やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
Subscribe

Archive for 2月, 2010

■ 武蔵野音大ホルン会!

2月 18, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日、遅れに遅れていた陸上自衛隊北部方面音楽隊(札幌)創隊50周年記念委嘱作品【交響詩「母なる北方の大地 — すべての生命を讃えて」】が完成しました。世界初演は数週間後の3月6日(土)札幌コンサートホールkitaraにて行われます。指揮は隊長であり武蔵野音大の先輩でもある澤野展之さん。以前に陸上自衛隊中央音楽隊で【マチュピチュ】を指揮して頂いた時のエネルギッシュな音楽創りが今でも記憶にあり、初期の作風でよく使用していた、うねる八木澤コラールを存分に生かした作風で仕上げさせて頂きました。作品は北海道の四季をテーマにした約15分の大作。実は明日は福岡にて陸上自衛隊西部方面音楽隊(熊本)の委嘱作品である【「西風に揺られて」〜熱き心の鼓動が鳴り響く】が世界初演されることもあり、その公演に澤野さんもいらっしゃるとのこと。久しぶりの再会と音出しをされた感想が楽しみです。

さて、本日は武蔵野音大ホルン会の演奏会の練習への立ち会い。昨年の委嘱作品であった【かんてぃくる!】を早くも再演してくださるとのこと。本番は先約が広島であり、残念ながら聴きに伺えないため本日の練習にて指揮をされる須山芳博先生と打合せを兼ねての練習。昨年よりも楽譜を温めたこともあるのか練られた演奏で、サウンドに芯もあって非常に興味深い演奏。須山先生の的確な指導もあり、ほとんど私が気になるようなところはありませんでしたが、若干のニュアンスやイメージを加えさせて頂いて、昨年よりもよりアプローチのある演奏にさせて頂きました。学生さんはとても熱心に練習されていて本番の成功が確信できました。終了後は須山先生と学生さんとで中華料理屋にて懇親会。楽しい時間を過ごさせて頂きましたが、翌日の福岡行きを考えて途中で自宅へ戻ることを決意!心より本番のご成功をお祈りしています!

◇ 豚丼アンコール!

2月 14, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

ホテルで電話が鳴って目が覚める。精華女子高等学校吹奏楽部顧問の藤重佳久先生からの電話です。本日はアンサンブルコンテストの九州大会とのこと。“テレフォン・レッスンをお願いします!”とのことで、【ネーニエ〜嘆きの歌】通しを聴かせて頂くことに。昨年の【パーテル・ノステル】の時も何度か電話で聴かせて頂きましたが、以外ときちんと聴こえます。ただスピーカーフォンに変えたり、音量調整をしないと音割ればかりで大変。私もこの方式らだいぶ慣れてきました(笑)。それにしても藤重先生は本当に熱心です。本番直前までスコアを分析され、解釈についてなど色々なアプローチを研究される姿勢には頭が下がります。本番はお昼頃とのこと。

しかし私のお昼は!舞台上でもトークしてしまったほどの美味である豚丼に決定!本日は東京に帰る日。次はいつ食べれるか判らないと思うと、もう一度食べたくなる。老舗と呼ばれ人気の高い“ぱんちょう”というお店を厳選。また前回とは違った味わい。癖になる味ですね。帯広空港にはご多忙の中、先生方がたくさん見送りにいらしてくださり恐縮でした。飛行機に乗る直前まで昨日の演奏会の名残惜しい話題などで盛り上がりました。幕別町吹奏楽のご発展を心よりお祈りします。

自宅に到着すると藤重先生からの電話。九州代表として全国大会に出場が決まったとのこと。おめでとうございます。先週も、おかやま山陽高等学校吹奏楽部顧問の松本壮史先生から【パーテル・ノステル】で全国大会出場(中国代表)が決まったとご連絡がありました。又、札幌市立白石中学校吹奏楽部が同じく【パーテル・ノステル】で北海道代表、ラポール・ウインドアンサンブルが【忘却の城跡】で北陸代表として全国大会へ出場が決まったと情報が入りました。おめでとうございます。ぜひ新潟へ応援に行きたいところですが、シンガポールでの客演指揮の先約があり伺うことができません。心よりご成功をお祈りします!ちなみにシンガポールの演奏会情報はこちら。演奏会の開催名が私の名前になっていて恥ずかしい感じです…。

