やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 2月, 2011

● 奏リハーサルその2

2月 12, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

引続き大阪のホテルで目を覚ます。本日も私は1番始めにリハーサル。15時以降はフリーになります。今日はピアノ、ハープを加えての練習。今日も順調で早めの1時間30分くらいでリハーサルを終了。とても良い雰囲気なので明日が楽しみです。ホテルに戻り事務作業をした後、数日前にメールでご連絡を頂いた門真市民吹奏楽団のホール練習に30分ほどお邪魔してみました。夕方は疲労もあったのでホテルで仮眠を取る予定でしたが、数年前より毎年のように八木澤作品を定期演奏会で取上げてくださっていて、ちょうど明日が本番。もちろん重なっていて本番は伺えません。そんなこともあり、たった30分も電車で移動すれば激励することが出来ると思うと、行くのが礼儀と思い行動に移しました。毎年、世界遺産シリーズを演奏してくださっていて今年は【ナスカ】。指揮者の松野先生は「やぎりんの会」にもいらしたことがあり面識もありますが、指揮を見るのは初めて。とても表情豊かな音楽創りで八木澤作品のツボを熟知されていることがすぐに判ります(写真)。私も作品のストーリーをお話させて頂きホテルに戻りました。

21時からは今回の同じくゲスト作曲家である鈴木英史氏、高昌帥氏、そして関西の作曲家である平野達也氏と4人で前祝い。ワインのボトルをたくさん呑みました!話題は「吹奏楽」というよりも「作曲家」的な話題が中心。“ブライアン・ファーニホウ”なんて学生時代ぶりに聴いたような気がします。。。私は吹奏楽の話題が多い環境にいるので懐かしい感じすらしました。本日もラーメン終止にてお開き。明日はいよいよ本番!

○ 奏リハーサルその1

2月 11, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日より『第4回浪切吹奏楽フェスタ』というイヴェントのリハーサルが開始。鈴木英史氏、高昌帥氏と私の3人の作曲家が客演指揮に招かれ、関西のプロ集団、ウインドアンサンブル奏と共に自作による共演をすることになっています。ESA音楽学院講師の加納誠さんが「練習会場が判りにくいだろう」ということでお気遣い頂き車で送迎してくださったので助かりました。雪も降っていたので慣れぬ関西の電車を使って自力で行くのには不安がありました。。。余裕を持って出発したので練習会場であった阪南大学には1時間前に到着。雪で高速道路が封鎖されていたようで練習開始時にはメンバーは全員集まることが難しかったですが何とかスタート!1人の作曲家に対してマックスで2時間30分の練習時間を頂きましたが、本日は一度通して打合せ事項の確認をお話しするだけで1時間30分で練習終了。以前から親しくさせて頂いている方もメンバーにいたり、既に私の作品を中学・高校生にたくさん指導されている方もいてとても心強かったです。又、ほとんどが始めてお会いする方ばかりでしたが、とても人柄の穏やかな方ばかりで良かったです。さすがプロ!演奏に関してはちょっとお話をするだけでご理解頂けますし、誠意を持って演奏して頂いているのが判り本番が楽しみになります。メンバーは素晴らしいので、本番の出来に関しては私自身の責任だと強く感じました。自分に厳しく行かなくてはなりません!

練習終了後はフリーとなっていましたが、せっかくなので鈴木英史氏のリハーサルを1時間ほど見学させて頂き、ホテルに帰って事務作業をしました。夜は八木澤作品関西指導者連合会会長である田中雅朗先生、加納さんと共に食事を。いつも「やぎりんの会」は何十名も集まるので、なかなか田中先生自身とはゆっくりお話することは出来なかったのでとても良い機会になりました。そしてご多忙の中、大阪交響楽団トロンボーン奏者である矢巻正輝さんが「せっかく八木澤さんがいらしているなら!」と遠方より駆けつけてくれました。 矢巻さんは本当に音楽に対して熱く、人と人との縁を大切にされています。【トロンボーン協奏曲】を初演してくださって以来のお付き合いですが、益々ご成功されていることが当然のように思える人です。そして何と2次会には本日リハーサルを行ったウインドアンサンブル奏クラリネット奏者の樋口崇さんも、その後21時近くまでリハーサルが続きお疲れにも関わらずホテルを近郊に予約し駆けつけてくれました。矢巻さんと樋口さんは大学の先輩後輩の仲。色々なところで繋がっています。

