やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 11月, 2010

◆ シアトル仕込み!

11月 16, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

山形のホテルで目を覚ます。帰りもグリーン車に乗って楽ちん移動!往復隣の席が誰もいなくて更にラッキー!今日は自宅に戻る前にシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010に出演する埼玉県を代表するバンド、花咲徳栄高等学校吹奏楽部に立寄り私が客演指揮を務める【ペルセウス】の打合せを。とても和やかな生徒さんで安心!旅のスケジュールは全然違ってしまうので舞台上で再会になる感じです。写真は智ちゃん先生こと、川口智子先生とハープ。私はこの他、テキサス州のJames Bowie High School Wind Ensembleというアメリカのトップバンドと【マチュピチュ】を共演する他、全米から集められた高校生合同バンドにて【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】を指揮するようですが、、、いつもの如く海外での出来事は現地に行って見ないと何が起こるか判らない状況…。今回も詳細はほとんど判らないままの出発となります。仮にあっても現地での臨機応変さが要求されますし。何よりも、さすがに本場の英語圏じゃぁ会話が成り立たないだろうし…悪銭苦闘しそうです…。大学の同期でありサクソフォーン奏者の浅利真くんも花咲徳栄高と共演することもあって一緒なので、それが唯一の救い!明日の尚美を終えてから急いで準備をして、木曜日のお昼に浅利くんと2人でシアトルに向けて出発!

△ 桜桃の実る季節〜山形大へ!

11月 15, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は山形大学吹奏楽団の第30回記念定期演奏会で世界初演となる14分の大作【「桜桃の実る季節」〜 大地に輝く紅い宝石】(山形大学吹奏楽団OB会委嘱作品)の立ち会い練習のため山形へ向かいました。自宅でギリギリまで仕事をして寝不足での出発だったのでグリーン車にて心地よく移動しました!冬の東北方面の新幹線は寒い時があるので、ここならば毛布も置いてあるので安心!シアトル出発直前ということもあり今は絶対に風邪をひいてはいけない状況。違った意味でも気を遣います。。。ということで栄養もつけなくては!と思い種類豊富なお弁当を購入!とっても美味しかったです!

今回のOB会委嘱作品の窓口であり、きっかけを作ってくださった山形県吹奏楽連盟事務局次長を務められる岩井宏樹先生と合流し山形大学へ向かいました(委嘱の経緯に関しては以前の【やぎりん日記】をご覧ください)。合奏場へ到着すると既に演奏スタンバイ!恐らく80名近い人数。今回の作品は第3部のメインばかりではなく、第3部はこの曲のみの演奏ということもあり、とても気合いの入った熱い演奏を聴かせてくれました!指揮者はワラちゃん、こと藁科徹郎くん。東北大会の時の指揮も良かったけれど今回は更に磨きのかかった表情豊かな指揮。初演の曲はモデルになる演奏が無いだけに学生さんたちでここまで音楽創りをされたことはかなりのご苦労があったと思います。しかしながら1音1音に気持ちを込めて演奏してくれていて委嘱元のOB会の岩井先生も満足の表情。そして更にメンバーの皆さんに曲のイメージを説明すると、どんどん音楽が変わっていきます。驚くほど反応が早い!皆んな真剣な表情で吸収しようとしています。学生さんたちが農家へ取材したり、関連する新聞などの記事を集めてくれました。【桜桃=さくらんぼ】の1つ1つがキラキラと輝き出し壮大な大地に広がる様子が本当に伝わる演奏。本番が楽しみです!定期演奏会12月11日(土)の詳細はこちら。多くの皆さんと会場でお会いできるのを楽しみにしています!

終了後は岩井先生と学生さんの代表と懇親会。岩井先生は「今日は学生が本当に喜んで演奏しているのを見れて良かった、何度も感動でウルってきました」と何度もおっしゃってガンガンお酒を呑んでいたのが印象的。こういった熱い先輩を応援団に持つ学生さんは幸せですね。学生さんたちからも定期演奏会に向けての熱い想いをたくさん聞かせて頂きました。素直な人柄がとても伝わる時間でした。写真は今回の演奏会の重要人物である指揮者の藁科くん(左)、さとみん、こと川村さとみ、さん(右)。そして懇親会の様子。

