やぎりん日記

やぎりん!こと、作曲家の八木澤教司の日記です! 日々の体験や感じたことを書いていきます!
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Archive for 12月, 2010

☆ ミッドウエスト・クリニック!(シカゴ4日目)

12月 16, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

昨日はあまりの楽しさに遅くまで呑んでしまいました…。昨日、シャトルバスのパスを入手したクラリネット奏者の三浦幸二さんと共にミッドウエスト・クリニックの会場へ出発!午前中は昨日、初対面であったニューヨークのホフストラ大学の指揮者であるピーター・ボンシャフト氏と打合せ。通訳無しで自力で打合せをするものの、やはり通常会話のコミュニケーションとは違い一苦労…。とりあえず作品の納期、編成、学生さんの雰囲気などを伺うことに成功。そして同大学に通うボンシャフト氏の娘さんがこのポンペイ遺跡をテーマとする委嘱作品の演奏を最後に卒業すること、初演を5月に予定することなどが明らかになりました。 娘さんはホルン奏者で【マチュピチュ】【ナスカ】が大好きであるとのこと、ホルンの活躍する曲にしますと伝えると照れくさそうに喜んでくれました。その後は三浦さんとランチタイム!

午後は昨日、あまりの広さに周りきれなかったブースをチェック。もちろんデ・ハスケのブースには今日も顔を出してヨーロッパの作曲家の皆さんとコミュニケーションを。このブース全体の中で一番目立っているのは、やはりアメリカの大手出版社であるハル・レオナード社。デ・ハスケ社と提携していることもあり私も自動的に関わりを持つことになります。

ブレーン・ミュージックのフロリダ支社であるブラヴォ・ミュージック。何故ブレーンの名前にしないのかと疑問に思う方もいると思いますが、事情を聞くとブレーンは“脳”を意味する発音に聴こえて印象が悪いので、、、との回答。 アメリカ向けに出版された【輝きの海へ】【プリマヴェーラ】の楽譜を発見!【マチュピチュ】のスコアは既に全て売り切れ。目の前で【ナスカ】も売れて行く、社員ではありませんが…、大至急、楽譜の追加発注を要請しました。

またブース巡りをしていると作曲家のデビット・ホルジンガー氏(代表作:春になって王たちが戦いに出るに及んで)と目が合いました。昨年チラッとご挨拶しただけなので覚えていないと思い、軽く会釈で通り過ぎようとしたところ、昨年あったねぇ、といったご機嫌な表情でお声をかけてくださいました。覚えてくださっているのですか?作曲家の八木澤です、と言うと、君の作品は知っているよ、と。CDを何枚も持っている大好きな作曲家に覚えて頂ける何んて光栄です。そして作曲家のティモシー・マー氏(代表作:エンデュランス)も再会出来ました。

そして今回初めてお会いすることになる作曲家のロバート・スミス氏(代表作:海の男たちの歌、インチョン)。私がデビューした時代に日本で最も注目されていた作曲家だったので、当時はよく作品を聴き、スコアを見て勉強させて頂いていました。お会い出来て本当に嬉しい!そして自己紹介をすると「私の娘があなたの作品を演奏したことがあるので知っていますよ」と、耳を疑うぐらい驚く言葉を。思わず三浦さんに、私の聞き違いか確認してしまったほどです。本当に感激です!そして、今度は吹奏楽指導者の小澤俊朗先生にもお会いすることが出来ました。日本にいてもご多忙な小澤先生とお会い出来るのは響宴の時ぐらい。この機会に写真を撮らせて頂きました。

