスウェアリンジェン氏のリハーサルを再び見学できます。通訳はブレーンの社長令嬢の明希さん。さすがに丁寧で見事な通訳をされます。ですが、残念ながら昼間のようなスウェアリンジェン氏の人柄のにじみ出るようなリハーサルを見ることができませんでした。理由は判りませんがご自身が直接母国語で生徒さんたちに話すことが出来ない遠慮があったのだと思います(昼間とは違い簡単な単語を選んで話しているように感じました)。これは私自身が何よりも悩んでいる問題なので改めて考えさせられました。

そして、私が指揮をする【ペルセウス】のリハーサル、浅利くんのソロを交えてのリハーサルも終えて22:30よりJames bowie High school wind Ensembleと花咲徳栄高校とのレセプション。生徒さん同士ゲームをしたりダンスをしたり言葉を超えたコミュニケーションをとっていました。かなり盛り上がり若いエネルギーは凄いと思いました。明日はお互いの演奏を聴くことになるので本当に良い機会になったと思います。その後浅利さんとBARで前祝いをして本日を終了!明日はいよいよメインのコンサート!

◆ シアトル第2日目

11月 19, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

シアトルのホテルで目を覚ます。今日の午前中は本来予定はありませんでしたが、日曜日のメインとなるコンサートで共演するテキサスのJames bowie High school wind Ensembleが近郊の中学校で公開練習をするというのでサクソフォーン奏者の浅利真くんと共に見学をさせて頂くことに。明日、初めてお会いしてたった40分のリハーサルで【マチュピチュ】をこのメインのコンサートで演奏する不安もあったのでブレーンミュージックの村上健社長のアドバイスもあり様子を見させて頂くことになったのです。彼らが滞在する近くのホテルへ行き同高校を指導するBruse Dinkins氏(写真)にお会いして生徒さんたちと共に、どこにあるかも名前も分からぬ中学校へ。今までの経験上、海外では情報が無いことがほとんどでしたし、あっても随時変更があるため現場に行き自分自身で状況を判断し決断することが常に要求されます。何より彼らは練習終了後に観光に行くようなので私達はどうやってホテルに帰れば良いのか…。バスを飛ばすこと30分、森や山を超え遂に中学校に到着(写真)。明らかに近くに駅も無ければタクシーも走っていない。民家がぽつぽつと…。

練習が始まった。日本のバンドと全く違うサウンド感で浅利くんも私も興味深く聴きます。アメリカの吹奏楽は部活ではない。授業として週に数回行うのみでこんなに吹けてしまうのかと驚く。さすが全米のトップクラスというだけはあります。どうやら次はDinkins氏の指揮で【マチュピチュ】を聴かせてくださるようだ。これは凄い!スケールが大きく味のある演奏!明日のリハーサルが言葉の問題で不安な反面、楽しみになってきました。又、ヨハン•デ=メイ氏の指揮で同高校と共演するトロンボーン奏者のMark Babbitt氏(写真)が【マチュピチュ】に興味をお持ちくださりお声をかけてくれました。そして彼のお薦めのレストランで一緒にランチを食べようという展開に。やがて同高校がダウンタウンへ観光に行くことも判り、そこまでバスに乗せて頂くことになりました。ダウンタウンは昨日電車で行っているので少しホテルに戻れる希望が!

到着後、Babbitt氏はツアーと離れることを決意され私達と一緒にランチを!彼の薦める生ガキの専門店に。 生ガキは少し危険を感じましたが今が旬とのこと。物凄い種類があり圧倒されましたが本当に美味しい!サーモンも感動的!

彼は再びツアーに戻り私達は偶然にも昨日利用した駅が近くにあることが判りました。見慣れた風景を見ながら無事に帰還!本当にラッキーでした!

Western International Band Clinic 2010に日本から参加する花咲徳栄高等学校吹奏楽部が私達より遅れて本日の夜に到着し合流するが、、、生徒さんのほとんどの部屋のキーが上手く操作せず中に入れないというアクシデントが!今回2回目となります。。。顧問の川口智子先生もお疲れの表情。何しろ今日の朝7:30に空港に到着してずっと観光をしていたのですから…。時差があるので生徒さんにとっても本日は長い日。私のように普段あまり寝てなければ時差ボケはありませんが規則正しい生活をする先生や生徒さんにとってはかなりの疲れでしょう。しかもようやく到着したホテルで部屋に入れないのですから…。ほとぼりが冷めた頃、浅利くんと私はコロラド州の高校の演奏を聴きに会場へ!昼間も感じましたがアメリカのバンドはコラールの歌い方に味がある。音に方向性があって聖歌を聴いているようです。やはり教会の文化があるからなのでしょうか。とても興味深いです。

