◇ あすという日があるかぎり幸せを信じて…。
2日ほど前に多くのお電話、メールが届きました。最初は状況が判らず何のことか判らなかったのですがNHKのテレビニュースで仙台市立八軒中学校の生徒さんが、被災地の避難所で生活されている方に対して歌をプレゼントしている様子が放映されたとのこと。被災者が涙を流しながら歌を聴かれている様子はテレビを見ていた方をも勇気づけた、久しぶりに温かい気持ちになれるニュースであった、と。その歌が私の「あすという日が」と知った時、涙が込みあげるようでした。地震発生から多くのことがあった一週間、私は音楽家として無力感でいっぱいでした。こんな形で私の手を離れたところで作品が人に勇気を与えていたとは想像もしていませんでした。逆に私が励まされてしまった気持ちです。作曲家になって良かったと心から思う瞬間でした。生まれてきて良かったと思う瞬間でした。ほんの少しでも被災者の気持ちを明るくできるなら…。改めて私は「あすという日が」を聴いてみました。山本瓔子先生の詩、素晴らしいです。こんな希望に満ちた詩と出会えたのは奇跡とも思えました。山本先生、本当にありがとうございました。写真は私の携帯待受 in ヴェネツィア。
あすという日が
作詞 山本瓔子 作曲 八木澤教司
大空を 見上げて ごらん
あの 枝を 見上げて ごらん
青空に 手をのばす 細い枝
大きな 木の実を ささえてる
いま 生きて いること
いっしょうけんめい 生きること
なんて なんて すばらしい
あすと いう日が あるかぎり
しあわせを 信じて
あすと いう日が あるかぎり
しあわせを 信じて
あの道を 見つめて ごらん
あの草を 見つめて ごらん
ふまれても なおのびる 道の草
ふまれた あとから 芽ぶいてる
いま 生きて いること
いっしょうけんめい 生きること
なんて なんて すばらしい
あすと いう日が くるかぎり
自分を 信じて
あすと いう日が くるかぎり
自分を 信じて