夕食はウインドアート出版の神長一康さんと合流。神長さんはこのシカゴにおいてもメールを確認し日本からの発注や問合せを日中はずっとチェックしていたとのこと。さすが現場の立場を考えて対応することで定評のあるウインドアート。食事をした後にホテルへ戻るとデ・ハスケ社長を初めとするスタッフの皆さんと偶然入口で再会。神長さんは力強く握手を交わし更なる世界進出の意志表示!?をしました。神長さんは部屋に戻るとのことなので三浦さんとホテルの空きスペース(写真)で今回見聞したことを整理し少しばかり中間反省会を。昨年と今年の感触は明らかに違う、手応えもありますが、何か私達に欠けているものがある気がします。もちろん音楽的にまだまだ未熟であるということを除いても、何か引っかかる。私達自身もそうですが音楽以前に他の外国人と日本人が何か違う気がしてなりません。習慣という訳ではなく。

三浦さんと色々今後のことも含め話していると喉が渇いたということになりホテル内のBARへ!すると今日も多くの人々が!昨日お会いしたアメリカのカンザス州にある高校の先生方と再会。既に酔っている先生方は「マチュピチュは知っているだろう?彼が作曲者だよ!」と得意げに周囲の方々に私を紹介してくれます。立食パーティー状態で居心地の悪い心細い状況だったので、色々な方をご紹介して頂けて本当にラッキーでした!しかしながら彼らのお酒のペースにはついて行けず…深夜2時過ぎに私達は失礼しました。こんなところでも私達の未熟さ?が浮き彫りになりました…。

☆ ミッドウエスト・クリニック!(シカゴ3日目)

12月 15, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

今日はいよいよ世界最大の吹奏楽イヴェントとも呼ばれるミッドウエスト・クリニック。クラリネット奏者の三浦幸二さんは会場までの送迎シャトルバスのパスを持っていなかったのでタクシーで会場に行くとのことだったので朝は各自自由に会場入り。しかしながら会場に到着すると早速、三浦さんは受付で何やらトラブルに巻き込まれている模様。お陰で広い広い会場ですぐに合流出来ました!とにかく色々な人種が集まっているイヴェントなので会場の雰囲気も独特。これからの3日間にドキドキ、ワクワクといった感じ。もちろんランチも食べてエネルギー補給!

私は今回、オランダのデ・ハスケ社の関係者ということで会場入りしているので、まずはブースを尋ねご挨拶を。すると1年ぶりに作曲家のオットー・シュヴァルツ氏(代表作:ノストラダムス、ドラゴン・ファイト)とフランコ・チェザリーニ氏(代表作:ブルー・ホライズン、アルプスの歌)に再会。お互いの新作の話題になったので東北福祉大のCD【ひと夏の恋】をブレゼント。横を振り向くと三浦さんはヤン・ヴァン・デル・ロースト氏と楽しくおしゃべり。その後、デ・ハスケ・ジャパンの伊東美奈さんの卓越した通訳によるデ・ハスケ社長とのミーティングを行い今後の出版スケジュールの細かな打合せを行いました。

ミーティング終了後は再び三浦さんと合流しブース巡り。それぞれの出版社や楽器メーカーがこのイヴェントのために新作やグッズを創りサンプルをどんどん配ります。そうしていると【マチュピチュ】が全米で知られるきっかけとなったアメリカのGIA吹奏楽指導書「Teaching Music Through Performance in Band」を発見!これはアメリカ最大の吹奏楽バイブルとも呼ばれるものですが、実は私は現物を一度も見たことが無かったのです…。はたして本当に【マチュピチュ】は載っているのかをチェック!読んでみると作品解説、プロフィールはもちろん、驚くべきことに譜例まで親切に書いてあり小節番号単位で細かな分析がされていて作品の特徴がすぐに判るようになっています。こういった指導書は日本では見かけないですが割とアメリカでは多いようです。指導者の立場からするととても便利で選曲する、指導する上でとても役にたちそうです。思わず購入!

