やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 3月, 2010

☆ シンガポール第3日目【本番】

3月 20, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は12時に待合せをして昼食を取ってからいよいよ今回のメインである【Satoshi Yagisawa “LIVE”】のコンサート本番。既にチケットは完売し満席になるという話とVIP来賓用のサインをしながらのランチ。大きくてパクッと食べれないハンバーガーほ食べましたぁ。会場はVictria Concert Hallという歴史のあるホール。練習開始まで時間があったので客席で休憩。写真はホールの音響に関して語るNTU Symphonic Band(大学)の指揮者である大浦武洋先生とクラリネット奏者の三浦幸二さん。後ろに見えるのは本番で1曲自作自演をするため必死に譜読みを行うウインドアートの神長一康さん。体調は今日も微妙とのこと。薬を飲んでの参戦とのこと。

リハーサルの時間は限られていました。楽器の配置や音響が違うため多少戸惑いもありましたが“本番は音楽で会話をしましょう!”と呼びかけ、約束事の確認のみとして、後はお互いの呼吸を感じてライヴを楽しむことにしました。写真はリハーサル。

リハーサルを終えると何かとバタバタ忙しい。お弁当(日本のカツ弁当)を数分で食べて、新聞社の取材などを受ける。そうしているとNTU Symphonic Bandの学生さんたちが遂に話しかけてきてくれました。写真を撮ったりサインをしたり40分をコミュニケーションの時間として本番ギリギリまで過ごしました。学生さんの中の数人は昨年の精華女子高等学校吹奏楽部のクラリネット指導の時に見学に来ていた方と偶然な縁まで発覚。そう、あの時に一緒に藤重先生と共に“お休みのポーズ”で写真を撮ったメンバーなのです。又、学生さんたちは私のCDを以前から持っていたようで片手に持ちながら話しかけてくれる。しかも“写真とってください”“サインください”と日本語まで覚えて来てくれているのです。更にはパーカッションパートには交換留学生として、たまたま今回の本番に乗ることになったという秋田の大学に通う学生さん(後にハルナぴょんと命名)とも出会い、彼女は東北福祉大に先輩や友人がいるといった不思議な縁まであり、更には尚美卒業で現在シンガポールに留学中の鶴田灯さんまで舞メンバーに加わったのです。この時間はリハーサルよりも重要な濃い時間となりました。写真は在シンガポール大使館・特命全権大使を務められる山中誠氏ご夫妻と共に。今回は山中氏をお招きしてのコンサートということでとても注目される公演となりました。

本番にはユーフォニァムの三浦徹先生も駆けつけてくださり興奮状態の満席の聴衆に囲まれて無事に終えることができました。ライヴならではのキズも少々ありましたが、集中力の高い演奏とエネルギッシュな音楽が客席に響き渡りました。今の語学の問題を抱える私にとってはベストを尽くせたのではないかと思います。演奏者の熱意はもちろんですが大浦先生のサポート、三浦徹先生のアドバイス、そして三浦幸二さんや神長さんがいなくては成功は無かったと思います。関係者の皆様に心より感謝しています。演奏終了後はお客様へのサイン会と写真撮影をホール使用時間限界まで行い、今回の任務を無事に終えることが出来ました。終了後は関係者で打上げ。シンガポールでは学生さんを含めた打上はやらないとのこと。せっかく意志が伝わり出したのに残念!でも、舞台上でたくさん音で会話できたので良かったです!改めて音楽は“ハート”だと感じた旅となりました。最終的に昨日同様に三浦さんと2人で2次会を行い、さすがに疲労がありホテルで休むことに。でも明日は5:45にホテルを出発。2時間くらいしか眠れない…。とにかく楽しかった!

