やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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☆ 尚美ウインドフェスティバル2010

1月 24, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は「尚美ウインドフェスティバル2010」で【サクソフォーン小協奏曲】が初演されるため、というか自分の指揮で初演するため王子にある北とぴあへ向かいました。開演は15時ですが10時からリハーサルのため早くにホールへ着く必要があります。今日も朝まで徹夜だったので眠気が来る前に余裕を持って出発!電車で仮眠を取りながら現地へ向かいます。到着するとソリストの中村圴一先生は既に到着されてコンディションの調整をされていました。リハーサルは時間の関係で20分弱要点を確認する程度しかできませんでしたが、佐藤正人先生がご自信のリハーサルの前にも関わらず立ち会ってくださり温かい激励を頂くなどで充実した時間となりました。私の担当する1年生バンドの次にリハーサルをするのは佐藤先生指揮の2年生バンド。こちらでも【未来への緑風】を演奏してくださりますが、ドラマティックな音楽創りで本番が楽しみな様子。写真は佐藤先生との打合せの様子(撮影:尚美企画広報室)。

会場には同じく新作の初演される作曲家の広瀬勇人さんもいらっしゃいました。広瀬さんとは十数年の付き合いになりとても仲良しですが、今年は尚美の出勤日がちょうど入れ替わりになっているため久しぶりの再会です。広瀬さんの作品は加養浩幸先生指揮するアカデミー学科(基本的に3,4年生中心)です。本番は私自身が出演者なのでバタバタしてゆっくり聴けないと思いリハーサルをじっくり聴かせて頂きました。作品も広瀬さんのカラー満載でしたし演奏も見事な仕上がりでした!写真はリハーサルを聴かれた佐藤先生が広瀬さんへスコアを基に確認している貴重なワンシーン。初めて聴いた曲を一瞬で理解して的確なお話をされている様子は、さすがでした。

本番まで、当然ながらかなり時間が空きました。一年生バンドの指揮者に若くし就任されたバンドディレクター、高梨裕久先生と一緒にお弁当を食べながら打合せをしたり、学生さんとお話ししたり、会場に早くから着いていたお客さんである高校生と遊んだり、サインしたりして本番の時間を迎えました。【サクソフォーン小協奏曲】は中村先生のソロは素晴らしいのはもちろん、何よりも1年生バンドの演奏が集中力があって本当に良かったです。私も気合いを入れて本番を迎えましたが、学生さんの意気込みと努力がそれを上回るほどのもので良い緊張感のなか初演を無事に終えることができました。まだ高校を卒業して1年も経っていない学生さんが、参考音源の無い“世界初演”の作品を数回、数時間で本番を迎えることは本当に大変だったと思います。しかし、それを感じさせない演奏を本番でしてくれた彼らに心より感謝します。尚、【サクソフォーン小協奏曲】はその初演を聴かれたことがきっかけとなり、千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部の定期演奏会(3月30日)において再演されることになりました。サクソフォーンの独奏にはヴィーヴの浅利真さんをお迎えして、再び私の指揮での演奏となります。今回、惜しくも聴けなかった方はぜひご来場ください!開演まで浅利さん、私と遊びましょう!

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