又、2年前より委嘱を頂いていたニューヨークのホフストラ大学の指揮者であるピーター・ボンシャフト氏と始めてお会いすることが出来ました。昨年はあまりにも会場が広くお会い出来ずに帰ってしまいましたが、今回は無事にお会い出来て明日、委嘱作品の打合せをすることになりました。そして1ヶ月ぶりにジェームス・スウェアリンジェン氏とお会いしました。作曲家は必ず契約している出版社のブースにいるので比較的に容易にお会い出来ます。三浦さんをご紹介しシアトルでの想い出話をして楽しい時間を過ごすことが出来ました。

夜はパーティーに出席。吹奏楽評論家としても名高い秋山紀夫先生よりアジアの指揮者をご紹介して頂いたり、様々な国の方と出会ったり。このパーティーではウインドアート出版の神長一康さんとも合流。神長さんは本日夕方にシカゴ到着でした。神長さんはアジア方面の方々と、三浦さんと私はヨーロッパ、アメリカ方面の方々という雰囲気でお酒と共に楽しい時間を過ごしました。何より嬉しいのが【マチュピチュ】がアメリカばかりでなく現地である中南米のバンドでも演奏されているということ。“サトシ・ヤギサワ”で知らなくても、“代表作はマチュピチュ”と言えばアメリカ方面のほとんどの指導者は“Really!”と驚き、大げさとも思えるリアクションと共にその後の会話が弾みます。ゼロの状態からの会話では語学能力の半端な私にとっては大変厳しいので、とても有り難いです。しかしながらヨーロッパ方面は“マチュピチュ”と言っても残念なことにあまり知られていない…。そんな時は“代表作はデ・ハスケのペルセウス、はてしなき大空への讃歌”、そしてアジア方面には“代表作はウインドアート出版の太陽への讃歌、カッパドキア”と言い、それぞれ自己紹介を使い分けなくてはいけないことを学習。写真はハンガリーの皆さん、ブラジルの皆さん、中国の皆さん。

ヒルトンホテルに戻るとホテル内のBARにバンドディレクターの楊鴻泰先生、トランペット奏者の奥山泰三先生がいらっしゃるということで三浦さんと共に合流(神長さんは部屋でお休み)。ここでもアメリカ方面のバンドディレクターとの新たな出会いが!楊先生、奥山先生からも貴重なお話が伺うことが出来てとても楽しく実りある1日となりました。ミッドウエストは楽し過ぎます!

◆ シカゴ2日目!

12月 14, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

シカゴのホテルで目を覚ます。午前中は自分の部屋でゆっくりし午後よりクラリネット奏者の三浦幸二さんとホテルロビーで待合せを。三浦さんを待っているとデ・ハスケ社のエリック•コロンバ氏と偶然お会い出来て直接、明日から開始されるミッドウエスト・クリニックの参加証を頂くことに!昨年はデ・ハスケとしか記載されていませんでしたが、今年は企業拡大しアメリカの一流出版社のハル・レオナード社の傘下に入ったことを意味するように両社の名前が記されています。これがあると参加費が免除されるので重要アイテムです!

三浦さんと共に散歩しながらダウンタウンへ。その前に昨年、テーヌ商会の波川豊志社長に教えて頂いたドイツ料理のレストランへ!昼間からドイツビールと共にたくさん食べてしまいました…。美味し過ぎます!

ダウンタウンへ到着するとショッピング!三浦さんはこのマイナス気温世界にも関わらずコートを持って来ていなく様々なブランドショップで良きコートを探します。遂に日本では珍しいタイプのコートを見つけ出し購入!シカゴへの航空チケット往復費用ほどするコートを迷わず即決で購入する気前の良さはさすが!近年のご活躍が目に見えて伺えます。店員さんもご機嫌で何とビールまで出て来ました!記念に店員さんと写真を!私達はすっかり明日からの任務を忘れ観光モード…。

ホテルに戻ると5月の台湾クリニックでお世話になった吹奏楽指導者の秋山紀夫先生と偶然お会い出来ました。しかも同じく最上階の部屋とのこと。秋山先生より明日からの重要な情報を頂くことが出来ました。その後、再び三浦さんと食事に!またまた食べ過ぎました…。明日からはいよいよミッドウエスト・クリニックが開始!体調コントロールをしなくてはなりません!今のところトラブルも無く、英語にも困らず順調ですが、明日からは色々と苦戦そうです。

◆ シカゴへ!第1日目!