● シンガポール第2日目

3月 19, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨夜はあまり寝付けなかった。やはり英語が思うように話せない悔しさからです。私の実力の限界値まで出して上手く行かないならば諦められますが、上手く言葉(英語)で指示が出せない、コミュニケーションが取れないために良い演奏が出来ないことは悔しい、以前に演奏者にとっても失礼。物理的に限界があったとしても精一杯の想いは伝えて明日は彼らにとって良い舞台にしたい。そんな想いのみで辞書を引いて少しでも直接自分の言葉で伝えられるようにできる準備を午前中いっぱい行いました。

11時に三浦さんとホテルのロビーで待合せ。昨日の状況など話すと「八木澤さんならば大丈夫ですよ」と私が自信を失わないように気遣いをしてくれる。Steven Phua氏とNTU Symphonic Band(大学)の指揮者である大浦武洋先生を三浦さんとお引き合わせ昼食。

昨日とは異なる中華料理店。美味しい料理を食べながら午後から行う、明日のゲストバンドとして参加するRaffles Girl’s School(中学校)の練習が気がかり。運良くこのバンドの指揮者も大浦先生。昨日の反省を生かし、それを再びある夜の大学の練習で生かさなくてはなりません。

学校へ到着し明日演奏して頂く【ペルセウス】の演奏を大浦先生の指揮で演奏して頂く。とても勢いのある演奏で可能性の秘めたバンド。このバンドも私の指揮で明日の本番を迎えるので本日のリハーサルがとても重要。この今しか練習のチャンスはない。早速、私の指揮で練習開始。 前日ということ中学生ということ、そして何よりも言葉(英語)の問題があるため練習の仕方をストーリーに合わせて流れを重視したものに考えました。実は昨日の大学の練習では数小節で止め“5小節目の3拍目のイントネーションをクリアに、そして4拍目のmpの音色が〜”と、かなり細かい指示を通訳して頂いていました。実際、指摘した場所は良くなっていきますが、多くの時間を費やさなくてはならなく、直接私が説明できないため全体の流れを踏まえた話をすることができなかったという反省点があるからです。ギリシャ神話の情景を上手く大浦先生は通訳してくださり、次第に私も本当に伝えたい内容を集約して通訳して頂くコツを掴むことができてきました。生徒さんたちも私の指揮に良くついてきてくれる。微妙なタメや音の方向性も見えて来て手応えの感じる内容のあるリハーサルが出来ました。三浦さんも“いつもの八木澤さんらしい音楽が出ていますよ。生徒さんたちも実力の限界値まで着いて来ているのが判りますよ”とのこと。厳しい神長さんも“まだ細かいところは問題あるが充分なレベルだ”とのこと。何とか無事に午後は乗り切ることが出来ました。生徒さんたちと写真撮影。そしてサイン会をしていると。。。急に三浦さんがクラリネットパートのレッスンに入りました。生徒さんたちはCD【ペルセウス】を聴いて練習していたので、その演奏をしている名古屋ウィンドシンフォニーの三浦さんが楽器を吹き出すと感激の歓声。後半部のコラールを生徒さんの楽器を使用して美しく奏で終えると割れんばかりの拍手。一瞬で生徒さんたちを魅了してしまった。そして三浦さんもサインの群れに囲まれました。写真はクラリネットパートと三浦さん。

大浦先生と共に最後の NTU Symphonic Band(大学)のリハーサル会場へ向かいました。早く着いたので学生さんと共に学食(ファースト・フード)で夕食。練習は午後の練習の要領を生かして【サグラダファミリアの鐘】【邯鄲の夢】を無事に終え、昨日一番課題の多かった【ヘリングの朝】1曲を残すのみとなりました。この曲は同じ大学生である東北福祉大学の委嘱作品ということもあってメインに持って来ていました。シンガポールのバンドは日本のように部活動として練習が行えず、中学生も高校生も大学生も週に2回授業として行うのみ。そういった事情を知らずに私は難しい【ヘリングの朝】を選曲してしまっていました。しかも試験などもありなかなか大変な事情だったようだ。昨日はポイントをお伝えした後に“同じ大学生の委嘱作品であること、こういった縁がきっかけで将来はNTUと東北福祉大が交流できるきっかけになれば”という言葉を残して練習を終えていました。1日で演奏が大幅に変わるはずがない、、と覚悟して指揮を降り出すと昨日とまるで別バンドの演奏。細かく指摘したことを100%に近い状態で理解し練習してきてくれている。軽く通した後、感謝の言葉を大浦先生に伝えて頂き練習をすぐに終えることにしました。そして“私は英語は上手く話せないけど遠慮なく話しかけてほしい、明日の本番は細かいことよりもライヴを楽しもう!”と呼び掛けました。あとは私自信の問題だ。彼らは私以上に努力してくれた。私があとはコミュニケーションが取れれば上手く行くはずだ。いずれにしても良い雰囲気で明日の本番を迎えることがてきそうです。