川口先生たちはツアー中に夕食を取られたということで浅利くんと二人でホテルのBARへ!ビールで乾杯していると偶然にもクリニックの会長であるScott Makee氏の御一行がいらっしゃってお声をかけてくださいまし た。とても皆さん親切で歓迎してくださり感激でした!又、何と先程の演奏会で客演指揮を終えたヨハン •デ=メイ氏が遅れて到着すると、わざわざ私達のテーブルまでいらしてくださりお声をかけてくださいました。昨年のシカゴでお会いしたことを覚えていてくださり感激でした。氏の「指輪物語」は大好きな曲ですし高校生の時に最も憧れる作曲家でもありました。日曜日に同じ舞台で指揮することが夢のような感じです。とても非現実な世界に迷い込んだ気分で浅利くんと今後の目標や同時期にデビューして10年経った今を見つめる話題で盛り上がりました。明日はいよいよ本格的に練習開始。頑張らないと!

◇ シアトル第1日目

11月 18, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

徹夜で準備をして成田空港へ向います。昨夜は深夜までシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010に一緒に出演するサクソフォーン奏者の浅利真くんと何度も電話をして持ち物チェック。そして朝が来て成田空港に到着しチェックインを!しかしデルタ航空の自動チェックイン機が何故か反応悪く一人あたり10分近くもかかり大行列。帰りのシアトルでもこの機械ならばかなり恐い。当然、英語表示だろうし…。飛行機に乗る前に浅利くんと前祝い?かなり呑んでしまいました…。飛行機に乗っても勢い止まらずビールとワインをガンガンと!現地時間 7:30に到着、無事に税関を通過!色々と質問を受けましたが昨年 のシカゴのような苦労はありませんでした!親切な方がホテルまでの無料リムジンバスを教えてくれて信じられないほどスムーズにホテルへ到着!写真は宿泊するDoubletree Hotelのロビーと浅利くん。

しかし、ホテルのチェックインが15時まで出来ないとのこと。まだ6時間もあります…。スーツケースをホテルに預け浅利くんと共にアメリカ初体験となる電車に乗りダウンタウンへ!

しかしかなりの寒さ。しかも雨が振ったり止んだり面倒な気候…。近くにシアトル美術館があって「ピカソ展」をやっていたのでラッキーと思い入場。かなりの規模の大きさで驚きました!日本のように混んでなくて全て目の前でゆっくり見れるのが良いです。ちょうど良い時間となりホテルに向いますが…。15時なのに部屋の準備がまだ出来ず…と第一回目のアクシデント発生!ちょうど良いところにブレーンミュージックの村上健社長とご令嬢で英語堪能な明希さん、そしてブレーンのフロリダ支社のMark Humphreys氏がいらっしゃいましたが、、、やはり解決できず浅利くん以外の部屋は16時頃まで用意出来ないということで諦めて立ち話を。

夜はHumphreys氏のお薦めのメキシコ料理を食べに行きましたが、量の多いこと!とても美味しいのですが食べ切れませんでした…。デザートも甘くしっとりしていて美味しい!しかし食べ切れず、、、。ホテルに帰り浅利くんと再びBARで呑んで本日は終了!今回も時差ボケはありませんでしたが朝は2日酔いでした…。いよいよ明日から頑張らないと!

☆ CD「ひと夏の恋」先行予約開始!

11月 17, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

△ 長期留守のお知らせ

明日、11月18日(木)〜11月23日(祝)の6日間はシアトル(USA)遠征のため留守にします。この期間はパソコンメール及び、携帯電話&メールは確認できません(国内に戻ってから受信します)。よって返信が遅れご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。

東北福祉大学吹奏楽部全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念制作CD八木澤教司作品集Vol.4〜デビュー10周年の軌跡【「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…】が遂にに完成することになりました。私のホームページでも特典を付けて先行予約を開始しましたので、ご興味のある方はぜひお申し込みください(シアトルに行く関係で返信は11/24以降、発送は月末になります)。過去の日記にも書きましたが本当にライヴ感のある感動的な演奏で収録されているのでご期待ください!