12月 13, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

何とかギリギリ準備を終えてシカゴへ出発!現地はマイナス13度とのこと。耐えられるか…。昨年はユナイテッド航空でしたが今回はJALにて。成田空港に到着するとかなりの行列。ですがクリスタル会員だったのでビジネスクラスの誰もいないカウンターで並ばずチェックイン!荷物も28キロと規定の重量を越え追加料金を覚悟していると会員特典でプラス10キロまで無料とのこと。しかも荷物は3つまで無料とのこと!始めてクリスタル会員の効力を発揮しました。更なる特典を尋ねると優先搭乗も出来るとのこと。帰りの飛行機の手続きも昨年のようにトラブらずに行けそうです。という感じでいよいよへシカゴに出発!

オヘア空港には時間が逆戻りして朝の8時に到着。昨年苦戦した入国審査の質問もスムーズにクリアしタクシーにて宿泊するヒルトンホテルへ向かいました。9時に着きましたが、チェックイン出来るのは3時の予定。しかしながら部屋が空いているとのことで、すぐに部屋に入ることが出来ました。防寒の体勢を整え一人で散歩を開始!今日はフリーの日なので昨年行けなかったアメリカの三大美術館の一つシカゴ美術館へ。その前にシアトルで食べ損ねたアメリカサイズのマクドナルドのハンバーガーを堪能。かなりの満腹感でしばらく動けず…。

シカゴ美術館は予想を遥かに超えた素晴らしいさ。写真も自由に撮ることが出来ます。モネやゴッホの有名な作品も多く、しかも日本のように混んでいなく大満足。日本の美術館は絵より人を見に行く感じですから…。あまりの規模の大きさに驚きながら楽しんでいましたが、疲れていたのでざっと回るのみに。それでも約3時間。これで1500円程度というのも安過ぎます。

そんな時に本日の夕方にシカゴに到着予定のクラリネット奏者の三浦幸二さんから緊急メールが!乗った飛行機に急病人が出た関係でアラスカに臨時着陸したとのこと。しかもその関係でデトロイトからの乗り継ぎの飛行機に間に合わなかったとのこと!三浦さんのことですから仮に宇宙に飛ばされても戻ってこれるはず。それにしてもアラスカとは…。私はミッドウエスト•クリニックの送迎のシャトルバスに乗るためのフリーパスをホテルフロントで受け取り忘れたので、入手がてら三浦さんの到着を待つことに。

夜は何とか無事に辿り着いた三浦さんと共に、バンドディレクターの楊鴻泰先生、トランペット奏者の奥山泰三先生を中心とするメンバーと軽く呑み、その後、三浦さんと二人で深夜まで食べまくりでした。その後、深夜のシカゴを散歩しながらホテルへ向かいました。昨年は暗くすれ違う人が皆んな恐そうに見えたシカゴの街が今年は明るく穏やかに見える。精神的な余裕で印象がこんなに違うのかと新しい発見。とは言え危険も多々潜んでいることは間違いないので油断は禁物です。

■ 明日よりシカゴ9日間の旅へ!

12月 12, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

明日、12月13日(月)〜12月22日(火)はシカゴで開催されるミッドウエスト・クリニック参加のため長期留守にします。基本的にパソコンメール及び、携帯電話&メールは確認できません(国内に戻ってから受信します)。よって返信が遅れご迷惑をおかけしますが予めご了承ください。

