The Midwest Clinic “The 1st day”
興奮と期待、そして本場はどんな雰囲気なのかを考えると胸が熱くなる。丸2日間ほとんど寝ていないにも関わらず現地時間の朝4時に目が覚める。幸い普段の生活習慣の睡眠時間が少ないためか時差ボケという感覚はまるでない。あと数時間でミッドウエスト・クリニックの会場へ行けることが楽しみで仕方が無い。どうやら三浦さんも早く起きたようで朝の散歩までしたようです。9時頃にホテルのロビーで待合せて専用バスにて現地へ向かいます。バスに乗るために並ぶ人の多さにまず圧倒されました。専用バスなので全ての人が吹奏楽関係者なのです。色々な国籍が混じり本当に世界中から集まっている様子が肌に伝わります。それにしても15分置きに出発するバスにこれだけ混むのだから会場はもっとスゴいのでしょう。幕張メッセの4倍の大きさとの情報。本当に壮大なのでしょう。
恐ろしく大きな会場に着くと早速入り口へ。出版社と楽器メーカーのブースが世界中から集まっています。浜松のバンドクリニックとは桁違いなブースの数々で圧倒されます。早速、デ・ハスケ社のブースを探そうとしたら上の方にハルレオナード社の輪が浮いていますデ・ハスケ社はハルレオナード社グループとなったので、間違いなくあの辺り。そう確信しながら向かうと作曲家の皆様がたくさん。。。
ヤン・ヴァンデルロースト氏、P.スパーク氏、B.アッペルモント氏を始め日本のコンクールで必ず聴くことのできる人気作曲家が10人近くも普通にいるのです。そして自分の作品をお客さんに説明しているのです。これはスゴイ光景です。そんな状況を目を疑いながらたたずんでいると、私にも声をかけてくださる方が。カメラを持っていたので、私にシャッターを押してほしいのかと思ったら、側にいた三浦さんの通訳によると私と一緒に写真を撮りたいとのこと。海外の指導者の方に写真を求められるとは光栄です。三浦さんの絶妙な通訳によると【マチュピチュ】を今年何度も演奏されたとのこと。嬉しいですねぇ。気持ちを直接お伝えできないのが申し訳ないです…。そして作曲家の皆さんに一通りご挨拶をさせて頂き、特に私が高校生の時に憧れていた【指輪物語】の作曲家、ヨハン・デ=メイ氏には一緒に写真をお願いしました。感動!
しばらく会場を回っていると台湾クリニックのブースを発見。そこで責任者の黄健能さん(左)と初対面。実は私は来年のゴールデンウィークに開催される第4回台湾クリニックの審査員と客演指揮をするとになっています。近くに中華街があるとのことで昼食をご一緒させて頂くことに。この中華料理がまた美味しい。ビールも呑んでしまいましたぁ。会場からタクシーで移動する距離なので情報のない私では自力でここに来ようとは思わない。本当に良い店に連れてきてくださって嬉しく思います。
会場に戻るとお世話になっているブレーンミュージックのフロリダ支社であるBRAVO MUSICのブースへご挨拶に。ブレーンの社長である村上さんご夫婦と久しぶりの再会。フロリダ支社のMark Humphreys氏をご紹介して頂きました。マークさんはアメリカで【マチュピチュ】は大人気だと熱く語ってくれました(村上さんの通訳による)が半信半疑。なぜならば日本ではあまり演奏されていないからです。ですが、しばらくすると想像もしていなかったことが。次から次へとアメリカ各地の指導者、特に大学の先生が私のネームカードを見て“マチュピチュ、マチュピチュ”と言いながら話しかけてくださったり、写真を求められたりと、マークさんのおっしゃることを肌で感じました。
通訳をしてくださったのは昼食のハンバーガーを食べ終わったブレーン社長令嬢の明希さん。とても英語が堪能で尊敬します。日本であまり演奏されない【マチュピチュ】【ナスカ】が何故アメリカでこんなにも反響があるのか。逆に近年私が書く小編成対応のものや、グレードの易しい曲にはご興味無さそうな雰囲気でした。易しい曲はアメリカにたくさんあるからかなぁ(謎)。世界遺産&古代遺跡シリーズの続編をこんなにも楽しみにしてくださっている様子を目にして嬉しくて涙が出る想いでした。会ったことも、話したことも無い人たちに音楽を通して気持ちを伝えることができることを実感する一時でした。ありがとうございます。
夜は神長さん夫婦と再び合流し、三浦さんと4人で昨日と同じパブへ。その後、三浦さんとどうしてもアメリカのマクドナルドに行ってみたかったのでハンバーガー終止を。噂通り本当に大きかったですねぇ。ただちょっと冷めていている感じが残念。内容の濃い充実した1日となりました。