やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 3月 10th, 2010

■ 茅ヶ崎へ!

3月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今年になって一番初めに完成した作品は北陵ウインドアンサンブルの委嘱作品【パンドーラの箱】。そうギリシャ神話でお馴染みの有名なお話です。団体名が一見、一般バンドのように感じますが茅ヶ崎北陵高等学校の部活名称で演奏するのは高校生です。顧問であり指揮者の丸山透先生とは年末の忘年会以来の再会となります。本日は引き続きクラリネット奏者の三浦幸二さんも行動を共にします。忘年会で丸山先生に出会って以来、そのお話に興味を持ち一度練習を訪れてみたかったとのこと。プロの奏者なのにこの謙虚でフットワークの軽い姿勢は本当に尊敬できます。その姿勢に敬意を表して松本〜新宿までの乗車券&特急券をプレゼント!記念に写真撮影!三浦さんは社内でおにぎりを2つミックスサンド、カツサンドなどかなり食べていました。仕上げにアイスも食でてフルコースです。恐るべし!

茅ヶ崎駅まではるばると。そして最寄りの香川駅へ。生徒さん2人が迎えに来てくれていて一緒に学校までテクテク歩いて行きました。“中学校の時から八木澤さんの曲をたくさん演奏していました”“お会いできて嬉しいです!”という笑顔に長旅の疲れが飛んでゆきました。今日でこの長いツアーも終わり。最後まで気合いを入れよう!練習時間はたっぷり。曲のイメージや歌い回しなど八木澤コラールのツボをお伝えすると、みるみる良い演奏になっていきます。試験明けで久しぶりの合奏とのことでしたが、それを感じさせない集中力の高い演奏。そして何度演奏しても一切疲れの見えないサウンド感には三浦さんも脱帽。この一週間はあらゆる場所で、あらゆる世代の演奏を聴いてきましたが、本当にどこも個性豊かで熱意のある演奏。本当に幸せな一週間です。練習が終わるとサイン会場が設置されていて、三浦さんと共にサインを行い既に19時。丸山先生と三浦さんと3人で宴会。丸山先生の行きつけのBARでビール、ワインを楽しみながらピザとチーズを食べました。丸山先生のお話には三浦さんも私も大変刺激を受けました。又、三浦さんは今使用している楽器は中学の時にご両親から買って頂いたものだという新事実を聞きました。新しい楽器を購入するのも良いことだけどこの楽器に代るものは無いという感動的なお話まで聞かせくれました。シカゴでクレジットカードを盗まれても、楽器だけは離さなかったのはそういう理由があったのか、と改めて三浦さんのこの心意気に惚れ込みました。気づくと22時過ぎ。急いで帰らないと。

三浦さんはまだホテルを決めていないようなのでとりあえず東京方面の電車へ。東京に着いても丸山先生との話題や名古屋、松本での話が尽きない。私は〆切やメールチエックなどで今日中にどうしても本八幡まで帰らなくてはならないことを伝えると最終的に三浦さんは本八幡まで行きます!との気合いぶり!私は申し訳ないと思いながらBARとラーメン屋で接待するので本八幡で語りましょう!という意外な展開へ…。東京から本八幡は近い。すぐにラーメン屋で味噌ラーメンの大盛りを食べて頂き、その後ゆっくりとBARにて深夜2時まで語り合いました。この歳になっても大学時代のノリで生活できているのは幸せです。明日からはまた徹夜で作曲開始!シンガポール遠征まであと僅か。現地でのスケジュールがようやく届くと、演奏会には日本大使館からの来賓、ラジオ、新聞の取材、ワークショップなど国内以上にハードな様子。現在、シンガポールに滞在中である作曲家の伊藤康英先生からもメールを頂き、現地では私が訪れることを本当に楽しみにしてくださっているご様子。シンガポールは36度の気温が続いているとのこと。語学の壁以上に体力も心配なところです。