山形のホテルで目を覚ます。自宅へ戻って急いで明日からのシカゴ行きの荷造りをしなくては!今年は海外に頻繁に行ったこともあり慣れてしまったのか、まるで国内移動のように出発してしまう感じになっています…。国内での移動も異常なペースですが…。昨年のちょうど今頃、初めて1人で初の海外遠征としてシカゴへ行きました。英語で“ハロ〜!”一言ぐらいしか言えなかった語学能力であった自分がシンガポール、台湾での体験を通して体得した知識で、1年後にはシアトルで英語にてリハーサルをし日本と同じくらいのペースで指示を出せるようになるとは想像もしていませんでした。これも予期せぬあらゆるトラブルに巻き込まれ、命懸けで解決をしようとする「人間の生きるための根源的な力」を活用したこらこそ。今回のシカゴはデ・ハスケ社とのミーティングや各国の作曲家とのディナー、委嘱を頂いている海外のバンドとの打合せといった任務。指揮や指導をする訳では無いので休暇として最先端の新譜情報や演奏を聴いてリフレッシュできればと思います。昨年は不安で不安で仕方がありませんでしたが、今年はとてもワクワクしています。スウェアリンジェン氏からもメールを頂きましたので、また現地でお会い出来そうです!しかしながらシカゴの明日の予想気温はマイナス19度。空港トラブルが無ければ良いのですが…。写真は山形からの新幹線で食べた米沢名物「牛肉どまん中弁当」。私の中では駅弁ランキング第1位となっています!

◇「桜桃の実る季節」世界初演!

12月 11, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日は山形大学吹奏楽団第30回記念定期演奏会。同窓会から現役の学生さんたちのために記念として何か形に残したいという経緯より同窓会委嘱作品として【「桜桃の実る季節」〜 大地に輝く紅い宝石】(山形大学吹奏楽団OB会委嘱作品)が世界初演されます。開場時間に合わせてホールへ行き、チューニング前の学生さんたちに激励を。ロビーに行くと山形県内の吹奏楽部の先生方と久しぶりに再会できたり、北海道の陸上自衛隊北部方面音楽隊演奏班長の任務を終え、山形の陸上自衛隊第6音楽隊隊長に就任された山下顕さんも駆けつけてくださいました。北部方面音楽隊は委嘱作品【母なる北方の大地】がありますし、第6音楽隊にも山形の民話を題材とした委嘱作品【天童風犬伝】があります。又、【ひたかの大地に】の委嘱団体である岩手の、みなみ吹奏楽団の佐藤岳洋さんも山形大OBということで再会できました。どこかで必ず繋がっているのは本当に面白いです。お客さんも例年以上に入り関係者一同も気分良く開演。3部は委嘱作品のみの演奏。昨日以上に音楽的で明るく温かいサウンドで熱演!隣に座っていた卒業生であり山形県吹奏楽連盟事務局次長を務められる岩井宏樹先生は“目から汗が…”と言いながら、涙を流し力強く握手。指導者を外部から招かず学生さんたちだけで試行錯誤し一生懸命に奏でた音楽創り。卒業生や関係者に見守られる温かい空間で彼らの最高の演奏が響き渡りました。素晴らしい演奏に心より感謝します。

18時過ぎからは委嘱元であるOBの皆さんとの打上げ。焼肉屋でかなり食べ過ぎました…。意外にも以前お会いしたことのある方や一般バンドなどで楽器を続けていらっしゃる方も多く楽しい時間を過ごさせて頂きました。そして中座し19時過ぎからは現役学生さんたちの打上げに合流。積極的な意欲ある学生さんも多く色々なお話をしました。その後、卒業生と再度合流したり現役の2次会など駅と七日町(ホール付近)を行ったり来たりと生まれて初めての往復宴会を体験。

最終的には深夜1時よりBARにて卒業生選抜メンバーと盃を交わしホテルへ。山形は寒かった、しかしシカゴはもっと寒い。気温のリハーサルも行え楽しい1日を過ごすことが出来ました。山形は食べ物が美味しい、ついつい食べ過ぎてしまいました…。

▲ 山形へ!