3次回を経由し既に2時。最終的に4次会は樋口さんと2人で呑みに行くことに!ホテルの近くでBARを探し、ようやく見つけました。最後に一杯だけ呑もうということでしたがバーテンダーが「吹奏楽でクラリネットをやっていた」という話題を聞くと、樋口さんは楽器を組み立て始め、演奏を披露!なんと周りにいたお客さんも含め「日曜日の演奏会に行きたい!」とのこと。一般の人々にそういって頂けるのは嬉しいですね。今日は長い1日でした。かなり呑み記憶も曖昧です。。。

△ 大阪へ!

2月 10, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日より大阪に4泊5日と長期滞在になります。出発ギリギリまで作品を進め関西空港行きの終便の飛行機で大阪に向かいました。実は空港での楽しみが1つ。今回よりJALのサファイア会員カードが使えるので、その効力を体験しなくてはなりません。手荷物検査場がまず違いました。並ばずに進めるルートが用意されていました!そしてサクララウンジ。いつものゴールドカードで入れるラウンジとどう違うのかという疑問を持ちながら入ると、、、、。自動ドアが開くとエスカレータで更に上の階へ。オフィスのような空間でラウンジもとても広い、椅子も良い、雰囲気も良い!ラッキーだと思うと更に贈り物が!無料で生ビールが呑めてしまう!しかもいくつかの銘柄があって選べてしまう。おつまみもあったので、たくさん呑んでしまいました。。。 しかし飛行機で何度もトイレに行きたくなるという代償がありました…。今後、気をつけなくてはなりません。

ホテルへ深夜12時近くに無事チェックイン。しかし、またまたワインが呑みたくなったので1人で軽くBARで呑み、ラーメン終止をして本日終了。明日は朝起きて作品のスケッチを進めなくてはなりません。。。

▽ つくろうよコンサート in 川崎!

2月 06, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ「つくろうよコンサートVol.8」。私は約10曲のプログラムの客演指揮者を務めます。過去の客演指揮には千葉県吹奏楽連盟理事長である新妻寛先生、吹奏楽界で大活躍の佐川聖二先生、福本信太郎先生などがいて既に街の大イヴェントとして認知されているコンサート。事務局を担当された川島美涼さん、川崎吹奏楽連盟の先生方のお力添えで順調な流れで無事にスタート。私自身も含め多少の事故はありましたが、昨日のみの練習とは思えぬ良き演奏会になったと思います。単に曲を発表するだけではなく、一般のお客さんより「指揮者体験コーナー」などを募集したり、ロングトーンコンテストなど景品付きのイヴェントもありとても盛り上がりました。約200人のメンバーが一体となった楽しい時間を過ごすことが出来ました。今後も益々、発展していく演奏会だと確信しました。県外からの参加者も多かったようなので、普段楽器を吹く機会が無い方はぜひ参加してみると良いと思います。色々な方とお話しすることが出来て私も楽しい1日でした。素晴らしい機会を頂き心より嬉しく思っています。

夜は打上げ。川崎吹奏楽連盟の先生方やホール関係者に加え、参加者もいらしていました。写真は川島さん、そして参加者の駒比路樹さん。駒さんは何と教育芸術社関西支社の駒さんの息子さんとのこと。又、東海市吹奏楽団オーボエ奏者の駒さんの弟さんにもあたるとのこと。面白いところで繋がっています。来週は関西で客演指揮。体調管理に気をつけなくてはなりません!

□「つくコン」リハーサル!