詳細はこちら

そして11月27日(土)には九州を代表するバンド福岡工業大学吹奏楽団と東北福祉大学吹奏楽部のジョイントコンサートが福岡にて行われます。もちろん【ひと夏の恋】も九州初演されますし、私の指揮で両大学の合同バンドで【マヤの紋章】を演奏する予定になっています。こちらもぜひ多くの皆さんにいらして頂ければ嬉しいです。会場で皆さんにお会い出来れば幸いです!

詳細はこちら

シアトル→尚美→福岡とハードなスケジュールになりますが気合いを入れて頑張ります!

◆ シアトル仕込み!

11月 16, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

山形のホテルで目を覚ます。帰りもグリーン車に乗って楽ちん移動!往復隣の席が誰もいなくて更にラッキー!今日は自宅に戻る前にシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010に出演する埼玉県を代表するバンド、花咲徳栄高等学校吹奏楽部に立寄り私が客演指揮を務める【ペルセウス】の打合せを。とても和やかな生徒さんで安心!旅のスケジュールは全然違ってしまうので舞台上で再会になる感じです。写真は智ちゃん先生こと、川口智子先生とハープ。私はこの他、テキサス州のJames Bowie High School Wind Ensembleというアメリカのトップバンドと【マチュピチュ】を共演する他、全米から集められた高校生合同バンドにて【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】を指揮するようですが、、、いつもの如く海外での出来事は現地に行って見ないと何が起こるか判らない状況…。今回も詳細はほとんど判らないままの出発となります。仮にあっても現地での臨機応変さが要求されますし。何よりも、さすがに本場の英語圏じゃぁ会話が成り立たないだろうし…悪銭苦闘しそうです…。大学の同期でありサクソフォーン奏者の浅利真くんも花咲徳栄高と共演することもあって一緒なので、それが唯一の救い!明日の尚美を終えてから急いで準備をして、木曜日のお昼に浅利くんと2人でシアトルに向けて出発!

△ 桜桃の実る季節〜山形大へ!

11月 15, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は山形大学吹奏楽団の第30回記念定期演奏会で世界初演となる14分の大作【「桜桃の実る季節」〜 大地に輝く紅い宝石】(山形大学吹奏楽団OB会委嘱作品)の立ち会い練習のため山形へ向かいました。自宅でギリギリまで仕事をして寝不足での出発だったのでグリーン車にて心地よく移動しました!冬の東北方面の新幹線は寒い時があるので、ここならば毛布も置いてあるので安心!シアトル出発直前ということもあり今は絶対に風邪をひいてはいけない状況。違った意味でも気を遣います。。。ということで栄養もつけなくては!と思い種類豊富なお弁当を購入!とっても美味しかったです!

今回のOB会委嘱作品の窓口であり、きっかけを作ってくださった山形県吹奏楽連盟事務局次長を務められる岩井宏樹先生と合流し山形大学へ向かいました(委嘱の経緯に関しては以前の【やぎりん日記】をご覧ください)。合奏場へ到着すると既に演奏スタンバイ!恐らく80名近い人数。今回の作品は第3部のメインばかりではなく、第3部はこの曲のみの演奏ということもあり、とても気合いの入った熱い演奏を聴かせてくれました!指揮者はワラちゃん、こと藁科徹郎くん。東北大会の時の指揮も良かったけれど今回は更に磨きのかかった表情豊かな指揮。初演の曲はモデルになる演奏が無いだけに学生さんたちでここまで音楽創りをされたことはかなりのご苦労があったと思います。しかしながら1音1音に気持ちを込めて演奏してくれていて委嘱元のOB会の岩井先生も満足の表情。そして更にメンバーの皆さんに曲のイメージを説明すると、どんどん音楽が変わっていきます。驚くほど反応が早い!皆んな真剣な表情で吸収しようとしています。学生さんたちが農家へ取材したり、関連する新聞などの記事を集めてくれました。【桜桃=さくらんぼ】の1つ1つがキラキラと輝き出し壮大な大地に広がる様子が本当に伝わる演奏。本番が楽しみです!定期演奏会12月11日(土)の詳細はこちら。多くの皆さんと会場でお会いできるのを楽しみにしています!