12月 10, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

本日より明日の山形大学吹奏楽団の定期演奏会のために山形へ。出発ギリギリまで追われている作品を進め、何とか完成させてからの出発。本日は完成祝いをしなくてはなりません。2日間ほとんど寝ていなかったので今回も新幹線はグリーン車でゆったりと!お弁当も食べながら快適に現地へ向かいました。到着後、同大学の卒業生であり山形県吹奏楽連盟事務局次長を務められる岩井宏樹先生と待合せをして【桜桃の実る季節】のホール練習に少し立会うことに。実は本日は東北福祉大学吹奏楽部音楽監督の松崎泰賢先生も“明日の本番は仕事で伺えませんが、ぜひ山形大の演奏を聴いてみたい”とのことで練習に同行されました。先日、練習に伺った時よりも更に表情豊かな演奏。学生指揮者のワラちゃん、こと藁科徹郎くんはその後かなり勉強をして音楽を自分のものにしています。松崎先生も“福祉大とは違った良さがあって面白い!”と興味深く聴かれていました。明日の本番が楽しみです。

その後、卒業生の皆様と松崎先生も含め前祝い。同窓会委嘱作品として現役の学生さんたちへ贈った作品がいよいよ明日初演になることもあり、岩井先生も期待を膨らませいつも以上に熱いトーク。松崎先生もせっかく東北で頑張っている学生さんが近くにいるのだから今後は山形大も福祉大も交流が持てればといった内容から、お互いの現状や苦労話などで会話が弾みました。写真は岩井先生と卒業生のフミさん。フミさんは元団長で現役時代に【太陽への讃歌】を演奏してくれました!

眠気もありホテルに帰ろうかと思いましたが、来週の東北福祉大の定期演奏会は先約のシカゴ滞在中のため残念ながら伺えません、、、そこで松崎先生と来週の分として2人でBARへ行きました。先日の福岡工業大学吹奏楽団とのジョイントコンサートのことやCD【ひと夏の恋】の反響についてなど語り合い既に深夜1時を経過。ホテルに帰ろうとすると珍しく松崎先生より“ラーメンは行かなくて良いのですか”と。結局、ラーメン屋に行くことになりくしたが、こんな遅くに満席!なぜこんなに混んで!睡魔によって味は覚えていませんが、松崎先生はチャーハンも頼んでくださり寝ながら食べました。たぶん完食は出来なかったはず!写真は松崎先生とラーメン。

★ アメリカからの訪問者!

12月 09, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

一ヶ月前くらい前にマーチングの指導者として来日することになっているというウイリアムさんという方が、ぜひ私に会いたいと強く願っているとNPO法人吹奏楽振興ネットワークの劉さんより相談を受けました。名古屋あたりでお引き合わせをしたいとのことでしたが、既に分刻みのようなぎっしり詰まったスケジュール…。名古屋まで行くことは正直今からでは厳しいかもしれない…と一度はお断りをしたところ、数日後、再び劉さんから連絡があり“ウイリアムさんは東京まで行く”とおっしゃっているとのこと。何とか予定を調整し本日の昼、東京の丸ビルのレストランでランチミーティングをすることに。通訳としてご多忙の中、マーチングの指導者としても名高い梶山宇一先生もご同行され、劉さんも名古屋からいらしてセッティングをしてくださいました。

“ところで私に何のご用事が?”といった失礼ながら本音の質問からさせて頂きました。実は本日の内容や目的はこの時点まで誰も知らなく、この質問によってようやく事情が明らかになっていきました。ウイリアムさんはカルフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles) 、そうUCLAと略して呼ばれる超一流大学の博士課程に在籍され、同大学のバンドの指揮、指導、そしてマーチングの指導でアメリカを拠点に活躍されている方。彼は【散歩、日傘をさす女性】のスコアと共にCD【ペルセウス】をカバンから取り出し“この曲についてどうしても作曲者本人から直接話を伺いたかった”とその情熱を語り始めました。その理由に関しては現段階では私から公表することはできませんが、作曲者として大変嬉しいお言葉をたくさん頂きました。またご持参のパソコンには既に私の作品に関する情報がぎっしりと詰まっているようで、他の絵画シリーズも調査済みのご様子。そして 【散歩、日傘をさす女性】を彼自身の指揮によって3月にアメリカ初演をすることも判り、思いがけない話題ばかりで驚きの連続でした。博士課程の研究者というだけあり、この夏に来日した時にはたくさんの邦人作品を聴き調査されたようです。熱意のあるご質問が約1時間ほど続きましたが、私は作品の内容だけではなく、東北福祉大学吹奏楽部、そして音楽監督でもある松崎泰賢先生との出会いと想いも含め、この作品がどうやって誕生したかをお話させて頂きました。

