☆ シカゴ(第4日目)
The Midwest Clinic “The 3rd day”
いよいよ私がミッドウエスト・クリニックの会場を訪れる最後の日となりました。明日も演奏会のみあるようですが、私は明日の飛行機で東京へ出発しなければなりません。行きは1日時間が早くなった分、帰りは1日延びるので1日損をした感じになります。日本に帰るとすぐに遅れている作品の制作に取りかからなくては…。憧れの作曲家たちと共に時間を過ごす竜宮城のような現実と掛け離れた生活が続きましたが、タイムリミットが近づいています。
午前中はデ・ハスケ社とのミーティング。松戸市民吹奏楽団のために書いた【モーセとラメセス】、東京の青稜中学・高等学校吹奏楽部のために書いた【ヴォヤージュ】、小川佳津子先生のために書いたソロ打楽器と吹奏楽のための【コンチェルティーノ】の3曲が新たにデ・ハスケの新譜として出版されることが決定しました。その後は再びブースで作曲家の皆さんにお別れのご挨拶。ブースは本日の16時に終了となります。上記写真は作曲家のJ.カーナウ氏(左)とF.チェザリーニ氏(右)。
そして上記左は21世紀の吹奏楽第10回“響宴”において客演指揮者としていらっしゃり、私の【コロポックルの棲む渓谷「神居古潭」】を演奏してくださったリンダ・ムーアハウス女史(中央)、右はミッドウエスト・クリニック会長であり、母校の武蔵野音楽大学客員教授でもあるレイ・クレーマー氏。
今日の夜は場違いな恐れ多い空間を体験してしまいました。デ・ハスケ社のパーティーとしてフランス料理のフルコースにご招待頂き(とても高いビルでセキュリティーチェックまでありました)、P.スパーク氏、T.ドス氏、O.シュヴァルツ氏、F.チェザリーニ氏といった超有名な作曲家の皆さん、ハル・レオナード社、デ・ハスケ社の関係者の方々16名のディナー。本当に英語が話せず申し訳ない状態でした…。近くに座られたシュヴァルツ氏ご夫婦とドス氏、テーヌ商会の伊東さんの優しいフォローがあり何とか無事に最後のデザートまで辿り着きました。英語が話せればどんなに楽しいか!しかしながら会食では英語だけでなくドイツ語など違う言語も飛び交っていました。壁は厚いです。このミッドウエスト・クリニックに訪れた日本人にも何名もお会いしましたが、専属の通訳を連れて来られている方を多く見かけました。海外との交流はやはり語学能力が必要だと身に染みて思いました。今の語学能力でこの環境を体験できたことは奇跡としか思えません。
帰る頃、神長さんご夫婦と三浦さんは同じホテル内の作曲家、戸田顕先生の部屋で呑んでいるという連絡が。どうやら昨日と同じホテル付近のパブから帰り2次会のご様子。三浦さんと打合せもあったので合流することに。しかしながら私は明日の朝は空港に出発するし、慣れない環境が続き精神的にも肉体的にも疲労が…。ソフトドリンクでの参加とさせて頂きました。戸田顕先生と神長さんご夫妻はあと1泊するので明日は観光とのことです。私もあと1泊余裕を持つべきでした…。とりあえず今回の目的がここで終了。深夜1時頃まで打上げが続きました。写真は戸田先生と神長さん。