2月 05, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日も徹夜ですが川崎市教育文化会館大ホールへ向かいます。明日開催される“つくコン”こと「つくろうよコンサートvol.8」の客演指揮者として約200名の公募で集まった音楽愛好家の皆さんをたった1日の練習で明日の本番に挑むという大イヴェントです。約10曲の練習を本日行わなくてはならないので、実際にやってみないと何が起こるか判らない危機感溢れるもの。今回第1部のクラシックステージでは同世代の邦人作曲家の作品を取り上げることにしたので、例年よりも関係者から難しい選曲だと予想されていました。何十年も演奏され続けている誰もが知っているオリジナル曲を選曲する方が確かに無難かもしれませんでしたが、やはり私らしさを出したかったので同世代の作曲家の作品の傾向のまま続行。それならば「作曲者自身の指揮なのだからオール八木澤作品でも」という案も頂きましたが、それはそれでプログラミングとして飽きるだろうし…と思い最終的に大学の後輩でもある樽屋雅徳くんの【ペドロの奇跡の夜】と開催地である神奈川県在住の清水大輔くんの【I will…】を演奏させて頂くことにしました。私の作品は短いファンファーレである【はやぶさ】【稜線の風】を加えてバランスを取りました。1曲の練習時間は約30分くらい。しかし想像とは裏腹に練習は順調に。メンバーの中には「数年ぶりに楽器を吹きます」という方や「毎年このコンサートの時だしか合奏をする機会が無くて…」という声もありましたが、それを全く感じさせない一体感のあるサウンドでした。裏方として事務局を担当された川島美涼さんの的確な対応、川崎吹奏楽連盟の先生方の援助によって大人数のメンバーがいるにも関わらずスムーズな流れで練習を終えることができました。

夜は「八木澤さんに会いたい」ということで参加をしてくれていた洗足学園音楽大学の皆さんを中心に前祝い!又、せっかくの機会だったので同じく参加していた洗足学園の作曲専攻の学生である、斎木あゆみ、さんもお誘いしてお引き合わせをしました。斎木さんは友達と共にこの演奏会に参加していたのでメンバーも増え、音楽に対する想いや悩みなどお互いに話をしていました。私も学生時代は「将来、音楽で生活していけるのか」という不安を持ちながら生活していましたので、とても共感します。全国各地、世界中に「音楽の世界で生きたい」と思う学生さんが数えられないほどいると思いますが結局のところ「どうして良いのか判らない」という人がほとんどだと思います。人それぞれ性格も環境も違うので確実なバイブルは無いと思いますが、その答えを見つける手助けをすることも私の世代の役目なのではないかと最近は思っています。明日はいよいよ本番。頑張ります!

◆ SHOBI WINTER BAND FESTA ! 2011

2月 02, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は桜木町のホテルからダイレクトに尚美の授業へ!学校に着いて何となくポケットを触ると“自宅の鍵が無い”。ホテルの部屋に置いてきてしまったのでは…。急いでフロントに電話するとやはり鍵はホテルに。そして更にその後、作曲スケジュールなどを書いた“極秘スケジュール一覧のファイルも無い”。。。きっと同じくホテルだと思い電話すると「鍵以外はありませんでした…」と何と取り合ってくれません。。。「だって鍵しか探していないでしょう?ファイルは絶対に部屋にあるので探してください」「ありません!」の繰返し。。。そんな時にホテルにはまだチェックアウトをしていないクラリネット奏者の三浦幸二さんが奇跡的にいることを想い出し電話。三浦さんも「ファイルはありません」と言われたようですが、さすがは三浦さん!再度捜索をするように手配してくれ鍵もファイルも無事に救出。私はこんなミスをしたことは一度もありませんでしたが、やはりここ最近疲れきっているのでしょう。。。三浦さんに助けられました。

