☆ 尚美の授業
昨日と今日は東京ミュージック&メディアアーツ尚美(来年度より尚美ミュージックカレッジ専門学校へ校名変更)へ出勤。本日水曜日は毎週ある専攻音楽史とアンサンブル実技の授業ですが、昨日は1月24日(日)に開催される「尚美ウインドフェスティバル2010」という尚美の4つのバンドの合同演奏会で世界初演される【サクソフォーン小協奏曲】の最後の練習日。“最後”というと“仕上げ!”という感じに聴こえますが、練習に使用で来た時間は3回で、しかもそれぞれが1時間弱といった感じ。当然ながら限られた時間なのでソリストを務めてくださるサクサフォーン奏者の中村圴一先生との打合せやバンドとのバランスに関することを最優先しなければならないので、バンド自体を細かく練習する時間はなかなか手が届きません。 しかも今回の作品は【マリンバ協奏曲】と関連させて書いていることもありバロックのスタイルをとった楽想となっています。その場面は吹奏楽ではあまり出て来ない、どちらかというと古典的なオーケストラで登場するようなフレーズが多いためシンプルなメロディーとリズムであるがゆえに本当に難しい。中村先生も演奏する学生(1年生バンドが担当)も熱意を持って演奏してくださっているので私も客演指揮としての自作自演を誠意を持って務めたいと思っています。写真はカデンツァを考案中の中村先生。今回は普段サックスでは聴くことのできないプロならではの高音域や技術が存分に楽しめます。又、尚美誇る吹奏楽指導者の加養浩幸先生、佐藤正人先生の指揮による演奏やマーチングバンドなど盛りだくさんのプログラム。お時間のありますかたはぜひ聴きにいらしてください。
そして本日は通常授業。まずはこのワンチャンの写真。何に見えますか?これは1年生の女の子が持っていたフルートのケースなんです。私が学生の頃はこういったデザインは見ることができませんでしたが最近は色々と進化しているものですね。どう考えてもフルートが入っているようには見えません。面白いですね。
授業の合間に同じく「尚美ウインドフェスティバル2010」で演奏する佐藤正人先生のバンド(2年生)の練習に少し遊びに行きました。佐藤先生は今回【未来への緑風】を演奏してくださるのですが、やはりさすがです。ほんの3分くらいの前奏曲ですが、佐藤先生ならではの壮大なドラマチックな表現になっていて驚きました。そして私の大好きなシャミナーデのフルート協奏曲も演奏するというのでこちらも聴かせ頂きましたが、本当に絶妙な演奏!2年生バンドは私の出演する1年生バンドのすぐ直後の演奏。私もすぐに客席に行って聴かないといけません!再び教室に戻り授業。何と終わる時間は20時30分。帰ろうとすると学生さんたちがアンサンブルの練習をしているというので、ちょっと遊びに立ち寄ると昨年教えていたメンバーばかり。ヴィヴラフォンとハープで名曲を聴かせて頂きました。さて、帰って作品の続きを書かなくては!