夜はユーフォニァムの三浦徹先生、指揮者のDouglas Bostock氏も含めて皆でホテルのBARで前夜祭。色々な言語が混ざる話題に包まれ深夜12時過ぎに解散。神長さんは相変わらず体調が良くないということなので(ちなみに日本でも調子が良い、という返事を聞くことは年に2〜3回程度なので口癖なのかもしれません)三浦さんと2人で2次会。そして3次会と深夜3時まで行いました。シンガポールは日本よりも街が美しいし治安も良く安心した生活が出来ました。三浦さんに本番に向けてのアドバイスを頂き最終チェックの時間となりました。ちなみに三浦さんは英語ペラペラで店員の女の子と仲良しになっていました(笑)。

● シンガポール第1日目

3月 18, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日は疲れていたこともあり早く寝てしまいましたが、いつも睡眠時間が少ないためか、すぐに目が覚めてしまう。時差は1時間しかないので疲れがある訳ではないので、とりあえず起きよう。部屋の窓から外を眺めるとプールが出現!今日は早速、明後日の演奏会に向けての練習があります。国内ではこれまでに多くのバンドを指揮させて頂く機会に恵まれましたが海外での客演指揮は初めて。何よりも英語の苦手な私にとっては言葉の心配があります…。通訳がいるとのことですがドキドキですね…。とりあえず朝食を神長さんと共に。

午前10時にSteven Phua氏の車で現在、吹奏楽曲の委嘱を頂いているYuying Secondary School(中学校)へ訪問することになりました。学校長や顧問の先生方にご挨拶をした後に生徒さんたちにもお会いしました。最初はとても大人しかったのですが後半は心を開いてくれて笑顔になっていたので良かった。“やぎりんオリジナル・ステッカー”もブレゼントしたら、とても喜んでくれました。写真撮影やサイン会を終えると、もう次の予定の時間!急がないと!

昼食は元・東京佼成ウインドオーケストラで指揮をされていたDouglas Bostock氏と共に。氏とは2003年の京佼成ウインドオーケストラの演奏する【ザ・ウエスト・シンフォニー】のDVD収録以来の再会。私のことを覚えていてくださり、アジア各地で作品が頻繁に演奏されていることを喜んでくださっていました。氏は日本での生活が長かったこともあり日本語もかなりお話になります。

午後からは現在、4月に開催される吹奏楽コンクールに向けて【輝きの海へ】を練習されているYishun Primary School(小学校)へ激励に。指揮は昨日インドネシア料理をご一緒したMohd Faizal氏。顧問の先生も含めて記念撮影。

さて、いよいよ演奏を聴かせて頂くことに。ですが何と通訳の方がいない…。そんな…。写真は必死になって“ヤギ語”で情景を説明している私…。しかしながら演奏は想像をしていたよりもとても素晴らしい!小学生とは思えないレベルで、特に表情豊かな表現とFaizal氏の指揮が深くて良かったです。練習終了後は写真撮影とサイン会。午前中も感じましたがサインを求める姿勢が日本とは違います。日本の場合は列になって順番を待つパターンが多いですが、こちらは私の周りを囲い我先にと色紙や楽譜などを手を伸ばして渡してくる形式。日本では芸能人でない限りこのようなサインの求められ方はしないでしょう。。。今回も“やぎりんオリジナル・ステッカー”をブレゼント!

