☆ アンサンブル!
既にアンサンブルコンテストが開始され徐々に地区代表が選ばれているようですね。先日、私も神奈川県の相模原地区を聴かせて頂きました。このシーズンは何かと作曲家として実は大変!「演奏するための許可」というものがコンテストの申込みに必要なところが増えつつある関係もあり“8重奏を7人で演奏して良いですか?”とか“トランペット3rdをホルンで演奏して良いですか?”といった質問メールが多々届きます。このくらいならば教育現場の判断という観点で問題無く許可していますが、時々“クラリネット8重奏で演奏しても良いですか?”とか“フルート4重奏”を“クラリネット4重奏で演奏して良いですか?”といった丸ごと異なる編成での問合せもあります。こういった場合は出版社と協議の上、許可を出したりしています。ただ中には“フルート4重奏をバリ・テューバ6重奏で演奏して良いですか?”と編成どころか人数まで違う!というか増えている問合せもあります(笑)。ここまでくると出版社もさすがに…という展開に。そうまでして演奏したいというお気持ちは嬉しいですし、色々と事情もあると思うので基本的に不快な思いはしませんが、いずれにしても【演奏許諾書】は私自身では発行することは出来ず、いずれの場合も出版社が発行します。ので、ぜひ出版社へまずはお問い合わせ頂けると私も大変助かりますし、許諾書発行までの近道となります。
そして次にお問合せが多いのが音源の有無について。最近は出版社が楽譜とほぼ同じタイミングでCDを出してくださるので問合せが少しずつ減っていはいますが、未出版音源に関してはやはり多いですね。なので今回は最も問合せの多いCD化されていない貴重音源を演奏団体の許可を頂いたので2曲紹介させて頂きます。1曲目は名古屋を拠点に幅広く活動しているアリオン・サクソフォーン・カルテットの委嘱作品【アリオンの琴歌】。この作品は今年の5月に初演されたばかりで現在、尚美のアンサンブルの授業でも練習しています。バロックとポップスを融合させたようなちょっと不思議な曲です。2曲目は小川佳津子先生の委嘱で書いた【マリンバカンス】。小川先生と門下である尚美大学の学生さんによって昨年12月に初演。2台のマリンバを4人で演奏する可愛らしい曲です。ぜひご拝聴ください!
●参考演奏【アリオンの琴歌】(mp3)