▲幕別町交流演奏会

2月 13, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨夜は楽しさのあまり遅くまで盛り上がってしまいましたが、本日は幕別町交流演奏会にて客演指揮をする本番。お昼は先生方と十勝名物と言われる“中華ちらし”弁当(写真)を食べながら本番の流れなどを打合せ。この中華は美味しくてビックリしましたぁ。札内中学校吹奏楽部顧問である赤部順哉先生は武蔵野音大の先輩であることが昨夜判明。しかも現在、委嘱作品制作中の陸上自衛隊北部方面音楽隊の隊長である澤野展之さんとは偶然にも大学の同期とのこと。縁はあるものですねぇ。そんなことで盛り上がり本日の舞台上では赤部先生とのトークショーも設定されました。又、せっかくの機会なので楽器を演奏できる先生方にも合同バンドに一緒に参加したら生徒さんも刺激になって面白いのではないか、と提案しその方向で決定。更に本日は江陵高等学校吹奏楽部顧問の母校である東海大学札幌校舎吹奏楽部の皆さんも応援に参加されるとのこと。偶然にも同大学の指揮者である平井直輝先生は、あの田川伸一郎先生のもとで小学校時代にを過ごしたというキャリアのある方。市川市立新浜小学校吹奏楽部の定期演奏会にもいらっしゃっていたのでデビュー当時からのお付き合いがありました。そして12月の東海大学札幌校舎吹奏楽部の定期演奏会では【マチュピチュ】を演奏したばかりとのこと。平井先生と久しぶりの再会で盛り上がり、学生さんたちとも話が弾みました。

さて、本番直前の練習。先生方も大学生も混じっての合同バンド。昨日の練習では生徒さんたちは少し緊張気味でしたが、今日は昨日よりも慣れて来た感じ。昨日お伝えしたことや解釈のポイントはしっかり確認・練習してくれていることの判る成長ぶり。休憩がけてら行った“やぎりんゲーム”が良かったのか、生徒さんたちに笑顔と活気のある姿勢がしっかりと見えてきました。ほんの少しの練習時間での本番なので、ちょっと危ないかな、と安全な演奏を考えていた私が恥ずかしくなるくらい生徒さんはついて来てくれて驚きました。メインであった【輝きの海へ】では八木澤コラール全開のアゴーギグを要求しましたが見事に応えてくれています。練習終了後も生徒さんたちと仲良くおしゃべり。限られた時間しか共に過ごせませんが、少しでも触れ合うことが良い音楽に結びつくと私は信じています。

本番は予想を遥かに超えるほど生徒さんは情熱的な演奏をしてくれました。舞台上で指揮と演奏で会話が成り立つ音楽創りができて幸せな時間が過ごせました。今回、私を客演指揮としての企画を提案された幕別中学校吹奏楽部顧問の石丸揚一郎先生には心より感謝しています。〆切に追われ過酷な心境で向かった北海道ですが、熱い先生方や素直な生徒さんたちと出会えて、多くのエネルギーを頂いた気がします。明日は自宅に戻って頑張れそうです。ありがとうございました。宴会も、もちろん盛り上がりラーメン終止にてお開き。

☆ 幕別町へ!

2月 12, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はかなり悩みを抱えての出発。悩みの種は3月6日に世界初演となる陸上自衛隊北部方面音楽隊創隊50周年記念委嘱作品【交響詩「母なる北方の大地—すべての生命を讃えて」】がまだ完成していないことです。北海道の四季をテーマにした約15分の大作になる予定ですが、なかなか自宅にいない生活が続き、進まない。隊長と音楽班長にお詫びをしながらの出発。でも、今回の目的地は幸いにも北海道!作品への最後のイメージを膨らませる最大のチャンスなのです。北海道と言っても広いです。今回は初めて訪れることになる幕別町。帯広空港から車で約30分くらいの距離でした。帯広に行くならば必ず!と思っていた私の夢がありました。それは“豚丼”を食べること!この地域では家庭でも普通に食べるようですが関東では想像もつかぬゴージャスな豚さん。吉野家、松屋の豚丼とは規模が違う、とういか別次元の内容なのです(写真)。厚みがあるにも関わらず柔らかく本当に美味しい。見た目から、食べてる途中で飽きるのでは?と一瞬思いましたが全く飽きず、次はいつ食べようと思うほどの美味。店によっても味が全く違うとのこと。奥が深いてす。

帯広のホテルにチェックインして、練習までまだ時間に余裕があったので普段忙しくて行くことの出来なかった床屋さんへ!いくつか探しましたが物価が安いのか、どこも千円ちょっと。安過ぎても心配だったのでちょうど中間くらいの1200円のところに入りましたぁ。作曲中、髪が目にかかり、うっとおしかったので助かりました。そして明日開催される「幕別町交流演奏会」の練習会場へ。中学生と高校生の合同バンドの客演指揮としてファンファーレ【若雉子は大空高く舞いて】【輝きの海へ】を演奏します。初めて会う先生方、生徒さんたちと1時間強ほどの練習で本番を迎えるのは不安が少しありましたが、先生方の事前の指導の素晴らしさのお陰もあり順調に練習を終えることができました。生徒さんも素直で要求に対して、すぐに応えてくれました。

終了後は十勝名物にて先生方と交流会。熱い先生方ばかりで初対面にも関わらず、すっかり溶け込んで遅くまで呑んでしまいました。もちろんラーメン終止までありました。それにしても北海道は寒い。シカゴより寒いです…。 明日は生徒さんに負けないよう私も全力で頑張りたいと思います。