さて授業の合間に佐藤正人先生の授業に行き、バリオホールにて本日開催される『SHOBI WINTER BAND FESTA! 2011「合同ウインドコンサート」』の練習に立会いました。三浦さんも佐藤先生のレッスンを見学したいということで同行。この場で忘れ物の受け渡しも完了!本日はデビューが同期の作曲家・坂井貴祐さんの作品も学生指揮者によって演奏される関係でお会い出来ました。三浦さんと共に記念撮影。本番直前まで学生指揮者の樫野哲也くんは楽屋で佐藤先生にレッスンを受ける。彼が指揮するのは【ひと夏の恋】。本日が関東初演となります。数回の合奏しかできなかったことから彼も色々心配があったようですが、最後の最後まで良い音楽を創ろうという純粋な姿勢で挑みます。

演奏会の開演。佐藤先生の指揮で【ヘリングの朝】が演奏されるということでウインドアート出版の神長一康さんも来場。又、同じく大学同期であり教育芸術社営業マンの小野慎也くんも来場。そして偶然にも三浦さんと同期で三鷹市立第一中学校吹奏楽部顧問の野澤俊夫さんも偶然にもお会いすることができました(写真)。佐藤先生の【ヘリングの朝】はいつもの如くエネルギーに満ちた熱演(写真提供:企画制作課)。とても素晴らしかったです。

後半は佐藤先生の指導する「学生指揮による吹奏楽指導法研究発表会」。樫野くんの【ひと夏の恋】は奇跡的な熱演となりました。実は本日のリハーサルは約20分は短時間ということもあり彼自身納得のいくものではありませんでした。佐藤先生からの愛情のある厳しい指導もあり彼は不安との戦いだったはずです。ですが、最後の最後まで楽譜を読み研究したことが最大限に発揮されたのでしょう。佐藤先生が最後にアドバイスしたことは「指揮の形だけ良くしようとしても駄目だ、君がどんな音楽にしたいのか伝える棒でなくては…」ということ。彼にとって何よりの良い経験になったことでしょう。一方、本日の演奏会の大トリを飾ったのは横倉究くんの指揮する【ペルセウス】。彼も音楽性豊かなドラマティックな音楽創り。単に音を並べる演奏ではなく、コラールの方向性が聴衆に伝わる演奏となっていました。その他の学生指揮者たちもそれぞれの作品をよく研究し「自分の音楽」として堂々とした演奏に仕上げていました。私も学生時代にこんな授業を受けたかったです。。。

▽ アンサンブル・シュパース!

2月 01, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

合唱での慣れない環境によるものか、シンガポールでの体調不良がまだ完治していないのか判りませんが、ここ数日間また体調不良です。。。何故かとても疲れやすい。。。〆切もあって「寝ていない」というのが何よりの原因だとは思いますが、休んでも精神的には追詰められているので本来の「休息」はとれていないのが現状です。しかしながら今月もハード。そんな中、JALよりサファイア会員に昇格した知らせとともに会員証が送られて来ました。これで今までのクリスタルよりも良いサービスが受けられるようなので、少しはリラックスに繋がれば…。

本日はアンサンブル・シュパースの委嘱作品【ディヴェルティメントIV】が世界初演になりました。明日は早朝から尚美の授業なので少しでも身体を休めるためホテルを予約し演奏会に向かいました。サクソフォーン奏者の中村圴一先生の紹介で作品を書かせて頂きましたが指揮者はトランペット奏者の植木保彦先生が務めるなど何かと興味深い演奏会です。プロのオーケストラ奏者中心のメンバーということもありサウンド感が柔らかく室内楽のようで耳に優しく上質な演奏を楽しめました。名古屋と長野を拠点に活躍中のクラリネット奏者、三浦幸二さんも久々に同席。写真は植木先生と三浦さん。演奏会終了後は演奏者の皆さんから貴重なお話をたくさん聞くことが出来ました。最後は三浦さんと4月のニューヨーク行きの打合せをしながらラーメン終止。明日は尚美の授業、そして尚美で吹奏楽の演奏会もあります。