さてさて、この丸ビルにあるレストランはどこに入っても美味しい。今回は小岩井フレミナールというお店で写真はメインディッシュとデザート。本来ならばビールやワインを呑みたいところでしたが…自宅に戻り遅れている作品の続きを書かなくてはならないので断念…。今回も素晴らしい出会い、美味しい料理を堪能できて幸せです!

◎ ヴォカリーズ発売開始!

12月 08, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

大阪交響楽団のトロンボーン奏者である矢巻正輝さんのために書いた【トロンボーン協奏曲】は既にヨーロッパ最高峰の出版社デ・ハスケ(オランダ)より楽譜&CDが出版され好評を頂いていますが、その第2楽章である【ヴォカリーズ】のピアノ伴奏版が遂に発売となりました(吹奏楽版も近々リリース予定)。もちろん同じくデ・ハスケ。同社はアメリカ最大級の出版社であるハル・レオナードの傘下になったことで今や全世界で楽譜の入手ができるようになりました。とは言え日本においては吹奏楽譜でないばかりかコンクール用の作品ではないので、恐らく在庫を常に補充していることは皆無ではないかと予想されます。デ・ハスケのホームページからも購入可能ですが、日本語対応ではないのできっと不安があられるでしょう…。そんな時こそテーヌ商会(09-3667-2688)に注文することをお薦めします。直接デ・ハスケと取引があるので確実に入手可能となります。こう考えると日本は情報も多いし楽譜やCDも入手可能だし本当に便利な国だと思います。

○ 東京理科大学吹奏楽部!

12月 06, 2010 By: S.Yagisawa Category: 日記

神戸の豪華なホテルで目を覚ます。予約式のビュッフェスタイル朝食ということで絶対に食べなくてはならない!と思いレストランへ。多くの品数…。これはディナーなのでは?と思うほどの鮮やかな料理に驚きながらも、、、たくさん食べてしまいました…。その後、伊丹空港へバスで向かいましたが、まだ出発までに時間が…。 健康に気を遣って?魚料理をと思い海鮮丼を…。シアトルから帰ってからお腹が空くのがども早いようです…。残りの時間ほラウンジで過ごし出発!自宅へ帰らずダイレクトに東京理科大学吹奏楽部の委嘱作品【吹奏楽のための譚詩「追憶の波状」】の練習立ち会い。

羽田空港に到着してバスで柏へ向かい同大学指揮者を務める金田耕一先生と合流。そして大学へ向かい練習開始!金田先生の判りやすい説明もあり学生さんたちはすぐに演奏へ反映させます。参考音源の存在しない手探りの楽譜をどんどん形にしていきます。他のパートが指摘されている時もスコアを各自でチェックして2度同じことを指摘されないように「考える練習」を日頃からしていることが伺えます。練習時間が限られていたこともあり私はポイントのみのお話のみにさせて頂きましたが、あと1ヶ月弱で金田先生の手際の良いご指導のもと、みるみる音楽として仕上がっていくことが感じられる時間となりました。終了後は金田先生と学生さんの何名かでディナー。金田先生の人柄は学生さんたちに大人気のようです。信頼関係から生まれる世界初演は12月26日(日)。詳細はこちら。私ももちろん会場へ伺います!