いよいよ夜は今回ゲストとしてお招き頂いたNTU Symphonic Band(大学)の練習。ですが、その前に夕食とのこと。日本では練習後に宴会のパターンが多い生活なので、何となく慣れない夕食。何よりも練習前なのでお酒が呑めない!夕食は中華料理となりお薦めのラーメンを。但しラーメン終止ではなく開始という感じ。そして、ここで通訳をしてくださるVicky Yuenさんの登場。写真はPhua氏と共に。練習会場に到着すると同大学の指揮者である大浦武洋先生と再会。大浦先生は2005年にシンガポールで開催されたWASBEで【輝きの海へ】を指揮してくださった方で、アジアで八木澤作品が演奏されるようになったきっかけを作ってくださった恩人でもあります。練習は神長さんの指揮をする曲と私の4曲を2時間程度で終えなくてはならないという限られた時間。言葉の問題があって、日本語のように、いつものようにスピーディーな指示が出せない…。何よりも本当に通じているのかの確認も微妙。大浦先生に通訳をお願いして対応するが、当然ながらやはり時間のロスはあります…。合奏にはテンションとコミュニケーションが大切なはずなのに、それが上手くできない。良くトレーニングされているバンドなので私が英語さえ的確に話せればスムーズな練習ができるのにとても歯痒い。時間も限られていたので曲のイメージやアプローチの仕方、テンポの変化などの最低限の約束ごとを中心に大浦先生に伝えて頂き、明日の最後の練習に賭けることとなりました…。

練習終了後はPhua氏と共にホテルのBARでビールを呑みながら打合せ。明日の午前中は観光を予定してくださっていましたが、神長さんの体調も微妙でしたし、何よりも私自身が英語の話せない悔しい気持ちで観光どころではありません…。先程の大浦先生の英語での指示を聞いて、何となく方向性が見えていたので明日の午前中は練習へ向けての予習時間とさせて頂きました。気づくともう深夜の1時過ぎ。すると何とクラリネット奏者の三浦幸二さんがシンガポールに今、到着したとのこと。見聞を広めるために来た、とのことでしたが恐らく彼は私を心配してくださっている気持ちもあったと思います。明日から三浦さんにサポートをしてくださるとのこと、とても勇気が出てきました。当日を楽しみにしてくださっているお客さんのために、そして演奏者の皆さんに楽しんでもらいたい。私が一番頑張らないといけません!

☆ シンガポールへ出発!

3月 17, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

なんとなくお酒が抜けぬ状態ですが、いよいよシンガポールへ出発する日。国内の大移動が続きバタバタした状態での出発となってしまいましたが日本人として恥のないよう頑張ってこなくては!とりあえずは飛行機で7時間休めるので仮眠を取って挑もう。成田空港でウインドアート出版の神長一康さんと待合せ。神長さんも何かと忙しかったようでスッキリしない症状…。神長さんの心配は現地で食中毒などにかからないかどうか、というものが強いようです。

結局、飛行機では映画「2012」や「ドラえもん」を見てしまい、お酒をたくさん呑んだにも関わらず、あまり寝れずに現地へ到着。空港では今回コーディネートをしてくださったSteven Phua氏と何と我が国を誇るユーフォニァム奏者の三浦徹先生がお迎えにいらしてくださっていて、ホテルチェックイン前にウェルカムディナーということになりました。レストランにはシンガポールのバンドディレクターであるMohd Faizal氏もいらしてくださり5人で食事。何と早速、インドネシア料理のお出まし!不思議な味でした。。。とにかく量が多く食べきれませんでしたが貴重な体験をさせて頂きました。そして不思議なデザートも頂き、その後、ホテルへチェックイン。まだ21時頃だったので三浦先生と神長さんと3人で軽くBARで乾杯!インドネシア料理屋にはアルコールが無かったのです!三浦先生にはアジアの吹奏楽事情に関する情報を教えて頂いたり、アドバイスを頂いたりして明日からの不安が少し軽くなり本当に助かりました。ただ、三浦先生とは明日から別行動…。果たして神長さんと2人で乗り切れるのか!

☆ 尚美の謝恩会!

