11月 05, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
東北福祉大学吹奏楽部全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念・八木澤教司吹奏楽作品集CDVol.4【「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…】に関する多数のお問合わせ、そして温かいメッセージを頂きとても嬉しく思っています。発売時期に関してはまだはっきりと予告できませんが11月下旬から12月上旬あたりを予定しています。もちろん私の公式ホームページからも特典を付けて先行予約などをする予定でいますので随時チェックをして頂けましたら幸いです。「今回のCDは知らない曲ばかりなので情報をお願いします」という声が高まっていますのでまだ最終版ではありませんが少しばかりサンプル音源を公開したいと思います。大学生たちのエネルギッシュなサウンドが圧縮されたmp3からでも体感できると思います(実際のCDはもっと音質が良いです!)。
【1】ファンファーレ「天と大地からの恵み」[解説・サンブルmp3]
CDの1曲目を飾るのは栃木県で活動する小山市交響吹奏楽団結成30周年記念委嘱作品。現在、デ・ハスケの2011年の新譜としてリリース予定のこの曲はエネルギッシュかつハートフルに歌い上げるファンファーレ。私の指揮による演奏で収録しています。
【4】行進曲「故郷の想い出」[解説・サンブルmp3]
福井大学吹奏楽部の第30回記念定期演奏会委嘱作品。同じ大学生のために書いた曲ということもあり選曲してみました。数少ない私のマーチの1つで、こちらもデ・ハスケの2011年の新譜としてリリース予定。松崎先生の指揮による演奏で味付けは全面的に先生に託しました!松崎先生の解釈は、なるほど!と勉強になりました!
【5】「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…[解説・サンブルmp3]
東北福祉大学吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念して献呈した作品。まさにこのCDのメインにするために書き下ろした最新作。松崎先生の渾身の指揮と学生さんたちの表情が見えるような熱演でライヴ感覚が楽しめます。何日も徹夜して書いた苦労が実るべく満足の演奏です!
【10】「ザ・ウエスト・シンフォニー」第4楽章:地平線に沈む日輪は紅に燃え[解説・サンブルmp3]
第1楽章「草原の蒼き狼」がダグラス・ボストック氏の指揮、東京佼成ウィンドオーケストラでレコーディングされて以来7年の年月が経ち、ようやく全楽章がCD化することができました。スタミナの必要とされるかつ約35分の作品を本当に学生さんたちは頑張ってくれました。松崎先生もライヴ感と学生さんの集中力が失われぬよう、ずっと立ったままで情熱的な指揮を続けてくださいました。デビュー10周年目にして私自身、夢が叶い更には素晴らしい完成度で大満足です!
【11】クリスマス・ファンタジア[解説・サンブルmp3]
精華女子高等学校吹奏楽部の委嘱作品。顧問である藤重佳久先生のご要望で定期演奏会のミュージカルステージのために作曲。こちらも福祉大のいつもとは違った一面が楽しめる録音になっています。発売時期がクリスマスシーズンなので選曲してみました!
【12】合唱と吹奏楽のための「あすという日が」[解説・サンブルmp3]
「吹奏楽と共に奏でられる爽やかなクラス合唱曲を!」というご依頼に基づいて、2006年8月に大阪で開催された「第30回全日本合唱教育研究会全国大会」のために作曲。初演は大阪市立文の里中学校クラス合唱、吹奏楽部の皆さんによって行われています。既に教育芸術社のクラス合唱向けの混声合唱曲集「ニュー・コーラス・フレンズ」「TOMORROW」などでピアノ版は知られていると思いますが、吹奏楽版は出版されているにも関わらずまだあまり認知されていませんでした。レコーディングの最終日に学生さん全員が参加し気持ち良く4日間を締めくくれるように選曲してみました。何と松崎先生も歌で参加して頂きました!
このように1つ音楽会の舞台を想定した選曲になっています。「コンクール選曲」というニュアンスで期待されていた方々には今回はご期待に添えないかもしれませんが、普段、音楽を聴かれない方々でも楽しんで頂けるCDを目指していますのでご理解ください。ワコーレコードの西村和幸さんは最終の調整に入っています。発売に関する情報はもうしばらくお待ちください!