終了後は岩井先生と学生さんの代表と懇親会。岩井先生は「今日は学生が本当に喜んで演奏しているのを見れて良かった、何度も感動でウルってきました」と何度もおっしゃってガンガンお酒を呑んでいたのが印象的。こういった熱い先輩を応援団に持つ学生さんは幸せですね。学生さんたちからも定期演奏会に向けての熱い想いをたくさん聞かせて頂きました。素直な人柄がとても伝わる時間でした。写真は今回の演奏会の重要人物である指揮者の藁科くん(左)、さとみん、こと川村さとみ、さん(右)。そして懇親会の様子。

2次会は少人数で、お魚くんたちを食べました!かなりお酒を呑んだ気がします。。。明日は大丈夫か。。。楽しい一時でした。

☆ シンガポールより

11月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は水曜日。講師を務める尚美ミュージックカレッジ専門学校の授業の日。16時に任務を終了し池袋に向かいサンシャインシティ・プリンスホテルにチェックイン!今日はシンガポールの友人Steven Phua氏が日本に来ているとのことでミーティングとウェルカムディナーが開催されました。写真はホテル25階の部屋より。

18時にSteven、そしてクラリネット奏者の三浦幸二さんとホテルフロントで待合せをして喫茶店にて打合せ開始。話題はもちろん私の書いた2011年のシンガポール課題曲【MEMORIES OF FRIENDSHIP】【THE SINGAPORE FLYER】から始まりましたが、彼の聞きたいことはむしろシンガポールのYuying Secondary School(中学校)の委嘱で先日書いた【A Tone Poem for Wind Orchestra“Like the Eagle, We Soar and Rise”】の解釈について。彼の友人であり指揮者であるFaizal Bin Othman氏からの質問事項を基に打合せをしていきました。話によると同中学校は12月に日本の演奏旅行を企画しているらしくユーフォニァム奏者の三浦徹先生との交流から12/18に国立音楽大学の学生さんと中学生の合同バンドで同曲を日本初演するとのこと。残念ながら私たちはシカゴのミッドウエストクリニックに参加している時期と重なり初演に立会えません。

19時にウインドアート出版代表の神長一康さん、サクソフォーン奏者の浅利真さんが到着し5人でディナーを!ホテルのビュッフェスタイルレストランにてビールと共にたくさんの料理を食べた後にStevenに居酒屋をご紹介。おでんや焼き鳥、つけ麺など日本独特のものを食べて頂き我々はワインのボトルを空けていきました。タイのバンドがコンクールで【カッパドキア】を演奏し賞金何百万も獲得したにも関わらず、その楽譜は不正コピーのためウインドアート出版や私には1円も入って来なかった話題やアジア諸国で【太陽への讃歌】の人気が上昇している情報など興味深いお話を伺うことができました。1月にシンガポールで開催される課題曲クリニックでの再会を約束しホテルまで見送りました。

私もせっかくホテルを取っているので浅利さんと2人で来週からのシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010の打合せを深夜2時近くまで。このクリニックではスウェアリンジェン氏やヨハン・デ・メイ氏もいらっしゃいますが、浅利さんも私も重大な任務を課せられています。著名人たちと共に舞台に立てる喜びと共に本場の英語圏であるアメリカでの〈言葉の壁〉を2人とも心配しているのも事実です。海外ではこれまでも悪戦苦闘してきましたが今回は最大級のプレッシャーとの戦いになりそうです。ですがどんなに頑張っても今から急に英語がペラペラ話せる訳では無いので運命に身を任せるということで解決。成田空港での再会を約束しミーティング終了、しかしラーメン終止も忘れずに。。。かなり呑んで記憶が曖昧です。。。

☆ 松山中央高校訪問!

11月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

松山のホテルで目を覚ます。普段あまり寝てないせいか何度か起きてしまいましたがトータル8時間も寝るこてができました。目がいつも以上にパッチリ!肌もツルツル!最近、肌がカサカサしていましたが寝不足が原因だったのだと再確認するほどの違い。体調がかなり良い!睡眠がいかに大切かを知った輝かしい朝を迎えました。10時に愛媛県立松山中央高等学校吹奏楽部顧問の土居俊一先生と待ち合わせし昨日出会ったばかりの阿部竜之介先生が指導されるBrass Band Cameliaの見学を!松山中央高校の練習が午後からと伺い時間に余裕があったので刺激を受けにお邪魔しました。阿部先生はフランス、ドイツ、ハンガリーで勉強されたトロンボーン&ユーフォニアム奏者で昨日初対面ではありましたが人柄の豊さに何か感じるものがあり、どんな指揮をされるのか、どんなご指導をされるのかとても興味を持ちました。バンドの雰囲気はとてもアットホームですが阿部先生の的確な指摘と楽器を用いての具体的な説明で楽しい雰囲気の中でも密度の濃い練習となっていました。

