やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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■ やぎりん日記お休みします。。。

3月 15, 2011 By: S.Yagisawa Category: 日記

更新が遅れ大変ご心配をおかけしました。「八木澤先生のブログが更新されないから心配になって…宮城や福島に行かれるとおっしゃっていたので…」と何百ものメールを頂きました。地震時の返信エラーも含め返信しきれていない方も多数いると思います。あの時はたまたま、本当にたまたま地元の駅付近にいて怪我もありませんでした。自宅に戻るとマンションの7階ということもありパソコンなどの被害や棚が倒れる等はありましたが東北地域に比べれば無害に等しいです。しかし近年一番深い関わりのあった東北福祉大学吹奏楽部(仙台)のメンバーたちの安否が確認出来ず(現在は無事が確認出来ました)、何度も訪れた、これから行くべき地域の信じられない光景をテレビで見ると心は無傷とは言えませんでした。これまで多くの人たちと出会い親しくなり喜びも分かち合えた分、その反面、悲しみも増えていたのだという現実を今回初めて気づきました。毎日何度も襲う余震、耳を疑うような深刻なニュース、コンビニやデパートに行っても飲料や食料のない光景は、つい4〜5日前の当たり前だった生活とは全く違うものです。又、Mixiなどの“つぶやき”を見ると、今回のことが地域によってあまりに温度差があることにもショックを受けてしまいました。とても日記を更新できる精神状態でもないし、正直、音楽をしたい、聴きたい心境でもありません…。

「こういう時だからこそ八木澤先生は多くの人たちに勇気を与えなくては」「一緒に音楽で励まして行きましょう」と、とても温かい励ましも頂きましたが、理屈では判っていても難しいものです。私にはそんな力はとてもありません。音楽で地震や津波が止められるなら、音楽で放射線を遮断できるなら、音楽で電力や食料が回復できるなら、、、。音楽は人の心を豊かにする、感動させる力のあるものだと思っています。だからこそ、この職業を選びました。ですが、たとえ一瞬の幸せを与えることができたとしても 、本当の幸せを現実的に与えることはできません。特に今回は規模が違い過ぎます。これまで主のテーマとして大切にしていた“困難を乗り越えて、希望のある未来へ”を信じて、語りかけて活動して良いのだろうか。日々深刻になりつつあるニュースを聞き不安になっているというのが正直なところです。今はただ被害を受けられた皆様に心よりお見舞いを申し上げると共に、これ以上、、、、祈ることしかできません。しばらく日記の更新をお休みさせて頂きます。

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