☆ CD「ひと夏の恋」音源サンプル公開! はコメントを受け付けていません
11月 02, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
本日の夕方頃に東北福祉大学吹奏楽部音楽監督&指揮者の松崎泰賢先生が千葉県市川市にある我が家を訪れました。仙台フィルハーモニー管弦楽団トロンボーン奏者という顔をも持つ松崎先生はここ数日間オケの仕事の関係で千葉に滞在されているとのこと。先日、レコーディングを終えた東北福祉大のCD仮編集を聴ける環境がそんなことで無いとのことなので、確認に時間が限られていることもあり臨時に我が家にてCDを確認しながらのミーティングを行うことに。お互い指揮をした当人なのでちょっとしたことでも気になるもの。しかも松崎先生はトロンボーンのソロも演奏していますし、私は全ての作品の作曲者でもあります。当然ながらお互い多くのコダワリがあります。ですが一般に販売させるCDなので“自己満足”になってしまってはいけないと「客観的にざっと1回通して聴きましょう!」という予定でした…が、結局は4時間近くもミーティングが続きました…。何度も同じ場所を聴いて「八木澤さんここの音程がどうしても…」「松崎先生、ここの発音がちょっと…どうですかねぇ」といったお互い感じることを列挙。しかしながら「八木澤さん、ここはレコーディング4日目で体力の限界を超えた状況でよく学生は頑張っていますよ、このままのライヴ感がむしろ良いですよ」「松崎先生、ここは先生らしい表現ですし、学生さんの想いが音を通して伝わってきますよ、このままのテイクで行きましょう!」など 互いマイナス面だけでは無く、学生さんたちの集中力の限界を超えたレコーディングへの頑張りを讃える話題が多くなり最終チェックを無事に終えました。一方、電話にて実際にレコーディングエンジニアを務めたワコーレコードの西村和幸さんは「八木澤さんの音楽に合ったサウンドを持ったバンドですね、多くの八木澤ファンに親しまれるCDになりますよ」、レコーディングディレクターを務めたウインドアート出版代表の神長一康さんは「全体的に音楽が感じられるライヴ感のある演奏でスゴイよ、選曲も今回は特に良かったんじゃないの、ウインドアートの契約曲は少ないけど…」と、それぞれGOサインが出ました。又、現場にも応援に駆けつけてくださったクラリネット奏者の三浦幸二さんにもあえてスコアを見ずに仮編集CDをチェックして頂きました。「ウエスト・シンフォニーの録音が何よりも凄い!体力のいる30分以上かかる大曲をよくここまで吹けますねぇ、八木澤さんの作曲した若き時代の勢いがそのまま感じられますよ!」と大絶賛!細かいところはもう少しチェックし修正は加える必要があるものの、大まかな方向性が本日、確定することが無事に出来ました。ご協力頂いた皆様に頃より感謝します。

終了後、松崎先生と共にCD完成の前祝いということで私のお薦めする沖縄料理「たから」(JR総武線・本八幡駅下車)にて生オリオンビールで乾杯!今日は4年間の中で最も松崎先生の笑顔を見たような気がします。グルメな松崎先生に料理にもご満足頂けたようで良かったです!先生も私も「頑張った学生に早く完成品を見せたい、聴かせたい!」という話題に尽きます。今回のCDレコーディングは長い日程を共に過ごしただけあって、より松崎先生のお考えや音楽性の素晴らしさを再確認させて頂きました。それにしてもプロのオケマンとしての精神と音への集中力をこれだけ近くで感じると、まだまだ自分は勉強不足だと思います。11月下旬の東北福祉大の福岡遠征でも多くのことを学ばせて頂きたいと思います。今年はシカゴのミッドウエスト・クリニックと重なってしまい定期演奏会にはお伺いすることが残念ながら出来ません。先約でオランダのデ・ハスケ社の社長とのミーティングや委嘱を頂いているニューヨークの大学バンドとの打合せなど多々ありアメリカに9日間滞在する必要があります。結果として東北福祉大の皆さんとは福岡公演にてお別れとなってしまいます…。しかしながら4年間の節目を飾るものになるよう福岡公演も全力で頑張りたいと思います!【福岡工業大学吹奏楽団&東北福祉大学吹奏楽部のジョイントコンサート(11/27)に関してはこちらをクリック!】
◆ 松崎泰賢先生が我が家へ! はコメントを受け付けていません
10月 31, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
昨夜、無事に北海道から戻り本日は千葉県船橋市の一般バンドであるアルファモニック吹奏楽団の定期演奏会での客演指揮。オープニング用の創立35周年記念曲として委嘱された【アルファモニック序曲】が世界初演となります。団の皆さんは台風で戻ってこれないのではないか、と一瞬心配をさせてしまいましたが何事も無く帰還できたので本当に良かったです。常任指揮者である須藤信也さんのリハーサル(写真)が終わると私のリハーサル。須藤さんには客席よりサウンドチェックをして頂き、いつもながらの的確な指摘をしてくださるので本当に助かりました。団の皆さんのテンションも高く本番が楽しみです!