3月 16, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

明日はいよいよシンガポールへ旅立つ日。ですが今日は東京ミュージック&メディアアーツ尚美の謝恩会のために東京プリンスホテルまで行きました。明日の準備がまだ完全ではないので不安を持ちながらの参加でしたが、師匠である佐藤正人先生がいらしていたので結局遅くまで呑んでしまいました(笑)。 写真は佐藤先生と!

今日は先輩作曲家でもある高橋伸哉先生や大学時代より仲良しの作曲家・広瀬勇人さんとも久しぶりの再会!写真(左)は広瀬さん(右)と高橋先生(右)。そしてもう一枚の写真(右)は左から広瀬さん、やぎりん、そしてデビューが一緒の作曲家・坂井貴祐さん。こういった業界人が多数当たり前のようにいるのが尚美の面白いところかもしれません。そして本日、卒業式を終えて謝恩会に出席した主役である学生さんたち。これから厳しい社会に仲間入りしつつも夢を追う姿はとても素敵ですね!エキスパートな先生方から学んだ知識を生かして大いに活躍することを心よりお祈りしています。最後に学生さんたちも記念撮影!今日はビール、ワイン、カクテル、ウイスキー、カルヴァドスなどかなり呑んで酔ってしまいましたぁ…。明日の準備をしなくては…。シンガポールでの任務は無事に遂行できるのか!とりあえず明日も7時間乗る飛行機で思いっきり呑みます!

△ 長期留守のお知らせ

3月17日(水)〜3月21日(日)の5日間はシンガポール滞在中のため留守にします。この期間はパソコンメール及び、携帯電話&メールは確認できません(国内に戻ってから受信します)。よって返信が遅れご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。

▲ 三浦さん再び本八幡へ!

3月 14, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

旅が終わり遅れていた作品を誠意を持って進め一段落着いた本日、何とクラリネット奏者であり、大学の先輩でもある三浦幸二さんが再び東京にいらっしゃるという情報をキャッチ。しかも前回の本八幡のBARを気に入ったご様子で再び本八幡にいらっしゃる雰囲気。これはご接待をしなくては!三浦さんの本八幡到着に合わせて事務作業を終わらせ駅にお迎えに!そして食事をされていないとのこと!時々利用している生のオリオンビールが呑める本当に美味しい沖縄料理店をすぐに予約。今日は珍しく地元のメニューを写真に収めてみました。写真は三浦さんとポークチャーハン。下記の写真群はパパイヤのサラダ、とうふよう、海ぶどう&ゴーヤチャンプル、そしてソーキソバ!他にもたくさん三浦さんに食べて頂き彼はとてもご機嫌!特に、海ぶどうが好きだったようで、こんなに新鮮なのをたくさん食べれて幸せとのこと!又、珍しい“ハブ酒”を呑んで頂いたり泡盛などお薦めして呑んで頂きました。三浦さんはかなり酔ったご様子でドイツ語しか話さなくなっていました…。

次に二次会として前回ご案内したBARに再び。今回はスコッチ系ではなくグラスワインで乾杯した後に、写真のUボートというカクテルを呑んで頂きました。グラスの中の小さな小瓶にはハーブのリキュールが入っているようで、爽やかな味わいだったようです。そして仕上げはやはりラーメン終止。日曜日かつ深夜2時過ぎということもあり行きたかった店は閉まっていたのですが、何とか1軒開いていたので良かったです。三浦さんはチャーシューメンを汁まで全て飲んでいましたが、私は写真の味噌わかめラーメンに止めました。大した違いはありませんが…。三浦さんは何と急遽シンガポールにまでご一緒される計画になり益々現地での活動が盛り上がりそうです。ほとんどドイツ語で話されていたこともあり理解できなかった部分も多かったですが何よりもご機嫌で良かったです。

■ 茅ヶ崎へ!

