やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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▽ 新作がいくつか完成!

9月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

8月のローマ滞在中は〆切に追われていたこともあり早朝から作品のスケッチや構想を練っていました。その結果、数日前に合唱曲【光を抱こう】が完成しました。これは1月に千葉県で開催される全日本合唱教育研究会全国大会のためのクラス合唱向けの新作で教育芸術社より出版されます。なかなかテーマに相応しい詩が見つからず、【あすいう日が】でお世話になった詩人の山本瓔子先生に相談したところ、ご多忙にも関わらず新作の詩を書き下ろしてくださいました。とても素敵な詩なので今から歌われるのが楽しみです。この他にも合唱曲は年内に2曲書くことになっているので、再び詩を探しているところです…。吹奏楽曲とは違った苦労。スコアの段数は少なくて良いのですが。

さて同じくローマでスケッチした作品フルート4重奏曲【テルミニ】も完成しています。既に親しまれている【フィオリトゥーラ】【コロラトゥーラ】と同じフルートアンサンブル・フィオーレの委嘱シリーズとして作曲していますが、今回はアルトフルートやバスフルートも使用した作品。「テルミニ」とはローマの玄関口とも言える中央駅の名称。第1楽章:ランチタイム、第2楽章:月の灯りにて、第3楽章:教会へ向かう人々、第4楽章:ショッピングとコミカルな作風となっています。初演は9月25日とまもなく!又、2009年フルートコンヴェンションのアンサンブル部門(音大卒の部)で第1位を受賞したフィオーレは同曲を含むCDレコーディングを企画しているとのこと。今から楽しみです。

本日、完成したのは福岡県立嘉穂高等学校吹奏楽部創部80周年記念委嘱作品【ファンファーレ「未知への飛翔」】。オープニングに相応しい作品をとのことで華やかな5分程度の作品となっています。同吹奏楽部とは委嘱を頂いた後に4月末から5月初旬にかけての台湾の演奏旅行で偶然にもご一緒。私は台湾の一般バンドの客演指揮でしたが、嘉穂高校はゲストとしての単独ステージ。私は舞台袖でじっくりと彼らの演奏を聴かせて頂いたので作曲する上でとても良い機会でもありました。顧問の伏見宣秀先生とは夜のドリンキングパーティー(宴会)でも何度もご一緒できたので、作品についての打合せも現地で出来ました。しかしながら作風は台湾とは全く関係なく…。初演は10月2日、3日の定期演奏会にて。私も福岡まで駆けつけます!ちなみにクラリネット奏者の三浦幸二さんも台湾にてお酒の勢いもあり「僕も聴きに行きます!」と伏見先生にお話ししていましたが、、、今回も三浦さんは現れるのか!

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