やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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☆ ミッドウエスト・クリニック!(シカゴ3日目)

12月 15, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ世界最大の吹奏楽イヴェントとも呼ばれるミッドウエスト・クリニック。クラリネット奏者の三浦幸二さんは会場までの送迎シャトルバスのパスを持っていなかったのでタクシーで会場に行くとのことだったので朝は各自自由に会場入り。しかしながら会場に到着すると早速、三浦さんは受付で何やらトラブルに巻き込まれている模様。お陰で広い広い会場ですぐに合流出来ました!とにかく色々な人種が集まっているイヴェントなので会場の雰囲気も独特。これからの3日間にドキドキ、ワクワクといった感じ。もちろんランチも食べてエネルギー補給!

私は今回、オランダのデ・ハスケ社の関係者ということで会場入りしているので、まずはブースを尋ねご挨拶を。すると1年ぶりに作曲家のオットー・シュヴァルツ氏(代表作:ノストラダムス、ドラゴン・ファイト)とフランコ・チェザリーニ氏(代表作:ブルー・ホライズン、アルプスの歌)に再会。お互いの新作の話題になったので東北福祉大のCD【ひと夏の恋】をブレゼント。横を振り向くと三浦さんはヤン・ヴァン・デル・ロースト氏と楽しくおしゃべり。その後、デ・ハスケ・ジャパンの伊東美奈さんの卓越した通訳によるデ・ハスケ社長とのミーティングを行い今後の出版スケジュールの細かな打合せを行いました。

ミーティング終了後は再び三浦さんと合流しブース巡り。それぞれの出版社や楽器メーカーがこのイヴェントのために新作やグッズを創りサンプルをどんどん配ります。そうしていると【マチュピチュ】が全米で知られるきっかけとなったアメリカのGIA吹奏楽指導書「Teaching Music Through Performance in Band」を発見!これはアメリカ最大の吹奏楽バイブルとも呼ばれるものですが、実は私は現物を一度も見たことが無かったのです…。はたして本当に【マチュピチュ】は載っているのかをチェック!読んでみると作品解説、プロフィールはもちろん、驚くべきことに譜例まで親切に書いてあり小節番号単位で細かな分析がされていて作品の特徴がすぐに判るようになっています。こういった指導書は日本では見かけないですが割とアメリカでは多いようです。指導者の立場からするととても便利で選曲する、指導する上でとても役にたちそうです。思わず購入!

又、2年前より委嘱を頂いていたニューヨークのホフストラ大学の指揮者であるピーター・ボンシャフト氏と始めてお会いすることが出来ました。昨年はあまりにも会場が広くお会い出来ずに帰ってしまいましたが、今回は無事にお会い出来て明日、委嘱作品の打合せをすることになりました。そして1ヶ月ぶりにジェームス・スウェアリンジェン氏とお会いしました。作曲家は必ず契約している出版社のブースにいるので比較的に容易にお会い出来ます。三浦さんをご紹介しシアトルでの想い出話をして楽しい時間を過ごすことが出来ました。

夜はパーティーに出席。吹奏楽評論家としても名高い秋山紀夫先生よりアジアの指揮者をご紹介して頂いたり、様々な国の方と出会ったり。このパーティーではウインドアート出版の神長一康さんとも合流。神長さんは本日夕方にシカゴ到着でした。神長さんはアジア方面の方々と、三浦さんと私はヨーロッパ、アメリカ方面の方々という雰囲気でお酒と共に楽しい時間を過ごしました。何より嬉しいのが【マチュピチュ】がアメリカばかりでなく現地である中南米のバンドでも演奏されているということ。“サトシ・ヤギサワ”で知らなくても、“代表作はマチュピチュ”と言えばアメリカ方面のほとんどの指導者は“Really!”と驚き、大げさとも思えるリアクションと共にその後の会話が弾みます。ゼロの状態からの会話では語学能力の半端な私にとっては大変厳しいので、とても有り難いです。しかしながらヨーロッパ方面は“マチュピチュ”と言っても残念なことにあまり知られていない…。そんな時は“代表作はデ・ハスケのペルセウス、はてしなき大空への讃歌”、そしてアジア方面には“代表作はウインドアート出版の太陽への讃歌、カッパドキア”と言い、それぞれ自己紹介を使い分けなくてはいけないことを学習。写真はハンガリーの皆さん、ブラジルの皆さん、中国の皆さん。

ヒルトンホテルに戻るとホテル内のBARにバンドディレクターの楊鴻泰先生、トランペット奏者の奥山泰三先生がいらっしゃるということで三浦さんと共に合流(神長さんは部屋でお休み)。ここでもアメリカ方面のバンドディレクターとの新たな出会いが!楊先生、奥山先生からも貴重なお話が伺うことが出来てとても楽しく実りある1日となりました。ミッドウエストは楽し過ぎます!

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