3月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今年になって一番初めに完成した作品は北陵ウインドアンサンブルの委嘱作品【パンドーラの箱】。そうギリシャ神話でお馴染みの有名なお話です。団体名が一見、一般バンドのように感じますが茅ヶ崎北陵高等学校の部活名称で演奏するのは高校生です。顧問であり指揮者の丸山透先生とは年末の忘年会以来の再会となります。本日は引き続きクラリネット奏者の三浦幸二さんも行動を共にします。忘年会で丸山先生に出会って以来、そのお話に興味を持ち一度練習を訪れてみたかったとのこと。プロの奏者なのにこの謙虚でフットワークの軽い姿勢は本当に尊敬できます。その姿勢に敬意を表して松本〜新宿までの乗車券&特急券をプレゼント!記念に写真撮影!三浦さんは社内でおにぎりを2つミックスサンド、カツサンドなどかなり食べていました。仕上げにアイスも食でてフルコースです。恐るべし!

茅ヶ崎駅まではるばると。そして最寄りの香川駅へ。生徒さん2人が迎えに来てくれていて一緒に学校までテクテク歩いて行きました。“中学校の時から八木澤さんの曲をたくさん演奏していました”“お会いできて嬉しいです!”という笑顔に長旅の疲れが飛んでゆきました。今日でこの長いツアーも終わり。最後まで気合いを入れよう!練習時間はたっぷり。曲のイメージや歌い回しなど八木澤コラールのツボをお伝えすると、みるみる良い演奏になっていきます。試験明けで久しぶりの合奏とのことでしたが、それを感じさせない集中力の高い演奏。そして何度演奏しても一切疲れの見えないサウンド感には三浦さんも脱帽。この一週間はあらゆる場所で、あらゆる世代の演奏を聴いてきましたが、本当にどこも個性豊かで熱意のある演奏。本当に幸せな一週間です。練習が終わるとサイン会場が設置されていて、三浦さんと共にサインを行い既に19時。丸山先生と三浦さんと3人で宴会。丸山先生の行きつけのBARでビール、ワインを楽しみながらピザとチーズを食べました。丸山先生のお話には三浦さんも私も大変刺激を受けました。又、三浦さんは今使用している楽器は中学の時にご両親から買って頂いたものだという新事実を聞きました。新しい楽器を購入するのも良いことだけどこの楽器に代るものは無いという感動的なお話まで聞かせくれました。シカゴでクレジットカードを盗まれても、楽器だけは離さなかったのはそういう理由があったのか、と改めて三浦さんのこの心意気に惚れ込みました。気づくと22時過ぎ。急いで帰らないと。

三浦さんはまだホテルを決めていないようなのでとりあえず東京方面の電車へ。東京に着いても丸山先生との話題や名古屋、松本での話が尽きない。私は〆切やメールチエックなどで今日中にどうしても本八幡まで帰らなくてはならないことを伝えると最終的に三浦さんは本八幡まで行きます!との気合いぶり!私は申し訳ないと思いながらBARとラーメン屋で接待するので本八幡で語りましょう!という意外な展開へ…。東京から本八幡は近い。すぐにラーメン屋で味噌ラーメンの大盛りを食べて頂き、その後ゆっくりとBARにて深夜2時まで語り合いました。この歳になっても大学時代のノリで生活できているのは幸せです。明日からはまた徹夜で作曲開始!シンガポール遠征まであと僅か。現地でのスケジュールがようやく届くと、演奏会には日本大使館からの来賓、ラジオ、新聞の取材、ワークショップなど国内以上にハードな様子。現在、シンガポールに滞在中である作曲家の伊藤康英先生からもメールを頂き、現地では私が訪れることを本当に楽しみにしてくださっているご様子。シンガポールは36度の気温が続いているとのこと。語学の壁以上に体力も心配なところです。

△ 松本へ!