2次会は少人数で、お魚くんたちを食べました!かなりお酒を呑んだ気がします。。。明日は大丈夫か。。。楽しい一時でした。

☆ シンガポールより

11月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は水曜日。講師を務める尚美ミュージックカレッジ専門学校の授業の日。16時に任務を終了し池袋に向かいサンシャインシティ・プリンスホテルにチェックイン!今日はシンガポールの友人Steven Phua氏が日本に来ているとのことでミーティングとウェルカムディナーが開催されました。写真はホテル25階の部屋より。

18時にSteven、そしてクラリネット奏者の三浦幸二さんとホテルフロントで待合せをして喫茶店にて打合せ開始。話題はもちろん私の書いた2011年のシンガポール課題曲【MEMORIES OF FRIENDSHIP】【THE SINGAPORE FLYER】から始まりましたが、彼の聞きたいことはむしろシンガポールのYuying Secondary School(中学校)の委嘱で先日書いた【A Tone Poem for Wind Orchestra“Like the Eagle, We Soar and Rise”】の解釈について。彼の友人であり指揮者であるFaizal Bin Othman氏からの質問事項を基に打合せをしていきました。話によると同中学校は12月に日本の演奏旅行を企画しているらしくユーフォニァム奏者の三浦徹先生との交流から12/18に国立音楽大学の学生さんと中学生の合同バンドで同曲を日本初演するとのこと。残念ながら私たちはシカゴのミッドウエストクリニックに参加している時期と重なり初演に立会えません。

19時にウインドアート出版代表の神長一康さん、サクソフォーン奏者の浅利真さんが到着し5人でディナーを!ホテルのビュッフェスタイルレストランにてビールと共にたくさんの料理を食べた後にStevenに居酒屋をご紹介。おでんや焼き鳥、つけ麺など日本独特のものを食べて頂き我々はワインのボトルを空けていきました。タイのバンドがコンクールで【カッパドキア】を演奏し賞金何百万も獲得したにも関わらず、その楽譜は不正コピーのためウインドアート出版や私には1円も入って来なかった話題やアジア諸国で【太陽への讃歌】の人気が上昇している情報など興味深いお話を伺うことができました。1月にシンガポールで開催される課題曲クリニックでの再会を約束しホテルまで見送りました。

私もせっかくホテルを取っているので浅利さんと2人で来週からのシアトルで開催されるWestern International Band Clinic 2010の打合せを深夜2時近くまで。このクリニックではスウェアリンジェン氏やヨハン・デ・メイ氏もいらっしゃいますが、浅利さんも私も重大な任務を課せられています。著名人たちと共に舞台に立てる喜びと共に本場の英語圏であるアメリカでの〈言葉の壁〉を2人とも心配しているのも事実です。海外ではこれまでも悪戦苦闘してきましたが今回は最大級のプレッシャーとの戦いになりそうです。ですがどんなに頑張っても今から急に英語がペラペラ話せる訳では無いので運命に身を任せるということで解決。成田空港での再会を約束しミーティング終了、しかしラーメン終止も忘れずに。。。かなり呑んで記憶が曖昧です。。。

☆ 松山中央高校訪問!

11月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

松山のホテルで目を覚ます。普段あまり寝てないせいか何度か起きてしまいましたがトータル8時間も寝るこてができました。目がいつも以上にパッチリ!肌もツルツル!最近、肌がカサカサしていましたが寝不足が原因だったのだと再確認するほどの違い。体調がかなり良い!睡眠がいかに大切かを知った輝かしい朝を迎えました。10時に愛媛県立松山中央高等学校吹奏楽部顧問の土居俊一先生と待ち合わせし昨日出会ったばかりの阿部竜之介先生が指導されるBrass Band Cameliaの見学を!松山中央高校の練習が午後からと伺い時間に余裕があったので刺激を受けにお邪魔しました。阿部先生はフランス、ドイツ、ハンガリーで勉強されたトロンボーン&ユーフォニアム奏者で昨日初対面ではありましたが人柄の豊さに何か感じるものがあり、どんな指揮をされるのか、どんなご指導をされるのかとても興味を持ちました。バンドの雰囲気はとてもアットホームですが阿部先生の的確な指摘と楽器を用いての具体的な説明で楽しい雰囲気の中でも密度の濃い練習となっていました。