本番はこれまでの2回の練習と比べても一番完成度が高かったのではないかと思えるくらい良いものになりました。その他のプログラムもとても素晴らしい演奏で決して容易ではない、むしろ難曲を揃えた選曲にも関わらずよくここまでクォリティを出せるものだと驚きました。雨にも関わらずお客様もたくさん入っていましたし記念の演奏会は大成功だったのではないかと思います。写真は演奏会終了後にフルートパートの皆さんと。宴会はかなりの人数が参加されていて2次会、3次会続き最後は須藤さん中心で4人となり朝4時近くまで続きました。ワインもたくさん呑んで大満足!団員さんともたくさんお話しましたし楽しい一時を過ごすことができました。地元のバンドとはここ数年こういった宴会をする機会が無かったので嬉しかったです。
■ アルファモニック序曲、世界初演! はコメントを受け付けていません
10月 30, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
☆ 苫小牧の本番! はコメントを受け付けていません
10月 29, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
▼ ちょっと風邪気味…。 はコメントを受け付けていません
10月 28, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
■ 北海道へ出発! はコメントを受け付けていません
10月 26, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
先週、シンガポールの文部省が「The Singapore Youth Festival 2011 Central Judging of Concert Bands」、すなわちシンガポールの「2011年シンガポール吹奏楽コンクール」の作曲者が私であることを公表しました(公表されるまで極秘任務でした)。今回、シンガポール文部省の委嘱により「中学生レベル」「高校生レベル」の2曲の課題曲を作曲させて頂きました。コンクールに参加する全ての団体はこの2曲のどちらかを演奏することを義務づけられます。ただ高校生が中学生向けを演奏しても良い感じで、その逆も良い感じです。ちなみに事情があったようで割と緊急でのご依頼ではありましたが、シンガポールには2度訪れているし、バンド事情もある程度把握しているので大役ではありましたが思い切って引受けさせて頂きました。何よりも日本以上の勢いで既に私の作品を多く演奏くださっているシンガポールの吹奏楽界を応援したいという気持ちもありました。中学生レベル(アメリカ基準グレード2.5〜3)として作曲したのは【MEMORIES OF FRIENDSHIP】。2/4拍子の明るいマーチで約3分40秒程度。高校生レベル(アメリカ基準グレード3〜3.5)として作曲したのは【THE SINGAPORE FLYER】。「シンガポール・フライヤー」とはシンガポールにある世界最大の大観覧車のことで前回シンガポールに行った時に実際に乗ることができました(写真)。こちらは序曲スタイルで約3分55秒。2曲共4分以内という規定がある他、グレードに応じた音域の制限はもちろん、使用できる調性、使用できる拍子なども制限があり、なかなか大変ではありましたが、アメリカ基準のグレードに詳しい作曲家の広瀬勇人さんに教えて頂いたり、その他多くの関係者の皆様にご協力して頂き何とか規定以内で完成することが出来ました。ちなみにアメリカのグレードは日本の出版社が指定しているグレードより厳格です。日本の吹奏楽コンクール課題曲は恐らく3.5〜4くらいになるのではないかと思います。私の普段書いている曲はグレード5を軽く超えますね…。大変勉強になりました。1月にシンガポールで行われる課題曲クリニックにおいて、この2曲が世界初演されることになります。どんな演奏になるのか今から楽しみです。
尚、コンクール終了後(2011年5月)は日本国内でも演奏することが可能になるため、今回多大なるお力添えを頂いたブレーンミュージックの【出版譜】として出版される予定です。今まで技術的、人数的に八木澤作品に取り組めなかったバンドも演奏会のオープニングなどに気軽に演奏できる作品なのでご期待ください!
