やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 10月 30th, 2010

☆ 苫小牧の本番!

10月 30, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

苫小牧のホテルで目を覚ます。体調も完全復活!急いでチェックアウトの準備。本来ならばもう1泊して打上げにも出席したいところでしたが、明日は千葉県のアルファモニック吹奏楽団の定期演奏会での委嘱作品【アルファモニック序曲】の客演指揮での世界初演があるため本日の最終の飛行機で東京に戻る予定となっています。しかし、、、東京は台風が直撃予定で飛行機が飛ぶかどうか微妙なところ。以前の私でしたら結構気になって情報を集めるところでしたが海外での予期せぬ出来事を数多く体感した今となっては“国内ならば何とかなる!”と妙な自信があり運命に身を任せることに。さて本日は北海道苫小牧総合経済高等学校吹奏楽部の定期演奏会当日。ホールに到着すると既に顧問の佐藤健先生の指揮によるリハーサル中。ホールも古めですがとても良い雰囲気。

写真はお昼のとっても美味しかったお弁当。そして吹奏楽部の生徒さんのアイディアで商品開発されたという“ラムネ”です。新感覚の味で今後興味深いものになりそうです。

さて佐藤先生と同高校吹奏楽部との出会いは北海道吹奏楽コンクールの審査に伺った時でした。【死者の支配する国】を演奏し日胆地区代表として初の全道大会に出場、そして金賞を受賞された演奏を実際に偶然聴くことができました。結果発表後、苫小牧地区吹奏楽連盟理事長である松原敏行先生が「審査が終わりお疲れだとは思いますが、もし可能ならば生徒たちに激励を…」とお声をかけてくださり「作曲者として本当に感動的な演奏だと思いました、私も同感です。二度とお会いする機会が無いかもしれないので是非!」と松原先生と共に激励に伺ったことに始まります。佐藤先生は「偶然選曲した作品の作曲者がまさか全道大会の審査員にいらしているとは…それを知った時は運命を感じました。初出場なのでどこまで演奏できるか判りませんが八木澤先生に感動して頂けるよう生徒と共に今日まで頑張ってきました。そしてまさか実際にお会い出来るとは思っていませんでした、金賞よりも嬉しいです」と、泣きながら佐藤先生と生徒さんと初対面のご挨拶をしました。今回の定期演奏会はその時の1年生が3年生として最後の大舞台。当時、【死者の支配する国】をコンクールで演奏した卒業生も集まり合同で、私の指揮にて再び演奏したい、というのが佐藤先生と生徒さんの想いでした。この作品は愛媛県立南宇和高等学校吹奏楽部の委嘱作品として当時顧問をされていた土居俊一先生のコンセプトに基づいて作曲しました。作曲した当時、私はちょっどスランプ気味で色々な悩みを抱えていた時期でもありました。だからこそ、この作品にこのような想いを込めて頂けるのは本当に嬉しいです。作品1つ1つには私の書いた時の心情はもちろん、その委嘱初演した団体の想いも込められています。そして更に出版後、新たな団体の想い出の1ページとして残っていくもの、だと改めて再確認し身の引き締まる思いです。佐藤先生と土居先生はお電話にてご紹介をしています。作品を通して地域を越えた交流が始まることも私の喜びの1つです。写真は卒業生の皆さんです。良い演奏会になり、飛行機も無事に飛び無事に東京に到着!