昼食は土居先生や講師の先生方と共に丸亀製麺という讃岐釜揚げうどんを食べに。さすが土居先生!こんなに美味しい、うどんは生まれて初めてかも!と思うほどの歯応えと旨味!国内でここまで驚くことは最近ありませんでしたが本当に驚きました!更に皆さんはアッと言う間にスピーディーに食べてしまう。初心者の私はあまりの歯応えで苦戦してしまいました…。更に驚くのは「うどんは噛まずに飲むんですよ」という言葉。なるほど岩手の冷麺と同じ感覚なんだ!まだまだ知らないことがあると勉強になりました。今後うどんは四国以外では食べれない感じです。うどんは“飲み物”なんですねぇ。

松山中央高校に到着し練習開始。土居先生との出会いの作品【輝きの海へ】を聴かせて頂きました。土居先生は今年同校に赴任されましたが同校がこれまで「歌うタイプ」の作品を演奏する機会が少なかったので、あえて一、二年生の新体制になったバンドで選曲されたとのこと。生徒さんの明るい笑顔が印象的でキラキラした表情で私の要求に次々に応えてくれました。土居先生には前任校である愛媛県立南宇和高等学校吹奏楽部の委嘱作品【死者の支配する国】を作曲するにあたって多くのことを私に教えてくださいました。土居先生の人間性と指導力に私は心より引かれ尊敬していますし、きっと私が話す内容は既に土居先生はお分かりになっているはず。それでも尚、土居先生が私を必要としてくださったことは本当に嬉しいことでした。5年ぶりに私の指導を見られた土居先生は“いつも大人しめの生徒たちが本当に楽しく合奏していました!”と喜んでくださったのが何よりの喜びでした。写真はお迎え黒板?と指揮をされる土居先生。

練習終了後は記念撮影。写真右はクラリネットのコーチの小野明歩さん。土居先生の指揮で【死者の支配する国】を熱演した南宇和高校の卒業生の一人。現在は高知大学でクラリネットの勉強されています。振り向けば何かを美味しそうに食べている娘でした!食べているのは保護者の差入れの手作りパン。

本来ならば昨日、眠気に負けた分もう一泊して土居先生と語り合いたいところでしたが〆切も多いので急いで空港へ向かいました。空港へ向かう途中で東北福祉大の仮編集CDを聴いて頂きましたが土居先生は「福祉大上手い、こんなふうに演奏できたら!」と、とてもお気に入り頂けたのでホッとしました。関係者だけで聴いていてもどうしても客観性に欠けるので本当に良かったです。空港にて土居先生、阿部先生と3人で語り合いながら大好物の“鯛めし”とビールを楽しみました!とてもとても充実した1日でした!帰って仕事しなくては!

◇ 愛媛へ!

11月 06, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は愛媛県に久しぶりに伺う日。愛媛県立松山中央高等学校吹奏楽部顧問の土居俊一先生にお会いするためです。出発は夕方なのでそれまで追われている作品を少しでも書き進めてからの旅となります。実はここ2日ほどほとんど寝れていない状況…。作曲だけではなく東北福祉大CDの編集やジャケット原稿に関する準備、書いてきた作品の初演プログラムノートの原稿作成、シンガポール文部省との苦手な英語でのほぼ毎日のメールのやり取り、尚美の授業の資料作成など更に事務的なことを含めれば…。残念なことに机に向かっていて時々意識を失うようになりました…。【マチュピチュ】を書いていた5年前は4~5日一睡もしなくても集中して作曲できたのに…。つくづく歳をとったと感じます。さて本日は明日の愛媛県立松山中央高等学校への訪問のための移動のみ。土居先生といえば愛媛県立南宇和高等学校吹奏楽部顧問としてのイメージの方がこのブログを読まれている皆さんにはピンと来るものがあると思いますが、本年より転勤され新しいバンドで気持ちを新たにご指導されています。空港に到着すると近郊の先生方や教え子の皆さんと共に宴会を開催してくださり楽しい一時を過ごさせて頂きました。写真は愛媛の皆さん。

美味しい料理とビールを摂取したことで後半は睡魔に襲われ記憶が曖昧ですが、健康的にラーメン終止もせずに23時前にはホテルへ到着!気づくと深夜の3時…。着いた途端、寝てしまっていたようです…。自宅じゃない!もっと寝ていいんだ!(基本的に作曲は自宅でしかしません)幸せな時間を過ごしました!写真は美味しかった愛媛おでん。

☆ CD「ひと夏の恋」音源サンプル公開!