☆ シンガポール吹奏楽コンクール課題曲! はコメントを受け付けていません
10月 24, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
「日曜日は遠征するので…」と言うと、ほとんどの方は「愛媛ですか!」とおっしゃいますが、今年も全国大会には聴きに行かず、第48回岐阜県高等学校吹奏楽発表会を聴きに行くため昨日より岐阜県に滞在しています。ちなみに私はどちらかというと全国大会に行く機会がめったにありません。全く自慢にはなりませんが…何と!高校の全国大会は一度も生で聴いたことはありません。中学の全国大会も恐らく20年近く行っていません。もちろん機会があれば…とは思っていますが、いつも先約がありますし、支部大会でたくさん聴いているので、いいななぁと。そんなことで本日は土岐市文化ブラザにいます。数年ぶりにバンドディレクターの楊鴻泰先生とお会いすることが出来て貴重なお話を伺うことができました。そして岐阜の高校生たちによるポップス中心のパフォーマンスなどの演出のある演奏をたくさん聴かせて頂きました。それぞれのバンドにそれぞれの良さがあり、また課題がありますが、舞台と客席が手拍子や笑いなので一体となった楽しい一日でした。普段、こういった選曲で多くのバンドを聴く機会は無いのでとても刺激になりました。最後は全員で合奏した「アフリカン・シンフォニー」は迫力があって聴きごたえのあるものでした!今日も自宅に帰ってすぐに追われている作品の続きを書かなくては!
■ 岐阜県高等学校吹奏楽発表会! はコメントを受け付けていません
10月 23, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
何かと色々あってなかなか作品も進まず…。今日から岐阜に行くので作業を一度中断。さて現在、最も時間を費やしていると思われるのは先日レコーディングを終えた東北福祉大学吹奏楽部・全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念CD【ひと夏の恋】のジャケット校正と仮編集で出来上がったCDを何度も聴き直してチェックするということ。同時にデザイナーの村田努さん、ワコーレコードの西村和幸さんも更に大変な思いで作業してくださっています。ディレクターを務めてくださったウインドアート出版の神長一康さんも私と同様に毎日何度もCDをチェックしてくださっている。その日の気分や体調によっても気になる箇所が若干違います。細かなノイズやピッチやズレなど。せっかく音楽監督の松崎泰賢先生と学生さんたちが長時間に渡り一生懸命に演奏してくれたのだから、より良いテイクを探さないと失礼…。ライヴでは絶対に気にならない箇所がCDだとマイクが近いこともありどうしても気になってしまうものです。現段階でも音楽的な流れは本当に素晴らしいので、もっとクォリティが上がるようプレスのリミットギリギリまで頑張ります!
さて、お問合わせが多いので、そろそろCDの収録曲を発表します。特別もったいぶっていた訳では無くCDに収まる時間ギリギリだったので“もしかすると1曲削ることに!”と心配して発表できませんでした。ですが約80分弱、本当にギリギリで1枚のCDに収まったのです!発売は12月中旬を予定していますが松崎先生のご希望としては11月27日(土)に福岡で開催される“福岡工業大学吹奏楽団&東北福祉大学吹奏楽部ジョイントコンサート”に間に合せたいとのこと。又、12月4日(土)に大阪の先生方が中心に企画してくださっている“作曲家・八木澤教司デビュー10周年記念祝賀会”にいらして頂いた方にプレゼントするというのも良いのではないかと思っています。とにかく私にとっても楽しみなCDになりそうで今からワクワクしています!