3月 09, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は名古屋から松本へ。このツアー7日目となります。仙台〜札幌〜名古屋〜松本となかなかハードです。松本駅に到着すると音楽社へ向かい信州のミヤサカで知られるヤリ手営業マンの宮坂さんにご挨拶と共に注文していた指揮棒の選定。なかなか地元で楽器店に行く機会が無いので、こういった機会に購入するのが一番。宮坂さんは指揮棒に関しても知識が豊富で本当に凄い。来週のシンカボール遠征用に宮坂さんに相談しながら3本ほど購入させて頂きました。視野新は指揮棒を吟味する宮坂さん。さて、松本は現在、数年ぶりの大雪、こんな季節外れに異常気象です。実は今日の夜は昨日も一緒だったクラリネット奏者の三浦幸二さんが松本にいらっしゃいます。宮坂さんに言わせると三浦さんがシカゴから雪を呼んだ!とのこと。

夜は松本市民吹奏楽団の定期演奏会の練習。そして終了後は三浦さんをゲストに招いての懇親会。三浦さんはこの“やぎりん日記”を愛読していることから松本名物の山賊焼き、馬刺を食べるのが夢だったとのこと。遂にその夢が叶います。写真は生姜焼き丼を食べる前の三浦さん。大雪にも関わらずクラリネットパートを中心としたメンバーが懇親会に参加。三浦さんと色々な話で盛り上がっていたようで良い機会となりました。

12時を過ぎた頃で雪が危ないため解散。三浦さんと私はラーメン終止を行った後に以前、宮坂さんと行ったBARに行きました。三浦さんはハイランドパークが初だったようでとても喜んでいました。それにしても三浦さんは松本市吹の演奏をずっと大絶賛していました。三浦さんに評価して頂けるのはとても嬉しいです!明日は三浦さんと共に神奈川へ向かいます。この旅も明日で終了。頑張ります!

ちなみに前回、松本市民吹奏楽団の練習後に開催された宴会にゲストにいらしたのはトランペット奏者の依田泰幸さん。依田さんと、三浦さんは偶然にも武蔵野音大の同期で共に私の一つ上の先輩となります。上記は前回の懇親会の様子。

◎ 春日井西高校!

3月 08, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日は愛知県立春日井西高等学校吹奏楽部定期演奏会の客演指揮の練習日。飛び回る生活のため今日しかタイミングが合わず、あとは本番の練習のみとなります。同高校の顧問である橋本毅先生はデビュー当時から応援してくださっていて、5月のバンドクリニックの時に今回の20回年記念定期演奏会の客演指揮のお話を頂きました。ただこれまで学校には一度も訪れたことがなかったので今回は楽しみです。お昼はクラリネット奏者の三浦幸二さんとお会いして昼食を。名古屋名物の味噌カツ…。またまたカロリー高め。というか高過ぎです。ここ最近、お腹が空かない状態で食べることが多く、確実に身体は食物を求めていない。でも、名物なので食べてしまう…。三浦さんも今日はオフなのでせっかくなので春日井までご一緒してくださるとのこと。昨日出会ったばかりの若手サクソフォーン奏者の伊藤海津音さんも“吹奏楽の指導にも興味あります”と、いらっしゃることになる他、CD【ペルセウス】のレコーディングでお世話になった名古屋ウィンドシンフォニークラリネット奏者の深尾早苗さんも母校ということもあり練習にいらしてくれました。春日井西高の生徒さんは実に反応が早い。練習曲は【モーセとラメセス】でしたが、ちょっとしたポイントを話すとすぐに対応出来ます。三浦さん、深尾さん、伊藤さんにも楽器に関するワンポイントアドバイスを頂き、更に良い雰囲気に!まだまだ練習の余地はありますが本番はきっと良い演奏をしてくれると思います。私の方がもっともっと勉強をして本番にのぞみたいと思います!