昼食は土居先生や講師の先生方と共に丸亀製麺という讃岐釜揚げうどんを食べに。さすが土居先生!こんなに美味しい、うどんは生まれて初めてかも!と思うほどの歯応えと旨味!国内でここまで驚くことは最近ありませんでしたが本当に驚きました!更に皆さんはアッと言う間にスピーディーに食べてしまう。初心者の私はあまりの歯応えで苦戦してしまいました…。更に驚くのは「うどんは噛まずに飲むんですよ」という言葉。なるほど岩手の冷麺と同じ感覚なんだ!まだまだ知らないことがあると勉強になりました。今後うどんは四国以外では食べれない感じです。うどんは“飲み物”なんですねぇ。

松山中央高校に到着し練習開始。土居先生との出会いの作品【輝きの海へ】を聴かせて頂きました。土居先生は今年同校に赴任されましたが同校がこれまで「歌うタイプ」の作品を演奏する機会が少なかったので、あえて一、二年生の新体制になったバンドで選曲されたとのこと。生徒さんの明るい笑顔が印象的でキラキラした表情で私の要求に次々に応えてくれました。土居先生には前任校である愛媛県立南宇和高等学校吹奏楽部の委嘱作品【死者の支配する国】を作曲するにあたって多くのことを私に教えてくださいました。土居先生の人間性と指導力に私は心より引かれ尊敬していますし、きっと私が話す内容は既に土居先生はお分かりになっているはず。それでも尚、土居先生が私を必要としてくださったことは本当に嬉しいことでした。5年ぶりに私の指導を見られた土居先生は“いつも大人しめの生徒たちが本当に楽しく合奏していました!”と喜んでくださったのが何よりの喜びでした。写真はお迎え黒板?と指揮をされる土居先生。

練習終了後は記念撮影。写真右はクラリネットのコーチの小野明歩さん。土居先生の指揮で【死者の支配する国】を熱演した南宇和高校の卒業生の一人。現在は高知大学でクラリネットの勉強されています。振り向けば何かを美味しそうに食べている娘でした!食べているのは保護者の差入れの手作りパン。

本来ならば昨日、眠気に負けた分もう一泊して土居先生と語り合いたいところでしたが〆切も多いので急いで空港へ向かいました。空港へ向かう途中で東北福祉大の仮編集CDを聴いて頂きましたが土居先生は「福祉大上手い、こんなふうに演奏できたら!」と、とてもお気に入り頂けたのでホッとしました。関係者だけで聴いていてもどうしても客観性に欠けるので本当に良かったです。空港にて土居先生、阿部先生と3人で語り合いながら大好物の“鯛めし”とビールを楽しみました!とてもとても充実した1日でした!帰って仕事しなくては!

◇ 愛媛へ!

11月 06, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は愛媛県に久しぶりに伺う日。愛媛県立松山中央高等学校吹奏楽部顧問の土居俊一先生にお会いするためです。出発は夕方なのでそれまで追われている作品を少しでも書き進めてからの旅となります。実はここ2日ほどほとんど寝れていない状況…。作曲だけではなく東北福祉大CDの編集やジャケット原稿に関する準備、書いてきた作品の初演プログラムノートの原稿作成、シンガポール文部省との苦手な英語でのほぼ毎日のメールのやり取り、尚美の授業の資料作成など更に事務的なことを含めれば…。残念なことに机に向かっていて時々意識を失うようになりました…。【マチュピチュ】を書いていた5年前は4~5日一睡もしなくても集中して作曲できたのに…。つくづく歳をとったと感じます。さて本日は明日の愛媛県立松山中央高等学校への訪問のための移動のみ。土居先生といえば愛媛県立南宇和高等学校吹奏楽部顧問としてのイメージの方がこのブログを読まれている皆さんにはピンと来るものがあると思いますが、本年より転勤され新しいバンドで気持ちを新たにご指導されています。空港に到着すると近郊の先生方や教え子の皆さんと共に宴会を開催してくださり楽しい一時を過ごさせて頂きました。写真は愛媛の皆さん。

美味しい料理とビールを摂取したことで後半は睡魔に襲われ記憶が曖昧ですが、健康的にラーメン終止もせずに23時前にはホテルへ到着!気づくと深夜の3時…。着いた途端、寝てしまっていたようです…。自宅じゃない!もっと寝ていいんだ!(基本的に作曲は自宅でしかしません)幸せな時間を過ごしました!写真は美味しかった愛媛おでん。