【1】 ファンファーレ「天と大地からの恵み」(デ・ハスケ)
【2】 シンフォニックバンドのための「ラルゴ」(デ・ハスケ)
【3】「ひまわり、15本」~ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて(ウインドアート)
【4】 行進曲「故郷の想い出」(デ・ハスケ)
【5】「ひと夏の恋」~けやきの気に抱かれて…(ウインドアート)
【6】 お団子ヘアの女の子(ブレーン)
【7】「ザ・ウエスト・シンフォニー」〈全4曲〉
【8】 クリスマス・ファンタジア(ブレーン)
【9】「ヴォカリーズ」(ソリスト:松崎泰賢)(デ・ハスケ)
【10】合唱と吹奏楽のための「あすという日が」(教育芸術社)
☆ 東北福祉大学CD収録曲《発表》! はコメントを受け付けていません
10月 21, 2010
By: S.Yagisawa
Category: 日記
尚美で授業をする昨日の水曜日、トランペットの門下の先輩より突然のお電話がありました。中学時代からご指導頂いてきた師匠の中で最も長くお世話になった関根剛二先生がお亡くなりになったと。9月末に千葉国体で元気に指揮をされていたはずなのに、そんなはずはない。9月中旬には今後のことで色々と話したいことがある、と夢を語られていた先生。そんなはずはない。確かに時々検査入院はされていましたが、そんなはずはありません。そしてしばらくすると携帯の着信に関根先生のお名前が。何だ、ちょっとした冗談かと思いかけ直すと奥様が出られました…。その時に現実のショックと驚きが一気に込み上げました。
中学時代に吹奏楽部の講師としてご指導を頂き、その後、トランペットの個人レッスンを3年間受けました。作曲家になりたいと相談し浦田健次郎先生をご紹介くださったのも関根先生。高校卒業の時に生まれて初めて公の演奏会で編曲をするチャンスをくださったのも関根先生。私にとって最も深く大切な時間を過ごした恩師。中学生の私に「音にはエネルギーと引力があること」「音には温度があること」「音の味付け」 を判りやすく例え話で教えてくださいました。高校生の私に「作曲家は厳しい世界だからよく考えなさい」と“本気であるか”を戒めてくださる激励も頂きました。大学1年生の時、これまで大学の教授陣が担当していた入学式のファンファーレに作品が採用された時には自分のことのように喜んでくださいました。近年では「コンクールの審査をしていると八木澤の曲をいつも聴くよ」「最近、インターネットで自分の名前を検索したら色んなところで八木澤のプロフィールが出てくるんだよ、嬉しいよ」と電話でお話する度におっしゃられていました。そして2年前からの〈ゆめ半島千葉国体〉では初めて関根先生と《仕事の現場》でご一緒できるようになり、数週間前に関根先生の指揮で盛大に開会式が行われ、これからもっとご一緒し今度は私がご恩返しをできれば…と。[写真:関根剛二先生 音楽生活50周年祝賀会]
本日、中学時代にレッスンで通った見慣れた景色のある稲毛海岸駅へ向かいました。お通夜には多くの方々が参列されていました。関根先生のお人柄、ご人脈の広さを改めて感じました。「なぜ、ここにこの人が?どういった繋がりで?」とお互い驚く再会も多く“人と人とのつながりの大切さ”をいつも教えてくださった関根先生に最後のご指導を頂いた気がします。中学時代にしか関根先生に習っていない吹奏楽部員も参列するなど、多くの人たちの人生にとって関根先生が大切な存在であることが伺えました。親友の風間学くんは音楽を離れていることもあり中学時代から20年間も関根先生と話す機会はありませんでしたが、本日は彼と呑み明かし彼に当時の関根先生のレッスンについての鮮明な記憶があることを知り改めて関根先生の存在の大きさを感じました。私も今は当時の関根先生のように多くの中学生や高校生にお会いしますが、私は関根先生のように1人1人の生徒さんの大切な想い出になれているか正直、自信ありません。関根先生の弟子として、今一度心を改め活動をしていこうと思いました。私はもっと多くの経験を積んで関根先生から学んだことを必ず世界に伝えることをお約束します。22年間、本当にお世話になりました。本当に、本当にありがとうございました。[写真:国体レコーディング終了後の関根先生]
◇ 追悼 – 関根剛二先生 はコメントを受け付けていません