夜は名古屋駅付近で八木澤作品に縁のある方々を集めた三浦さんの主宰による懇親会。ですが、私たちは練習の関係で遅れての参加となってしまいました。三浦さんに代って宴会を仕切ってくださったのはNPO法人吹奏楽振興ネットワークの劉昌彦さん、参加者は蟹江中学校の辻井直行先生、暁中学校の佐藤貴子先生、左京山中学校の吉田祐介先生といった八木澤作品の演奏に関してベテランの先生方、そして名古屋ウィンドシンフォニーのコントラバス奏者である丹治清貴さん青山小枝さん、昨日もお会いしたサックス奏者の藤原愛子さん、先程までご一緒だったクラリネット奏者の深尾さん、オーボエ奏者の石田正さん、フルート奏者の日置智美さんといった豪華なプロのメンバー。そしてナゴヤ・サックス・フェスタで昨日お世話になった遠藤宏幸先生、先程まで一緒だったサックスの伊藤さん、【太陽への讃歌】の誕生には欠かすことのできない東海市吹奏楽団の原健治さんをはじめとするメンバー、作曲家の林愛子さんといった多くの方々が参加されました。プロ、アマ、先生、学生を超えた大交流会となり楽しかったです。作品を通して人と人との交流や縁が生まれることが私は何よりも嬉しいです。終了後は三浦さんと共に二次会をしてお互い身体が疲れたということでマッサージに行きました。足つぼマッサージ。もの凄い痛さですっかり酔いが冷めました…。明らかに身体が悪くなっている証拠でしょう…。

● 名古屋へ!

3月 07, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

早朝よりタクシーで札幌駅へ。今日は新千歳空港から中部国際空港を経由して名古屋へ向かいます。今日は名古屋でナゴヤ・サックス・フェスタというイヴェントの練習が午後からあり、それに間合せての始発飛行機での出発。私の指揮で委嘱作品【フェスティーヴォ!】【輝きの海へ】をやるので遅れたら大変…。ちなみに今回は吹奏楽団ではないのです。両方ともサックスのみの合奏で演奏するのです。小学生から一般まで幅広く公募された100人のサックス吹きが集まり演奏するといった面白い企画。そのためのオリジナルで書いた【フェスティーヴォ!】はもちろんのこと、【輝きの海へ】のサックス・オーケストラ版も初の試み。【輝きの海へ】をこの編成に編曲したのは今回私にお声をかけてくださった大垣女子短期大学ウインドアンサンブル講師の遠藤宏幸先生。どんな人たちが集まるのか興味津々。そんな気持ちの中、新千歳空港で蟹飯し弁当を朝ご飯に!確実にこのツアーはカロリー・オーバーです。身体が重い。どうしよう。昼食は抜きかな…。

名古屋に到着し練習会場へ。到着すると遠藤先生の他、この企画の役員である堀江裕介さん、小森伸二さんと再会。彼らは【アリオンの琴歌】の委嘱団体であるアリオンサクソフォーンカルテットのメンバーでもあります。遠藤先生はイタリア料理食べに行きましょう!と。やはり食べることに。この写真のパスタ1人分だったのですが量多過ぎ。こんな時に限って…。会場に戻るとオーケストラのメンバーが既に集まっていて練習開始。とても反応が早く、どんどん形になっていきました。次回は打楽器も加えての練習。どんな演奏になっていくのか期待が膨らみます。終了後はプロののみのサックス・オーケストラの練習を遠藤先生の指揮で練習とのこと(写真)。懇親会までホテルで休んでいてください、と気を遣って頂きましたが、せっかくなので見学をさせて頂くことにしました。メンバーにはCD【ペルセウス】のレコーディングでお世話になった佐野功枝さん、藤原愛子さん、真室香代さん、そして尾矢幸枝さんをはじめとする実行委員のプロの奏者たちに加え、将来有望な音大の学生さんたちもいました。こういったプロ、アマを超えた皆で一緒に音楽を楽しむ企画は私はとても大好きです。遠藤先生は的確な指示で短時間集中の練習を見事にされていて大変勉強になりました。

練習終了後はプロのメンバーで懇親会。海鮮酒場といった感じの居酒屋でした。若手メンバーの一人、伊藤海津音さんから興味深い質問を受けました。私が学生時代に考えていたことに通じるものがあり、明日のクラリネット奏者の三浦幸二さんが主宰する懇親会にもお誘いするなど、新しい縁があった懇親会となりました。2次会は遠藤先生とラーメン終止。連続5日目。思えば遠藤先生と初めて出会ったのは岐阜のラーメン屋。本当に縁を感じます(笑)。このツアーでかなり体重増えているだろうなぁ。