◇ 奈良県バンドフェスティバル

2月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日から奈良に来ています。が、徹夜続きで来ているので疲労が溜まっています。。。今はかなり過酷な〆切の真っ最中。自宅にいる時はどうしても徹夜での作業になるので、こういった旅の時の方が色々な人ともお会いできるし良い気分転換になります。昨日は大阪からご多忙にも関わらず大阪市立高津中学校吹奏楽部顧問の田中雅朗先生が泊まりがけで練習の見学、本番を聴きにいらして頂き久しぶりに語り合いました。宴会まで時間があったので田中先生と何と今回もクラリネット奏者の三浦幸二さんと共にマッサージへ。関西だけあってサービスが充実。お菓子やお茶が無限に出て来て、マッサージ終了後も宴会開始まで待合室を使わせて頂き本当にラッキーでした(記念撮影)。田中先生も三浦さんも初対面にも関わらず、お互い“いつも「やきりん日記」で写真とお名前を”とすぐに意気投合。大宴会の終了後も3人で遅くまで語り合いました。

そして本日は「奈良県バンドフェスティバル」という奈良県吹奏楽連盟の主催する大きなイヴェントのゲスト。デビュー当時からお世話になっている育英中学・高等学校吹奏楽部顧問の広岡圭司先生の推薦もあり高校生選抜バンドで【マヤの紋章】、ファンファーレ【若雉子は大空高く舞いて】が演奏されることになり、そして中学校選抜バンドでは【ザ・リング・オブ・ブロッガー】が演奏されることになりました。奈良県は私の作品をデビュー直後に真っ先に取り上げてくださった地域で先生方とも今でも交流が続いています。出会ってちょうど10年目。久しぶりにお会いする先生も多かったですが、当時の私を知っているからこそ海外でも作品が頻繁に演奏される今の現状を本当に喜んでくださっていました。

又、楽屋には4月に【トロンボーン協奏曲】のオーケストラ版を世界初演してくださる奈良女子大学管弦楽団の皆さんが尋ねてきてくれました。お洒落なチョコを頂いたのでCD【ペルセウス】を贈呈しましたぁ。そして三浦さんと記念撮影。

そして今回は【マヤの紋章】の指揮をしてくださった若林義人先生(龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部音楽監督)とも初めてお酒をご一緒させて頂き、東北福祉大学吹奏楽部音楽監督の松崎泰賢先生とお引き合わせをしたり楽しい話題で盛り上がりました。明日からはまた自宅で作曲。体調管理には気をつけなくてはなりません。

☆ 吹奏楽指導法実習研究発表会

2月 03, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は朝一で福岡から尚美の授業へ!昨日は福岡県の精華女子高等学校吹奏楽部へクラリネット八重奏【ネーニエ〜嘆きの歌】の指導に行っていました。学校に到着し顧問である藤重佳久先生とお会いすると“まずはラーメンを食べに行きましょう!”と不意打ちのお言葉を頂き、ラーメン終止ではなく、ラーメン開始になるので、ちょっと焦りましたが…とても美味しく大満足!今回は名古屋ウィンドシンフォニー団長の三浦幸二さんも同席、練習にもお付き合い頂きました。藤重先生の熱い音楽創りは昨年の【パーテル・ノステル】でも感じましたが、今回も本当に刺激的で楽しい練習となりました。今回の曲は昨年よりも難曲。。。九州大会は2週間後とのこと。どんな演奏に仕上がるのか楽しみです。練習終了後は生徒さんと記念撮影。

夜はいつもお世話になっている九州女子高等学校吹奏楽部顧問の出口貴浩先生や同校のバリ・テューバアンサンブルを指導にいらしていた大分県のユーフォニアム奏者の野口薫さん、そしてネオクリエイトのデザイナーの村田努さんと合流し宴会!徹夜で福岡入りしたので途中で眠気に負けてしまいました…。

そして、本日は通常の尚美授業に加えて「吹奏楽指導法実習研究発表会」がありました。尚美の独特の授業で学生指揮者が尚美のバンドを直接、実習という形で指揮して発表するといった演奏会形式の内容。石内真木くん(音楽総合アカデミー学科 3年・写真右)の指揮で演奏された【稜線の風】は指導教官であった佐藤正人先生の熱い音楽創りを彷彿させるべき熱演。相川真範くん(音楽総合アカデミー学科 3年・写真左)の指揮で演奏された【天国と地獄】(オッフェンバック/八木澤教司編曲)も手堅い演奏で、難しい場面の展開を見事に表現していました。その他の学生指揮も1年間、佐藤先生のもとで吹奏楽指導法を学んだ集大成とも言える素晴らしい演奏をしていました。彼らの吹奏楽指導者としての未来を期待したいです。