11月 05, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

東北福祉大学吹奏楽部全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念・八木澤教司吹奏楽作品集CDVol.4【「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…】に関する多数のお問合わせ、そして温かいメッセージを頂きとても嬉しく思っています。発売時期に関してはまだはっきりと予告できませんが11月下旬から12月上旬あたりを予定しています。もちろん私の公式ホームページからも特典を付けて先行予約などをする予定でいますので随時チェックをして頂けましたら幸いです。「今回のCDは知らない曲ばかりなので情報をお願いします」という声が高まっていますのでまだ最終版ではありませんが少しばかりサンプル音源を公開したいと思います。大学生たちのエネルギッシュなサウンドが圧縮されたmp3からでも体感できると思います(実際のCDはもっと音質が良いです!)。

【1】ファンファーレ「天と大地からの恵み」解説サンブルmp3

CDの1曲目を飾るのは栃木県で活動する小山市交響吹奏楽団結成30周年記念委嘱作品。現在、デ・ハスケの2011年の新譜としてリリース予定のこの曲はエネルギッシュかつハートフルに歌い上げるファンファーレ。私の指揮による演奏で収録しています。

【4】行進曲「故郷の想い出」解説サンブルmp3

福井大学吹奏楽部の第30回記念定期演奏会委嘱作品。同じ大学生のために書いた曲ということもあり選曲してみました。数少ない私のマーチの1つで、こちらもデ・ハスケの2011年の新譜としてリリース予定。松崎先生の指揮による演奏で味付けは全面的に先生に託しました!松崎先生の解釈は、なるほど!と勉強になりました!

【5】「ひと夏の恋」〜けやきの気に抱かれて…解説サンブルmp3

東北福祉大学吹奏楽部が全日本吹奏楽コンクール3年連続出場記念して献呈した作品。まさにこのCDのメインにするために書き下ろした最新作。松崎先生の渾身の指揮と学生さんたちの表情が見えるような熱演でライヴ感覚が楽しめます。何日も徹夜して書いた苦労が実るべく満足の演奏です!

【10】「ザ・ウエスト・シンフォニー」第4楽章:地平線に沈む日輪は紅に燃え解説サンブルmp3

第1楽章「草原の蒼き狼」がダグラス・ボストック氏の指揮、東京佼成ウィンドオーケストラでレコーディングされて以来7年の年月が経ち、ようやく全楽章がCD化することができました。スタミナの必要とされるかつ約35分の作品を本当に学生さんたちは頑張ってくれました。松崎先生もライヴ感と学生さんの集中力が失われぬよう、ずっと立ったままで情熱的な指揮を続けてくださいました。デビュー10周年目にして私自身、夢が叶い更には素晴らしい完成度で大満足です!

【11】クリスマス・ファンタジア解説サンブルmp3

精華女子高等学校吹奏楽部の委嘱作品。顧問である藤重佳久先生のご要望で定期演奏会のミュージカルステージのために作曲。こちらも福祉大のいつもとは違った一面が楽しめる録音になっています。発売時期がクリスマスシーズンなので選曲してみました!

【12】合唱と吹奏楽のための「あすという日が」解説サンブルmp3

「吹奏楽と共に奏でられる爽やかなクラス合唱曲を!」というご依頼に基づいて、2006年8月に大阪で開催された「第30回全日本合唱教育研究会全国大会」のために作曲。初演は大阪市立文の里中学校クラス合唱、吹奏楽部の皆さんによって行われています。既に教育芸術社のクラス合唱向けの混声合唱曲集「ニュー・コーラス・フレンズ」「TOMORROW」などでピアノ版は知られていると思いますが、吹奏楽版は出版されているにも関わらずまだあまり認知されていませんでした。レコーディングの最終日に学生さん全員が参加し気持ち良く4日間を締めくくれるように選曲してみました。何と松崎先生も歌で参加して頂きました!

このように1つ音楽会の舞台を想定した選曲になっています。「コンクール選曲」というニュアンスで期待されていた方々には今回はご期待に添えないかもしれませんが、普段、音楽を聴かれない方々でも楽しんで頂けるCDを目指していますのでご理解ください。ワコーレコードの西村和幸さんは最終の調整に入っています。発売に関する情報はもうしばらくお待ちください!

◆ 松崎泰賢先生が我が家へ!

11月 02, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日の夕方頃に東北福祉大学吹奏楽部音楽監督&指揮者の松崎泰賢先生が千葉県市川市にある我が家を訪れました。仙台フィルハーモニー管弦楽団トロンボーン奏者という顔をも持つ松崎先生はここ数日間オケの仕事の関係で千葉に滞在されているとのこと。先日、レコーディングを終えた東北福祉大のCD仮編集を聴ける環境がそんなことで無いとのことなので、確認に時間が限られていることもあり臨時に我が家にてCDを確認しながらのミーティングを行うことに。お互い指揮をした当人なのでちょっとしたことでも気になるもの。しかも松崎先生はトロンボーンのソロも演奏していますし、私は全ての作品の作曲者でもあります。当然ながらお互い多くのコダワリがあります。ですが一般に販売させるCDなので“自己満足”になってしまってはいけないと「客観的にざっと1回通して聴きましょう!」という予定でした…が、結局は4時間近くもミーティングが続きました…。何度も同じ場所を聴いて「八木澤さんここの音程がどうしても…」「松崎先生、ここの発音がちょっと…どうですかねぇ」といったお互い感じることを列挙。しかしながら「八木澤さん、ここはレコーディング4日目で体力の限界を超えた状況でよく学生は頑張っていますよ、このままのライヴ感がむしろ良いですよ」「松崎先生、ここは先生らしい表現ですし、学生さんの想いが音を通して伝わってきますよ、このままのテイクで行きましょう!」など 互いマイナス面だけでは無く、学生さんたちの集中力の限界を超えたレコーディングへの頑張りを讃える話題が多くなり最終チェックを無事に終えました。一方、電話にて実際にレコーディングエンジニアを務めたワコーレコードの西村和幸さんは「八木澤さんの音楽に合ったサウンドを持ったバンドですね、多くの八木澤ファンに親しまれるCDになりますよ」、レコーディングディレクターを務めたウインドアート出版代表の神長一康さんは「全体的に音楽が感じられるライヴ感のある演奏でスゴイよ、選曲も今回は特に良かったんじゃないの、ウインドアートの契約曲は少ないけど…」と、それぞれGOサインが出ました。又、現場にも応援に駆けつけてくださったクラリネット奏者の三浦幸二さんにもあえてスコアを見ずに仮編集CDをチェックして頂きました。「ウエスト・シンフォニーの録音が何よりも凄い!体力のいる30分以上かかる大曲をよくここまで吹けますねぇ、八木澤さんの作曲した若き時代の勢いがそのまま感じられますよ!」と大絶賛!細かいところはもう少しチェックし修正は加える必要があるものの、大まかな方向性が本日、確定することが無事に出来ました。ご協力頂いた皆様に頃より感謝します。

終了後、松崎先生と共にCD完成の前祝いということで私のお薦めする沖縄料理「たから」(JR総武線・本八幡駅下車)にて生オリオンビールで乾杯!今日は4年間の中で最も松崎先生の笑顔を見たような気がします。グルメな松崎先生に料理にもご満足頂けたようで良かったです!先生も私も「頑張った学生に早く完成品を見せたい、聴かせたい!」という話題に尽きます。今回のCDレコーディングは長い日程を共に過ごしただけあって、より松崎先生のお考えや音楽性の素晴らしさを再確認させて頂きました。それにしてもプロのオケマンとしての精神と音への集中力をこれだけ近くで感じると、まだまだ自分は勉強不足だと思います。11月下旬の東北福祉大の福岡遠征でも多くのことを学ばせて頂きたいと思います。今年はシカゴのミッドウエスト・クリニックと重なってしまい定期演奏会にはお伺いすることが残念ながら出来ません。先約でオランダのデ・ハスケ社の社長とのミーティングや委嘱を頂いているニューヨークの大学バンドとの打合せなど多々ありアメリカに9日間滞在する必要があります。結果として東北福祉大の皆さんとは福岡公演にてお別れとなってしまいます…。しかしながら4年間の節目を飾るものになるよう福岡公演も全力で頑張りたいと思います!【福岡工業大学吹奏楽団&東北福祉大学吹奏楽部のジョイントコンサート(11/27)に関してはこちらをクリック!】